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aozora_Nomura-14-1954のコンテキスト表示

title Zuihitsu Zenigata Heiji (14 Torimono choo dangi)
author Nomura, Kodo
date 1954
source Aozora Bunko (https://www.aozora.gr.jp/cards/001670/card56240.html)
genre essay
subcorpus Aozora Bunko
terms of use Creative Commons license


 1随筆銭形平次
 2捕物帖談義
 3野村胡堂
 4+ 目次
 5
 6あの 荒唐無稽 な 『 西遊記 』 など を 読ま なかっ たら 、 私 は 物理学者 に なら なかっ た であろう ―― と、いう 意味 の こと を 、 雪 の 学者 中谷宇吉郎博士 が 、 なん か に 書い て い た の を 見 た こと が ある 。
 7まこと に 味 の 深い 言葉 で ある と 思う 。
 8私 は 中学時代 、 まこと に 仕様のない 低能児 で あっ た が 、 たった 一 つ だけ 将来性 の ある 課目 が あっ た 、
 9それ は なんと 「 数学 [ # 「 数学 」 は 底本 で は 「 数字 」 ] 」 で あっ た と いっ たら 、 「 嘘 を つけ 」 と 叱る 人 が ある かもしれない 。
 10が 、 これ は 掛け引き の ない 話 で 、 猪川塾 という 盛岡 の 中学 の 塾 に 泊っ て 、 そこ から 中学 に 通っ て い た 私 は 、 よく 室友達 に 数学 の 宿題 を 教え て 得意 に なっ て い た し 、 なまけ者 で 通っ て い た 私 が 、 当時 の 入学試験中 一番 六つかしい と いわ れ た 一高 の 入学試験 に パス し て 悪友共 を 驚かし た の も 、 数学 が 満点近かっ た ため で は ある まい か と 、 今 で も 考え て いる の で ある 。
 11中谷博士 は 『 西遊記 』 を 耽読 し て 雪 の 学者 に なっ た と 同じ よう に 、 私 は 数学 が 小器用 に 出来 た おかげ で 小説 を 書く よう に なっ た の かもしれない の で ある 。
 12小説 の 中 で も 二二が四 と 数学的 に 整理 さ れ なけれ ば なら ない 、 捕物小説 を 書く よう に なっ た の は 、 まこと に 浅から ぬ 因縁 と いう べき で ある 。
 13もう 一 つ 私 は 、 父親 の すすめ で 法律 を 学ぶ こと に なり 、 嫌々 ながら 法科大学 に 籍 を 置く こと に なっ た の で ある が 、 なんと し て も 法律 という もの が 好き に なれ ず 、 愚図愚図 し て いる うち に 父親 に 死な れ て 学費 の 途 を 失い 、 四十 年 前 の アルバイト学生 として 漸く その 日 の 糧 を 得 て いる うち に 、 大学 へ 出す 月謝 の 期限 を 忘れ て 、 待てしばし の 用捨 も なく 除名 に なっ て しまっ た の で ある 。
 14その 頃 の 官立大学 は 、 お金 の こと と いう と 、 高利貸 の 如く やかましかっ た もの で ある 。
 15近代法 の 精神 は 、 行為 を 罰し て 動機 を 罰し ない こと に なっ て いる 、
 16が 、 我々 が 描く ところ の 捕物小説 において は 、 行為 を 罰せ ずに 、 動機 を 罰し て しばしば 溜飲 を 下げ て いる の で ある 。
 17学者 や 実際家 が 見 たら 、 随分 馬鹿馬鹿しい もの かもしれない が 、 小説 の 世界 で は それ くらい の こと は 大目 に 見 られ て いる の で ある 。
 18捕物小説 の 楽しさ は 、 この 近代法 の 精神 を 飛躍 し た 、 一種 の ヒューマニズム に ある の かもしれず 、 奔放 な 空想 の うち に 、 自分勝手 な 法治国 を 建設 する 面白さ に ある の かもしれない 。
 19捕物小説国 で は 、 世界 の いかなる 法律 も 罰する こと の 出来 ない 、 偽善者 や 悪人 を 捉え これ を 縦横 に 翻弄 し て 、 巧み に 隠さ れ た 、 「 悪性 」 まで を も 適当 に 処罰 する こと が 出来る の で ある 。
 20法科大学 から 追放 さ れ た 私 は 、 二十 年後 捕物小説 を 書く よう に なっ て 「 御法 の 裏 を 行く 」 よう な 、 銭形平次 の 法律 を 作っ た の も 、 また 因縁事 と いう べき であろう か 。
 21さはさりながら 、 実生活 の 上 の 私 は 、 この 上 も なく 細心忠良 な 小市民 で あり 、 法律 に 徇う こと を以て 「 最小限度 の たしなみ 」 と し て いる こと だけ は 明らか に し て おき たい 。
 22かつて ヴィクトル・ユーゴー が 、 『 レ・ミゼラブル 』 の 大作 を 公 に し て この世 の 苛酷 なる 法律 の 運用 に 一矢 を 酬い た の と は まったく 違っ て 、 我々 捕物作家 は 、 夢 の 国 を 建設 し て 、 丁髷 を 持っ た 法官刑吏達 に 、 精神的 な 意味 を 持つ 「 信賞必罰 」 の 実 を 挙げ させ て いる の で ある 。
 23捕物小説 の 楽しさ の 一 つ は 、 こんな ところ に も 原因 を 持つ の で は ある まい か 。
 24
 25探偵小説評論家 の 白石潔氏 は 、 捕物小説 の 特色 を 挙げ て 、 それ は 江戸 の 風物詩 で あり 、 日本 の 詩情 に 訴える 季感 の 芸術 で あり 、 庶民 の 味方 で あり 、 幕府時代 の 横暴 なる 権力階級 に対する 反抗 の 面白さ で ある と いっ て いる 。
 26まこと に 面白い 言葉 で 、 捕物小説 を 書く 人達 は 、 こんな 事 を はっきり 意識 は し て い なかっ た かもしれない が 、 誰 の 捕物小説 を 読ん で も 、 多かれ少なかれ 、 如上 の 要件 を 含ん で い ない もの は なく 、 その 「 人 に 愛せ られる 」 原因 も また この 辺 に あっ た こと と 思い当る の で ある 。
 27江戸川乱歩氏 は 現代 の 探偵小説界 を 背負っ て 立つ 貫禄 と 識見 と 天才 の 持主 で ある が 、 自分 は たった 一 つ の 捕物小説 も 書か ない のに 、 「 捕物小説 は 日本特有 の 探偵小説 の 型 で ある 、 ますます これ を 成人 に し て いき たい 」 と いっ て いる 。
 28まこと に 理解 の 深い 、 雅量 の ある 言葉 で 、 戦争中 まで ―― いや 終戦後 まで も 、 虐げ られ 無視 さ れ 、 軽蔑 さ れ て 、 低俗 な 大衆小説 の 下位 に 置か れ た 捕物小説 が 、 俄然として 再認識 さ れ 、 世 の 注目 の 的 と なっ た の は 、 江戸川 、 白石 、 両氏 の 力 に 依る ところ が はなはだ 大きい と いわ なけれ ば なら ない 。
 29フト し た 事 から 始まっ た 捕物作家クラブ は 僅か 一二 ヶ月 の うち に 結成 さ れ て 、 現代日本 の 捕物作家 の ほとんど 全部 と 、 捕物小説 は 書か なく とも 、 興味 と 同情 を 持つ 作家 を 糾合 し て 捕物小説 の 生みの親 なる 、 岡本綺堂先生 を 記念 する ため 、 その 作中 の 主人公 半七 の 名 を 刻ん だ 「 半七塚 」 を 浅草 に 建立 し 、 あわせて 物故捕物作家 十余 名 の 慰霊祭 を 執り行っ た こと は 新聞 や ラジオ で 大方 も よく 御存知 の こと だろう 。
 30それ は 実に 馬鹿馬鹿しい 催し で は ある が 、 この 上 も なく 愉快 で 華やか な 催し で も あっ た の で ある 。
 31若い 作家達 の 並々ならぬ 協力 と 、 地元 の 物心 両方面 の 熱心 なる 後援 の お蔭 で は あっ た にしても 、 あの 成功 は 確か に 時運 の せい で あり 、 世 の 期待 が あの 威儀 を 生ん だ と いっ て も 間違い は ない だろう と 思う 。
 32恐らく 架空 の 人物 に 違いあるまい と 思わ れる 、 半七 の ため に 塚 を 作る こと について は 、 いろいろ の 物語 は あっ た 。
 33最初 あの 委員達 の 会合 の 席上 で 、 「 小説 戯曲 中 の 人物 で 、 墓 や 記念碑 を 建て られ た もの が 幾 人 ある だろう 」 という 、 「話の泉」的 な 問題 が 持ち出さ れ 、 大いに 若い 委員達 の ウンチク を 傾け た こと で あっ た 。
 34今 は その 大部分 を 忘れ て しまっ た が 、 それでも 幾 つ か は 記憶 し て いる 。
 35回向院 に 有名 な 墓 を 遺し て いる 鼠小僧 は 、 あるいは 実在 の 人物 で あっ た かもしれない が 、 今 と なっ て は 小説 と 戯曲 中 の 美化 さ れ た 侠賊 で あり 、 谷中 に 墓 を 遺し た 毒婦 高橋お伝 と共に 時 の 浄化 によって 、 憎め ない 存在 に なっ て いる こと は 大方 の 知っ て いる 通り だ 。
 36熱海 に 尾崎紅葉 の 「 金色夜叉 」 の 碑 あり 、 逗子 に は 「 不如帰 」 の 浪子不動 が 土地 の 名物 として 存在 を 主張 し て いる 。
 37雑司ヶ谷 の 島村抱月 、 松井須磨子 の 比翼塚 は 、 生々しい 記憶 が 付き纏っ て いる が 浅草 に は 白井権八 と 小紫 の 比翼塚 が 伝説的 な 存在 として 、 実話 と は およそ 縁 の 遠い 懐かしさ を 感じ させる 。
 38千葉 の 富山 に 滝沢馬琴 の 「 八犬伝 」 の 碑 が 建っ た の は 、 随分 昔 の こと で あっ た 。
 39大阪 に は 近松 の 浄瑠璃 の 主人公 、 梅川忠兵衛 や 、 小春治兵衛 やら の 碑 が 建っ て いる と 聴い た 。
 40この 洒落ッ気 は 、 大阪 という 極めて 現実的 な 商業都市 の 出来事 だけ に 、 まこと に 嬉しい 限り だ と 思う 。
 41そう 数え て 来る と 、 我々 が 「 半七塚 」 を 建立 し て 、 浅草 に 一 つ の 名物 を 加える の は 、 まこと に 意義 の 深い こと で は ない か 、 ―― と 若い 委員達 が 勢い立つ の も 無理 の ない こ で ある 。
 42こうして 捕物作家クラブ は 結成 さ れ 「 半七塚 」 は 建立 さ れ た 。
 43総理大臣 吉田茂氏 と 幹事長 広川弘禅氏 の 花輪 の 隣 に 、 社会党書記長 鈴木茂三郎君 の 花輪 が 並び 、 それ に 続い て 五十幾 つ の 花輪 が 飾ら れ 、 十一 月 六 日 の 浅草中 の 人気 を 湧か せ た 。
 44「 捕物小説 」 が 好き だ と いい切れる 、 吉田首相 の 率直さ を エライ と 思う ―― と ラジオ で 私 は 放送 し た 。
 45インテリ らしい 顔 を し て いる 癖 に 、 実は はなはだ 泥臭い 趣味 と 教養 を 持っ た 人種 が 、 なん と いお う と それ は 気 に する こと は ない 。
 46捕物小説 が 、 あの テンポ と ユーモア と 、 夢 と 詩情 と 、 新しい モラル と で 、 ぐいぐい と 伸し て いる の で ある 。
 47吉田首相 は 恐らく それ に 楽しさ を 感じ た こと であろう 。
 48それ を はっきり いい切っ て 傲ら ぬ 総理大臣 吉田茂 を 私 は 見直し た 。
 49社会党 の 書記長 鈴木茂三郎君 は 、 かつて の 日 新聞記者 として 私 の 同僚 で あり 、 友人 で も あっ た 。
 50私 が 花輪 を 一 つ 寄贈 し て くれ と 注文 し て やる と 、 夜中 に 電話 を 掛け て 「 速達 は 今 拝見 し た 、 是非 僕 の 花輪 も 加え て くれ 、 僕 は 銭形平次 の 愛読者 だ 」 と いっ て くれ た 。
 51嬉しい で は ない か 、
 52かつて の 日 の 鈴木茂三郎君 は 、 聡明 で 優秀 で 、 品 が 良く て 、 腕 の 確か な 新聞記者 で あっ た 。
 53彼 の 聡明 と 、 彼 の 純情 と 、 ―― 多分 に それ は 文学青年的 で は ある が ―― 彼 の 学問 と 彼 の 押し と を以て し て 、 将来 一 度 は 総理大臣 に なる 男 だろう が 、 その 鈴木茂三郎君 の 花輪 を 自由党 の 首相 吉田茂氏 の 花輪 と 並べ た こと は 、 捕物作家クラブ の 味噌 で も あっ た の で ある
 54( だが 考え て みる と 、 前首相 芦田均君 も 私 の 一高時代 の 旧友 の 一人 で あっ た 、
 55吉田首相 と 鈴木茂三郎君 の 花輪 の 間 に 、 芦田均君 の 花輪 を 挟む こと を 忘れ た の は 、 なんと し て も 重大 な 私 の 手落ち で あっ た ) 。
 56
 57岡本綺堂先生 が 「 半七捕物帳 」 という もの を 書い た の は 、 ともかく も 日本 の 文壇 に は 大きな 「 劃時代的 」 な 事 で あっ た 。
 58捕物小説 という 形式 は 、 一部 に 多少 の 非難 は ある にしても 大衆 に 愛さ れ て 育っ て いく に 違いなく 、 向後 大きな 発展 を 約束 さ れ て いる だけに 、 その 創始者 の 岡本綺堂先生 の 業績 は 永く 記念 さ れ て いい と 思う 。
 59コナン・ドイル は その 自叙伝 の うち に 、 「 私 が もし シャーロック・ホームス など いう もの を 書か なかっ たら 、 文壇的 に は もっと 高い 地位 を かち獲 た こと であろう 」 という よう な こと を いっ て いる 。
 60コナン・ドイル として は 当然 の 述懐 で 、 まこと に 同情 に 堪え ない が 日本 の 愛読者 なる 我々 にとって は 、 シャーロック・ホームス 無し に コナン・ドイル の 存在 は 考え られ ず 、 ホームス を 書か ない ドイル など は 、 まず どうでもいい よう に 思う の が 一般人 の 常識 で あろ う 。
 61岡本綺堂先生 は 、 その 傑作戯曲 「 修禅寺物語 」 や 「 新皿屋敷 」 だけ で も 、 恐らく 文人 として 不滅 で ある だろう 。
 62だが 、 我々 捕物作家群 と 、 捕物小説 を 愛する 一般人 にとって は 「 半七捕物帳 」 無し に は 、 岡本綺堂先生 を 考え られ ない という こと に も なる だろう と 思う 。
 63「 半七捕物帳 」 に 描か れ た 江戸 の 風物 と あの 詩情 と 、 それに 一脈 の ほの温かい 人情味 は 、 大衆読物 の 神髄 に 徹する もの だ から で ある 。
 64
 65私 の 捕物小説 の 主人公 、 銭形平次 について は 、 私 は もう 語り すぎる ほど 語り 尽くし た 、
 66今さら 何 を 贅する こと も ある はず は ない 。
 67たった 一 つ 、 くり返し て 訊か れる こと に 、 平次 の 特技 なる 「 投げ銭 」 は 、 どこ から 考えつい た もの か 、 なん か 典拠 が ある なら 聴かし て 貰い たい ―― という こと で ある 。
 68典拠 と いっ て 別に ある わけ で は ない が 、 あれ は 『 水滸伝 』 の 豪傑 、 没羽箭張清 から 思いつい た こと で 、 張清 が 錦 の 袋 に 入れ た 小石 を 腰 に 下げ て 、 その 石 を 飛ばし て 『 水滸伝 』 の 逵傑 を 片っ端 から 悩ませ 、 黒旋風李逵 さえ も キリキリ舞い さ せ られる 面白さ に ヒント を 得 て 、 かなり 重量 の ある 四文銭 や 、 銭形平次 の 当時 に は 、 まだ 通貨 として の 生命 を もっ て い た 、 永楽銭 を 利用 さ せ た に すぎ ない と 答える 外 は なかっ た の で ある 。
 69鉄砲 とか 弓 とか 、 大きな 機構 を 有する もの は しばらく 措き 、 徳川時代 の 初期 に 、 なん の 機構 も ない 原始的 な 飛び道具 で 、 しかも 非常 に 有効 な もの が あっ た と すれ ば 、 それ は 実に 魅力的 な 存在 で 、 すでに 寛永御前試合 の 毛利玄達 の 手裏剣 といった もの が 、 いと 面白く 講釈師 の 張扇 の 先 から 生まれ て 出 た わけ で ある 。
 70鉄砲 か 弓 の よう な 大きな 機構 を 持た ない 飛び道具 として 、 私 は 投げ銭 という 一 つ の 新手 を 考え出し た の は 、 大きな 成功 の 一 つ で あっ た と 思う 。
 71野球 という 競技 の ため に 、 物 を 投げる こと や 受ける こと の 技術 に 、 一 つ の 興味 と 自信 を 持っ た 現代人 は ともかく と し て 、 三百 年 前 の 銭形平次 にとって 、 銭 を 投げる 器用 な つぶて が 、 一 つ の 武器 で あり 得 た こと に は なん の 疑い も ない 。
 72コナン・ドイル の 成功 は 、 助手 の ワトソン の 発明 で あっ た から 、 私 の 銭形平次 を 三百 篇 も 書き 続け 得 た の は 、 子分 の 八五郎 の 手柄 で あっ た かもしれない と 私 は 考え て いる 。
 73八五郎 は 独身 で 呑気者 で 、 無慾 で 、 純情家 で 、 そして 天成 の ユーモリスト だ 、
 74それ が 銭形平次 の 物語 の スムース な 展開 を 助け て くれ た こと を 、 作者 の 私 が 一番 よく 知っ て いる 。
 75何が何であろうと 、 捕物小説 は ますます 盛大 に なっ て いく こと であろう 、
 76そして この 快適 な テンポ と 夢 と 、 ささやか な モラル の 上 に 明日 の 楽しい 生活 が 築き上げ られる こと を 念願 し て 止ま ない 。