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title:Sample from the Old Testament
date:2015/10/17
source:https://github.com/christos-c/bible-corpus/blob/master/bibles/Japanese.xml
genre:bible
details:A massively parallel corpus: the Bible in 100 languages, Christos Christodoulopoulos and Mark Steedman, Language Resources and Evaluation, 49 (2)
terms of use:Creative Commons license


 1はじめ に 神 は 天 と 地 と を 創造 さ れ た 。
 2地 は 形 なく 、 むなしく 、 やみ が 淵 の おもて に あり 、 神 の 霊 が 水 の おもて を おおっ て い た 。
 3神 は 「 光 あれ 」 と 言わ れ た 。
 4すると 光 が あっ た 。
 5神 は その 光 を 見 て 、 良し と さ れ た 。
 6神 は その 光 と やみ と を 分け られ た 。
 7神 は 光 を 昼 と 名づけ 、 やみ を 夜 と 名づけ られ た 。
 8夕 と なり 、 また 朝 と なっ た 。
 9第一 日 で ある 。
 10神 は また 言わ れ た 、
 11「 水 の 間 に おおぞら が あっ て 、 水 と 水 と を 分けよ 」 。
 12その よう に なっ た 。
 13神 は おおぞら を 造っ て 、 おおぞら の 下 の 水 と おおぞら の 上 の 水 と を 分け られ た 。
 14神 は その おおぞら を 天 と 名づけ られ た 。
 15夕 と なり 、 また 朝 と なっ た 。
 16第二 日 で ある 。
 17神 は また 言わ れ た 、
 18「 天 の 下 の 水 は 一つ 所 に 集まり 、 かわい た 地 が 現れよ 」 。
 19その よう に なっ た 。
 20神 は その かわい た 地 を 陸 と 名づけ 、 水 の 集まっ た 所 を 海 と 名づけ られ た 。
 21神 は 見 て 、 良し と さ れ た 。
 22神 は また 言わ れ た 、
 23「 地 は 青草 と 、 種 を もつ 草 と 、 種類 にしたがって 種 の ある 実 を 結ぶ 果樹 と を 地 の 上 に はえ させよ 」 。
 24その よう に なっ た 。
 25地 は 青草 と 、 種類 にしたがって 種 を もつ 草 と 、 種類 にしたがって 種 の ある 実 を 結ぶ 木 と を はえ させ た 。
 26神 は 見 て 、 良し と さ れ た 。
 27夕 と なり 、 また 朝 と なっ た 。
 28第三 日 で ある 。
 29神 は また 言わ れ た 、
 30「 天 の おおぞら に 光 が あっ て 昼 と 夜 と を 分け 、 しるし の ため 、 季節 の ため 、 日 の ため 、 年 の ため に なり 、 天 の おおぞら にあって 地 を 照らす 光 と なれ 」 。
 31その よう に なっ た 。
 32神 は 二 つ の 大きな 光 を 造り 、 大きい 光 に 昼 を つかさどら せ 、 小さい 光 に 夜 を つかさどら せ 、 また 星 を 造ら れ た 。
 33神 は これら を 天 の おおぞら に 置い て 地 を 照らさ せ 、 昼 と 夜 と を つかさどら せ 、 光 と やみ と を 分け させ られ た 。
 34神 は 見 て 、 良し と さ れ た 。
 35夕 と なり 、 また 朝 と なっ た 。
 36第四 日 で ある 。
 37神 は また 言わ れ た 、
 38「 水 は 生き物 の 群れ で 満ち 、 鳥 は 地 の 上 、 天 の おおぞら を 飛べ 」 。
 39神 は 海 の 大いなる 獣 と 、 水 に 群がる すべて の 動く 生き物 と を 、 種類 にしたがって 創造 し 、 また 翼 の ある すべて の 鳥 を 、 種類 にしたがって 創造 さ れ た 。
 40神 は 見 て 、 良し と さ れ た 。
 41神 は これら を 祝福 し て 言わ れ た 、
 42「 生めよ 、
 43ふえよ 、
 44海 の 水 に 満ちよ 、
 45また 鳥 は 地 に ふえよ 」 。
 46夕 と なり 、 また 朝 と なっ た 。
 47第五 日 で ある 。
 48神 は また 言わ れ た 、
 49「 地 は 生き物 を 種類 にしたがって いだせ 。
 50家畜 と 、 這う もの と 、 地 の 獣 と を 種類 にしたがって いだせ 」 。
 51その よう に なっ た 。
 52神 は 地 の 獣 を 種類 にしたがい 、 家畜 を 種類 にしたがい 、 また 地 に 這う すべて の 物 を 種類 にしたがって 造ら れ た 。
 53神 は 見 て 、 良し と さ れ た 。
 54神 は また 言わ れ た 、
 55「 われわれ の かたち に 、 われわれ に かたどっ て 人 を 造り 、 これ に 海 の 魚 と 、 空 の 鳥 と 、 家畜 と 、 地 の すべて の 獣 と 、 地 の すべて の 這う もの と を 治め させ よう 」 。
 56神 は 自分 の かたち に 人 を 創造 さ れ た 。
 57すなわち 、 神 の かたち に 創造 し 、 男 と 女 と に 創造 さ れ た 。
 58神 は 彼ら を 祝福 し て 言わ れ た 、
 59「 生めよ 、
 60ふえよ 、
 61地 に 満ちよ 、
 62地 を 従わ せよ 。
 63また 海 の 魚 と 、 空 の 鳥 と 、 地 に 動く すべて の 生き物 と を 治めよ 」 。
 64神 は また 言わ れ た 、
 65「 わたし は 全地 の おもて に ある 種 を もつ すべて の 草 と 、 種 の ある 実 を 結ぶ すべて の 木 と を あなたがた に 与える 。
 66これ は あなたがた の 食物 と なる であろう 。
 67また 地 の すべて の 獣 、 空 の すべて の 鳥 、 地 を 這う すべて の もの 、 すなわち 命 ある もの に は 、 食物 として すべて の 青草 を 与える 」 。
 68その よう に なっ た 。
 69神 が 造っ た すべて の 物 を 見 られ た ところ 、 それ は 、 はなはだ 良かっ た 。
 70夕 と なり 、 また 朝 と なっ た 。
 71第六 日 で ある 。
 72こうして 天 と 地 と 、 その 万象 と が 完成 し た 。
 73神 は 第七 日 に その 作業 を 終え られ た 。
 74すなわち 、 その すべて の 作業 を 終っ て 第七 日 に 休ま れ た 。
 75神 は その 第七 日 を 祝福 し て 、 これ を 聖別 さ れ た 。
 76神 が この 日 に 、 その すべて の 創造 の わざ を 終っ て 休ま れ た から で ある 。
 77これ が 天地創造 の 由来 で ある 。
 78主 なる 神 が 地 と 天 と を 造ら れ た 時 、 地 に は まだ 野 の 木 も なく 、 また 野 の 草 も はえ て い なかっ た 。
 79主 なる 神 が 地 に 雨 を 降ら せ ず 、 また 土 を 耕す 人 も なかっ た から で ある 。
 80しかし 地 から 泉 が わきあがっ て 土 の 全面 を 潤し て い た 。
 81主 なる 神 は 土 の ちり で 人 を 造り 、 命 の 息 を その 鼻 に 吹きいれ られ た 。
 82そこで 人 は 生き た 者 と なっ た 。
 83主 なる 神 は 東 の かた 、 エデン に 一 つ の 園 を 設け て 、 その 造っ た 人 を そこ に 置か れ た 。
 84また 主 なる 神 は 、 見 て 美しく 、 食べる に 良い すべて の 木 を 土 から はえ させ 、 更に 園 の 中央 に 命 の 木 と 、 善悪 を 知る 木 と を はえ させ られ た 。
 85また 一 つ の 川 が エデン から 流れ出 て 園 を 潤し 、 そこ から 分れ て 四 つ の 川 と なっ た 。
 86その 第一 の 名 は ピソン と いい 、 金 の ある ハビラ の 全地 を めぐる もの で 、 その 地 の 金 は 良く 、 また そこ は ブドラク と 、 しまめのう と を 産し た 。
 87第二 の 川 の 名 は ギホン と いい 、 クシ の 全地 を めぐる もの 。
 88第三 の 川 の 名 は ヒデケル と いい 、 アッスリヤ の 東 を 流れる もの 。
 89第四 の 川 は ユフラテ で ある 。
 90主 なる 神 は 人 を 連れ て 行っ て エデン の 園 に 置き 、 これ を 耕さ せ 、 これ を 守ら せ られ た 。
 91主 なる 神 は その 人 に 命じ て 言わ れ た 、
 92「 あなた は 園 の どの 木 から でも 心 の まま に 取っ て 食べ て よろしい 。
 93しかし 善悪 を 知る 木 から は 取っ て 食べ て は なら ない 。
 94それ を 取っ て 食べる と 、 きっと 死ぬ であろう 」 。
 95また 主 なる 神 は 言わ れ た 、
 96「 人 が ひとり で いる の は 良く ない 。
 97彼 の ため に 、 ふさわしい 助け手 を 造ろ う 」 。
 98そして 主 なる 神 は 野 の すべて の 獣 と 、 空 の すべて の 鳥 と を 土 で 造り 、 人 の ところ へ 連れ て き て 、 彼 が それ に どんな 名 を つける か を 見 られ た 。
 99人 が すべて 生き物 に 与える 名 は 、 その 名 と なる の で あっ た 。
 100それで 人 は 、 すべて の 家畜 と 、 空 の 鳥 と 、 野 の すべて の 獣 と に 名 を つけ た が 、 人 に は ふさわしい 助け手 が 見つから なかっ た 。
 101主 なる 神 は 人 から 取っ た あばら骨 で ひとり の 女 を 造り 、 人 の ところ へ 連れ て こ られ た 。
 102その とき 、 人 は 言っ た 。
 103「 これ こそ 、 ついに わたし の 骨 の 骨 、 わたし の 肉 の 肉 。
 104男 から 取っ た もの だ から 、 これ を 女 と 名づけ よう 」 。
 105それで 人 は その 父 と 母 を 離れ て 、 妻 と 結び合い 、 一体 と なる の で ある 。
 106人 と その 妻 と は 、 ふたり とも 裸 で あっ た が 、 恥ずかしい と は 思わ なかっ た 。
 107さて 主 なる 神 が 造ら れ た 野 の 生き物 の うち で 、 へび が 最も 狡猾 で あっ た 。
 108へび は 女 に 言っ た 、
 109「 園 に ある どの 木 から も 取っ て 食べる な と 、 ほんとう に 神 が 言わ れ た の です か 」 。
 110女 は へび に 言っ た 、
 111「 わたしたち は 園 の 木の実 を 食べる こと は 許さ れ て い ます が 、 ただ 園 の 中央 に ある 木の実 について は 、 これ を 取っ て 食べる な 、 これ に 触れる な 、 死ん で は いけ ない から と 、 神 は 言わ れ まし た 」 。
 112へび は 女 に 言っ た 、
 113「 あなたがた は 決して 死ぬ こと は ない でしょう 。
 114それ を 食べる と 、 あなたがた の 目 が 開け 、 神 の よう に 善悪 を 知る 者 と なる こと を 、 神 は 知っ て おら れる の です 」 。
 115女 が その 木 を 見る と 、 それ は 食べる に 良く 、 目 に は 美しく 、 賢く なる に は 好ましい と 思わ れ た から 、 その 実 を 取っ て 食べ 、 また 共 に い た 夫 に も 与え た ので 、 彼 も 食べ た 。
 116すると 、 ふたり の 目 が 開け 、 自分たち の 裸 で ある こと が わかっ た ので 、 いちじく の 葉 を つづり合わせ て 、 腰 に 巻い た 。
 117彼ら は 、 日 の 涼しい 風 の 吹く ころ 、 園 の 中 に 主 なる 神 の 歩ま れる 音 を 聞い た 。
 118そこで 、 人 と その 妻 と は 主 なる 神 の 顔 を 避け て 、 園 の 木 の 間 に 身 を 隠し た 。
 119主 なる 神 は 人 に 呼びかけ て 言わ れ た 、
 120「 あなた は どこ に いる の か 」 。
 121彼 は 答え た 、
 122「 園 の 中 で あなた の 歩ま れる 音 を 聞き 、 わたし は 裸 だっ た ので 、 恐れ て 身 を 隠し た の です 」 。
 123神 は 言わ れ た 、
 124「 あなた が 裸 で ある の を 、 だれ が 知らせ た の か 。
 125食べる な と 、 命じ て おい た 木 から 、 あなた は 取っ て 食べ た の か 」 。
 126人 は 答え た 、
 127「 わたし と 一緒 に し て くださっ た あの 女 が 、 木 から 取っ て くれ た ので 、 わたし は 食べ た の です 」 。
 128そこで 主 なる 神 は 女 に 言わ れ た 、
 129「 あなた は 、 なん という こと を し た の です 」 。
 130女 は 答え た 、
 131「 へび が わたし を だまし た の です 。
 132それで わたし は 食べ まし た 」 。
 133主 なる 神 は へび に 言わ れ た 、
 134「 おまえ は 、 この 事 を 、 し た ので 、 すべて の 家畜 、 野 の すべて の 獣 の うち 、 最も のろわ れる 。
 135おまえ は 腹 で 、 這いあるき 、 一生 、 ちり を 食べる であろう 。
 136わたし は 恨み を おく 、 おまえ と 女 と の あいだ に 、 おまえ の すえ と 女 の すえ と の 間 に 。
 137彼 は おまえ の かしら を 砕き 、 おまえ は 彼 の かかと を 砕く であろう 」 。
 138つぎ に 女 に 言わ れ た 、
 139「 わたし は あなた の 産み の 苦しみ を 大いに 増す 。
 140あなた は 苦しん で 子 を 産む 。
 141それでも なお 、 あなた は 夫 を 慕い 、 彼 は あなた を 治める であろう 」 。
 142更に 人 に 言わ れ た 、
 143「 あなた が 妻 の 言葉 を 聞い て 、 食べる な と 、 わたし が 命じ た 木 から 取っ て 食べ た ので 、 地 は あなた の ため に のろわ れ 、 あなた は 一生 、 苦しん で 地 から 食物 を 取る 。
 144地 は あなた の ため に 、 いばら と あざみ と を 生じ 、 あなた は 野 の 草 を 食べる であろう 。
 145あなた は 顔 に 汗 し て パン を 食べ 、 ついに 土 に 帰る 、
 146あなた は 土 から 取ら れ た の だ から 。
 147あなた は 、 ちり だ から 、 ちり に 帰る 」 。
 148さて 、 人 は その 妻 の 名 を エバ と 名づけ た 。
 149彼女 が すべて 生き た 者 の 母 だ から で ある 。
 150主 なる 神 は 人 と その 妻 と の ため に 皮 の 着物 を 造っ て 、 彼ら に 着せ られ た 。
 151主 なる 神 は 言わ れ た 、
 152「 見よ 、
 153人 は われわれ の ひとり の よう に なり 、 善悪 を 知る もの と なっ た 。
 154彼 は 手 を 伸べ 、 命 の 木 から も 取っ て 食べ 、 永久 に 生きる かも 知れ ない 」 。
 155そこで 主 なる 神 は 彼 を エデン の 園 から 追い出し て 、 人 が 造ら れ た その 土 を 耕さ せ られ た 。
 156神 は 人 を 追い出し 、 エデン の 園 の 東 に 、 ケルビム と 、 回る 炎 の つるぎ と を 置い て 、 命 の 木 の 道 を 守ら せ られ た 。
 157人 が 地 の おもて に ふえ 始め て 、 娘たち が 彼ら に 生れ た 時 、 神 の 子たち は 人 の 娘たち の 美しい の を 見 て 、 自分 の 好む 者 を 妻 に めとっ た 。
 158そこで 主 は 言わ れ た 、
 159「 わたし の 霊 は ながく 人 の 中 に とどまら ない 。
 160彼 は 肉 に すぎ ない の だ 。
 161しかし 、 彼 の 年 は 百二十 年 で あろ う 」 。
 162その ころ 、 また その 後 に も 、 地 に ネピリム が い た 。
 163これ は 神 の 子たち が 人 の 娘たち の ところ に はいっ て 、 娘たち に 産ま せ た もの で ある 。
 164彼ら は 昔 の 勇士 で あり 、 有名 な 人々 で あっ た 。
 165主 は 人 の 悪 が 地 に はびこり 、 すべて その 心 に 思いはかる こと が 、 いつも 悪い 事 ばかり で ある の を 見 られ た 。
 166主 は 地 の 上 に 人 を 造っ た の を 悔い て 、 心 を 痛め 、 「 わたし が 創造 し た 人 を 地 の おもて から ぬぐい去ろ う 。 人 も 獣 も 、 這う もの も 、 空 の 鳥 まで も 。 わたし は 、 これら を 造っ た こと を 悔いる 」 と 言わ れ た 。
 167しかし 、 ノア は 主 の 前 に 恵み を 得 た 。
 168ノア の 系図 は 次 の とおり で ある 。
 169ノア は その 時代 の 人々 の 中 で 正しく 、 かつ 全き 人 で あっ た 。
 170ノア は 神 とともに 歩ん だ 。
 171ノア は セム 、 ハム 、 ヤペテ の 三 人 の 子 を 生ん だ 。
 172時に 世 は 神 の 前 に 乱れ て 、 暴虐 が 地 に 満ち た 。
 173神 が 地 を 見 られる と 、 それ は 乱れ て い た 。
 174すべて の 人 が 地 の 上 で その 道 を 乱し た から で ある 。
 175そこで 神 は ノア に 言わ れ た 、
 176「 わたし は 、 すべて の 人 を 絶やそ う と 決心 し た 。
 177彼ら は 地 を 暴虐 で 満たし た から 、 わたし は 彼ら を 地 とともに 滅ぼそ う 。
 178あなた は 、 いとすぎ の 木 で 箱舟 を 造り 、 箱舟 の 中 に へや を 設け 、 アスファルト で その うち そと を 塗り なさい 。
 179その 造り方 は 次 の とおり で ある 。
 180すなわち 箱舟 の 長さ は 三百 キュビト 、 幅 は 五十 キュビト 、 高さ は 三十 キュビト と し 、 箱舟 に 屋根 を 造り 、 上 へ 一 キュビト に それ を 仕上げ 、 また 箱舟 の 戸口 を その 横 に 設け て 、 一 階 と 二 階 と 三 階 の ある 箱舟 を 造り なさい 。
 181わたし は 地 の 上 に 洪水 を 送っ て 、 命 の 息 の ある 肉 なる もの を 、 みな 天 の 下 から 滅ぼし去る 。
 182地 に ある もの は 、 みな 死に絶える であろう 。
 183ただし 、 わたし は あなた と 契約 を 結ぼ う 。
 184あなた は 子ら と 、 妻 と 、 子ら の 妻たち と共に 箱舟 に はいり なさい 。
 185また すべて の 生き物 、 すべて の 肉 なる もの の 中 から 、 それぞれ 二 つ ずつ を 箱舟 に 入れ て 、 あなた と共に その 命 を 保た せ なさい 。
 186それら は 雄 と 雌 と で なけれ ば なら ない 。
 187すなわち 、 鳥 は その 種類 にしたがい 獣 は その 種類 にしたがい 、 また 地 の すべて の 這う もの も 、 その 種類 にしたがって 、 それぞれ 二 つ ずつ 、 あなた の ところ に 入れ て 、 命 を 保た せ なさい 。
 188また 、 すべて の 食物 と なる もの を とっ て 、 あなた の ところ に たくわえ 、 あなた と これら の もの と の 食物 と し なさい 」 。
 189ノア は すべて 神 の 命じ られ た よう に し た 。
 190主 は ノア に 言わ れ た 、
 191「 あなた と 家族 と は みな 箱舟 に はいり なさい 。
 192あなた が この 時代 の 人々 の 中 で 、 わたし の 前 に 正しい 人 で ある と わたし は 認め た から で ある 。
 193あなた は すべて の 清い 獣 の 中 から 雄 と 雌 と を 七 つ ずつ 取り 、 清く ない 獣 の 中 から 雄 と 雌 と を 二 つ ずつ 取り 、 また 空 の 鳥 の 中 から 雄 と 雌 と を 七 つ ずつ 取っ て 、 その 種類 が 全地 の おもて に 生き残る よう に し なさい 。
 194七 日 の 後 、 わたし は 四十 日 四十 夜 、 地 に 雨 を 降ら せ て 、 わたし の 造っ た すべて の 生き物 を 、 地 の おもて から ぬぐい去り ます 」 。
 195ノア は すべて 主 が 命じ られ た よう に し た 。
 196さて 洪水 が 地 に 起っ た 時 、 ノア は 六百 歳 で あっ た 。
 197ノア は 子ら と 、 妻 と 、 子ら の 妻たち と共に 洪水 を 避け て 箱舟 に はいっ た 。
 198また 清い 獣 と 、 清く ない 獣 と 、 鳥 と 、 地 に 這う すべて の もの と の 、 雄 と 雌 と が 、 二 つ ずつ ノア の もと に き て 、 神 が ノア に 命じ られ た よう に 箱舟 に はいっ た 。
 199こうして 七 日 の 後 、 洪水 が 地 に 起っ た 。
 200それ は ノア の 六百 歳 の 二 月 十七 日 で あっ て 、 その 日 に 大いなる 淵 の 源 は 、 ことごとく 破れ 、 天 の 窓 が 開け て 、 雨 は 四十 日 四十 夜 、 地 に 降り注い だ 。
 201その 同じ 日 に 、 ノア と 、 ノア の 子 セム 、 ハム 、 ヤペテ と 、 ノア の 妻 と 、 その 子ら の 三 人 の 妻 と は 共 に 箱舟 に はいっ た 。
 202また すべて の 種類 の 獣 も 、 すべて の 種類 の 家畜 も 、 地 の すべて の 種類 の 這う もの も 、 すべて の 種類 の 鳥 も 、 すべて の 翼 ある もの も 、 皆 はいっ た 。
 203すなわち 命 の 息 の ある すべて の 肉 なる もの が 、 二 つ ずつ ノア の もと に き て 、 箱舟 に はいっ た 。
 204その はいっ た もの は 、 すべて 肉 なる もの の 雄 と 雌 と で あっ て 、 神 が 彼 に 命じ られ た よう に はいっ た 。
 205そこで 主 は 彼 の うしろ の 戸 を 閉ざさ れ た 。
 206洪水 は 四十 日 の あいだ 地上 に あっ た 。
 207水 が 増し て 箱舟 を 浮べ た ので 、 箱舟 は 地 から 高く 上がっ た 。
 208また 水 が みなぎり 、 地 に 増し た ので 、 箱舟 は 水 の おもて に 漂っ た 。
 209水 は また 、 ますます 地 に みなぎり 、 天 の 下 の 高い 山々 は 皆 おおわ れ た 。
 210水 は その 上 、 さらに 十五 キュビト みなぎっ て 、 山々 は 全く おおわ れ た 。
 211地 の 上 に 動く すべて 肉 なる もの は 、 鳥 も 家畜 も 獣 も 、 地 に 群がる すべて の 這う もの も 、 すべて の 人 も みな 滅び た 。
 212すなわち 鼻 に 命 の 息 の ある すべて の もの 、 陸 に い た すべて の もの は 死ん だ 。
 213地 の おもて に い た すべて の 生き物 は 、 人 も 家畜 も 、 這う もの も 、 空 の 鳥 も みな 地 から ぬぐい去ら れ て 、 ただ ノア と 、 彼 と共に 箱舟 に い た もの だけ が 残っ た 。
 214水 は 百五十 日 の あいだ 地上 に みなぎっ た 。
 215神 は ノア と 、 箱舟 の 中 に い た すべて の 生き物 と 、 すべて の 家畜 と を 心 に とめ られ た 。
 216神 が 風 を 地 の 上 に 吹か せ られ た ので 、 水 は 退い た 。
 217また 淵 の 源 と 、 天 の 窓 と は 閉ざさ れ て 、 天 から 雨 が 降ら なく なっ た 。
 218それで 水 は しだいに 地 の 上 から 引い て 、 百五十 日 の 後 に は 水 が 減り 、 箱舟 は 七 月 十七 日 に アララテ の 山 に とどまっ た 。
 219水 は しだいに 減っ て 、 十 月 に なり 、 十 月 一日 に 山々 の 頂 が 現れ た 。
 220四十 日 たっ て 、 ノア は その 造っ た 箱舟 の 窓 を 開い て 、 からす を 放っ た ところ 、 からす は 地 の 上 から 水 が かわき きる まで 、 あちらこちら へ 飛びまわっ た 。
 221ノア は また 地 の おもて から 、 水 が ひい た かどうか を 見 よう と 、 彼 の 所 から 、 はと を 放っ た が 、 はと は 足 の 裏 を とどめる 所 が 見つから なかっ た ので 、 箱舟 の ノア の もと に 帰っ て き た 。
 222水 が まだ 全地 の おもて に あっ た から で ある 。
 223彼 は 手 を 伸べ て 、 これ を 捕え 、 箱舟 の 中 の 彼 の もと に 引き入れ た 。
 224それから 七 日 待っ て 再び はと を 箱舟 から 放っ た 。
 225はと は 夕方 に なっ て 彼 の もと に 帰っ て き た 。
 226見る と 、 その くちばし に は 、 オリブ の 若葉 が あっ た 。
 227ノア は 地 から 水 が ひい た の を 知っ た 。
 228さらに 七 日 待っ て また 、 はと を 放っ た ところ 、 もはや 彼 の もと に は 帰っ て こ なかっ た 。
 229六百一 歳 の 一 月 一日 に なっ て 、 地 の 上 の 水 は かれ た 。
 230ノア が 箱舟 の おおい を 取り除い て 見る と 、 土 の おもて は 、 かわい て い た 。
 231二 月 二十七 日 に なっ て 、 地 は 全く かわい た 。
 232この 時 、 神 は ノア に 言わ れ た 、
 233「 あなた は 妻 と 、 子ら と 、 子ら の 妻たち と共に 箱舟 を 出 なさい 。
 234あなた は 、 共 に いる 肉 なる すべて の 生き物 、 すなわち 鳥 と 家畜 と 、 地 の すべて の 這う もの と を 連れ て 出 て 、 これら の もの が 地 に 群がり 、 地 の 上 に ふえ広がる よう に し なさい 」 。
 235ノア は 共 に い た 子ら と 、 妻 と 、 子ら の 妻たち と を 連れ て 出 た 。
 236また すべて の 獣 、 すべて の 這う もの 、 すべて の 鳥 、 すべて 地 の 上 に 動く もの は 皆 、 種類 にしたがって 箱舟 を 出 た 。
 237ノア は 主 に 祭壇 を 築い て 、 すべて の 清い 獣 と 、 すべて の 清い 鳥 と の うち から 取っ て 、 燔祭 を 祭壇 の 上 に ささげ た 。
 238主 は その 香ばしい かおり を かい で 、 心 に 言わ れ た 、
 239「 わたし は もはや 二 度 と 人 の ゆえ に 地 を のろわ ない 。
 240人 が 心 に 思い図る こと は 、 幼い 時 から 悪い から で ある 。
 241わたし は 、 この たび し た よう に 、 もう 二 度 と 、 すべて の 生き た もの を 滅ぼさ ない 。
 242地 の ある 限り 、 種まき の 時 も 、 刈入れ の 時 も 、 暑さ 寒さ も 、 夏冬 も 、 昼 も 夜 も やむ こと は ない であろう 」 。
 243神 は ノア と その 子ら と を 祝福 し て 彼ら に 言わ れ た 、
 244「 生めよ 、
 245ふえよ 、
 246地 に 満ちよ 。
 247地 の すべて の 獣 、 空 の すべて の 鳥 、 地 に 這う すべて の もの 、 海 の すべて の 魚 は 恐れおののい て 、 あなたがた の 支配 に 服し 、 すべて 生き て 動く もの は あなたがた の 食物 と なる であろう 。
 248さき に 青草 を あなたがた に 与え た よう に 、 わたし は これら の もの を 皆 あなたがた に 与える 。
 249しかし 肉 を 、 その 命 で ある 血 の まま で 、 食べ て は なら ない 。
 250あなたがた の 命 の 血 を 流す もの に は 、 わたし は 必ず 報復 する であろう 。
 251いかなる 獣 に も 報復 する 。
 252兄弟 で ある 人 に も 、 わたし は 人 の 命 の ため に 、 報復 する であろう 。
 253人 の 血 を 流す もの は 、 人 に 血 を 流さ れる 、 神 が 自分 の かたち に 人 を 造ら れ た ゆえ に 。
 254あなたがた は 、 生めよ 、
 255ふえよ 、
 256地 に 群がり 、 地 の 上 に ふえよ 」 。
 257神 は ノア および 共 に いる 子ら に 言わ れ た 、
 258「 わたし は あなたがた 及び あなたがた の 後 の 子孫 と 契約 を 立てる 。
 259また あなたがた と共に いる すべて の 生き物 、 あなたがた と共に いる 鳥 、 家畜 、 地 の すべて の 獣 、 すなわち 、 すべて 箱舟 から 出 た もの は 、 地 の すべて の 獣 に いたる まで 、 わたし は それ と 契約 を 立て よう 。
 260わたし が あなたがた と 立てる この 契約 により 、 すべて 肉 なる 者 は 、 もはや 洪水 によって 滅ぼさ れる こと は なく 、 また 地 を 滅ぼす 洪水 は 、 再び 起ら ない であろう 」 。
 261さらに 神 は 言わ れ た 、
 262「 これ は わたし と 、 あなたがた 及び あなたがた と共に いる すべて の 生き物 と の 間 に 代々 かぎりなく 、 わたし が 立てる 契約 の しるし で ある 。
 263すなわち 、 わたし は 雲 の 中 に 、 にじ を 置く 。
 264これ が わたし と 地 と の 間 の 契約 の しるし と なる 。
 265わたし が 雲 を 地 の 上 に 起す とき 、 にじ は 雲 の 中 に 現れる 。
 266こうして 、 わたし は 、 わたし と あなたがた 、 及び すべて 肉 なる あらゆる 生き物 と の 間 に 立て た 契約 を 思いおこす ゆえ 、 水 は ふたたび 、 すべて 肉 なる 者 を 滅ぼす 洪水 と は なら ない 。
 267にじ が 雲 の 中 に 現れる とき 、 わたし は これ を 見 て 、 神 が 地上 に ある すべて 肉 なる あらゆる 生き物 と の 間 に 立て た 永遠 の 契約 を 思いおこす であろう 」 。
 268そして 神 は ノア に 言わ れ た 、
 269「 これ が わたし と 地 に ある すべて 肉 なる もの と の 間 に 、 わたし が 立て た 契約 の しるし で ある 」 。
 270箱舟 から 出 た ノア の 子ら は セム 、 ハム 、 ヤペテ で あっ た 。
 271ハム は カナン の 父 で ある 。
 272この 三 人 は ノア の 子ら で 、 全地 の 民 は 彼ら から 出 て 、 広がっ た の で ある 。
 273さて ノア は 農夫 と なり 、 ぶどう畑 を つくり 始め た が 、 彼 は ぶどう酒 を 飲ん で 酔い 、 天幕 の 中 で 裸 に なっ て い た 。
 274カナン の 父 ハム は 父 の 裸 を 見 て 、 外 に いる ふたり の 兄弟 に 告げ た 。
 275セム と ヤペテ と は 着物 を 取っ て 、 肩 に かけ 、 うしろ向き に 歩み寄っ て 、 父 の 裸 を おおい 、 顔 を そむけ て 父 の 裸 を 見 なかっ た 。
 276やがて ノア は 酔い が さめ て 、 末 の 子 が 彼 に し た 事 を 知っ た とき 、 彼 は 言っ た 、
 277「 カナン は のろわ れよ 。
 278彼 は しもべ の しもべ と なっ て 、 その 兄弟たち に 仕える 」 。
 279また 言っ た 、
 280「 セム の 神 、 主 は ほむ べき かな 、 カナン は その しもべ と なれ 。
 281神 は ヤペテ を 大いなら しめ 、 セム の 天幕 に 彼 を 住まわ せ られる よう に 。
 282カナン は その しもべ と なれ 」 。
 283ノア は 洪水 の 後 、 なお 三百五十 年 生き た 。
 284ノア の 年 は 合わせて 九百五十 歳 で あっ た 。
 285そして 彼 は 死ん だ 。
 286時に 主 は アブラム に 言わ れ た 、
 287「 あなた は 国 を 出 て 、 親族 に 別れ 、 父 の 家 を 離れ 、 わたし が 示す 地 に 行き なさい 。
 288わたし は あなた を 大いなる 国民 と し 、 あなた を 祝福 し 、 あなた の 名 を 大きく し よう 。
 289あなた は 祝福 の 基 と なる であろう 。
 290あなた を 祝福 する 者 を わたし は 祝福 し 、 あなた を のろう 者 を わたし は のろう 。
 291地 の すべて の やから は 、 あなた によって 祝福 さ れる 」 。
 292アブラム は 主 が 言わ れ た よう に いで立っ た 。
 293ロト も 彼 と共に 行っ た 。
 294アブラム は ハラン を 出 た とき 七十五 歳 で あっ た 。
 295アブラム は 妻 サライ と 、 弟 の 子 ロト と 、 集め た すべて の 財産 と 、 ハラン で 獲 た 人々 と を 携え て カナン に 行こ う と し て いで立ち 、 カナン の 地 に き た 。
 296アブラム は その 地 を 通っ て シケム の 所 、 モレ の テレビン の 木 の もと に 着い た 。
 297その ころ カナンびと が その 地 に い た 。
 298時に 主 は アブラム に 現れ て 言わ れ た 、
 299「 わたし は あなた の 子孫 に この 地 を 与え ます 」 。
 300アブラム は 彼 に 現れ た 主 の ため に 、 そこ に 祭壇 を 築い た 。
 301彼 は そこ から ベテル の 東 の 山 に 移っ て 天幕 を 張っ た 。
 302西 に は ベテル 、 東 に は アイ が あっ た 。
 303そこ に 彼 は 主 の ため に 祭壇 を 築い て 、 主 の 名 を 呼ん だ 。
 304アブラム は なお 進ん で ネゲブ に 移っ た 。
 305さて 、 その 地 に ききん が あっ た ので アブラム は エジプト に 寄留 し よう と 、 そこ に 下っ た 。
 306ききん が その 地 に 激しかっ た から で ある 。
 307エジプト に はいろ う と し て 、 そこ に 近づい た とき 、 彼 は 妻 サライ に 言っ た 、
 308「 わたし は あなた が 美しい 女 で ある の を 知っ て い ます 。
 309それで エジプトびと が あなた を 見る 時 、 これ は 彼 の 妻 で ある と 言っ て わたし を 殺し 、 あなた を 生かし て おく でしょう 。
 310どうか あなた は 、 わたし の 妹 だ と 言っ て ください 。
 311そう すれ ば わたし は あなた の おかげ で 無事 で あり 、 わたし の 命 は あなた によって 助かる でしょう 」 。
 312アブラム が エジプト に はいっ た 時 エジプトびと は この 女 を 見 て 、 たいそう 美しい 人 で ある と し 、 また パロ の 高官たち も 彼女 を 見 て パロ の 前 で ほめ た ので 、 女 は パロ の 家 に 召し入れ られ た 。
 313パロ は 彼女 の ゆえ に アブラム を 厚く もてなし た ので 、 アブラム は 多く の 羊 、 牛 、 雌雄 の ろば 、 男女 の 奴隷 および 、 らくだ を 得 た 。
 314ところで 主 は アブラム の 妻 サライ の ゆえ に 、 激しい 疫病 を パロ と その 家 に 下さ れ た 。
 315パロ は アブラム を 召し寄せ て 言っ た 、
 316「 あなた は わたし に なん という 事 を し た の です か 。
 317なぜ 彼女 が 妻 で ある の を わたし に 告げ なかっ た の です か 。
 318あなた は なぜ 、 彼女 は わたし の 妹 です と 言っ た の です か 。
 319わたし は 彼女 を 妻 に し よう と し て い まし た 。
 320さあ 、 あなた の 妻 は ここ に い ます 。
 321連れ て 行っ て ください 」 。
 322パロ は 彼 の 事 について 人々 に 命じ 、 彼 と その 妻 および その すべて の 持ち物 を 送り去ら せ た 。
 323アブラム は 妻 と すべて の 持ち物 を 携え 、 エジプト を 出 て 、 ネゲブ に 上っ た 。
 324ロト も 彼 と共に 上っ た 。
 325アブラム は 家畜 と 金銀 に 非常 に 富ん で い た 。
 326彼 は ネゲブ から 旅路 を 進め て ベテル に 向かい 、 ベテル と アイ の 間 の 、 さき に 天幕 を 張っ た 所 に 行っ た 。
 327すなわち 彼 が 初め に 築い た 祭壇 の 所 に 行き 、 その 所 で アブラム は 主 の 名 を 呼ん だ 。
 328アブラム と共に 行っ た ロト も 羊 、 牛 および 天幕 を 持っ て い た 。
 329その 地 は 彼ら を ささえ て 共 に 住ま せる こと が でき なかっ た 。
 330彼ら の 財産 が 多かっ た ため 、 共 に 住め なかっ た の で ある 。
 331アブラム の 家畜 の 牧者たち と ロト の 家畜 の 牧者たち の 間 に 争い が あっ た 。
 332その ころ カナンびと と ペリジびと が その 地 に 住ん で い た 。
 333アブラム は ロト に 言っ た 、
 334「 わたしたち は 身内 の 者 です 。
 335わたし と あなた の 間 に も 、 わたし の 牧者たち と あなた の 牧者たち の 間 に も 争い が ない よう に し ましょ う 。
 336全地 は あなた の 前 に ある で は あり ませ ん か 。
 337どうか わたし と 別れ て ください 。
 338あなた が 左 に 行け ば わたし は 右 に 行き ます 。
 339あなた が 右 に 行け ば わたし は 左 に 行き ましょ う 」 。
 340ロト が 目 を 上げ て ヨルダン の 低地 を あまねく 見わたす と 、 主 が ソドム と ゴモラ を 滅ぼさ れる 前 で あっ た から 、 ゾアル まで 主 の 園 の よう に 、 また エジプト の 地 の よう に 、 すみずみ まで よく 潤っ て い た 。
 341そこで ロト は ヨルダン の 低地 を ことごとく 選びとっ て 東 に 移っ た 。
 342こうして 彼ら は 互 に 別れ た 。
 343アブラム は カナン の 地 に 住ん だ が 、 ロト は 低地 の 町々 に 住み 、 天幕 を ソドム に 移し た 。
 344ソドム の 人々 は わるく 、 主 に対して 、 はなはだしい 罪びと で あっ た 。
 345ロト が アブラム に 別れ た 後 に 、 主 は アブラム に 言わ れ た 、
 346「 目 を あげ て あなた の いる 所 から 北 、 南 、 東 、 西 を 見わたし なさい 。
 347すべて あなた が 見わたす 地 は 、 永久 に あなた と あなた の 子孫 に 与え ます 。
 348わたし は あなた の 子孫 を 地 の ちり の よう に 多く し ます 。
 349もし 人 が 地 の ちり を 数える こと が できる なら 、 あなた の 子孫 も 数え られる こと が でき ましょ う 。
 350あなた は 立っ て 、 その 地 を たてよこ に 行き巡り なさい 。
 351わたし は それ を あなた に 与え ます 」 。
 352アブラム は 天幕 を 移し て ヘブロン に ある マムレ の テレビン の 木 の かたわら に 住み 、 その 所 で 主 に 祭壇 を 築い た 。
 353シナル の 王 アムラペル 、 エラサル の 王 アリオク 、 エラム の 王 ケダラオメル および ゴイム の 王 テダル の 世 に 、 これら の 王 は ソドム の 王 ベラ 、 ゴモラ の 王 ビルシャ 、 アデマ の 王 シナブ 、 ゼボイム の 王 セメベル 、 および ベラ すなわち ゾアル の 王 と 戦っ た 。
 354これら 五 人 の 王 は みな 同盟 し て シデム の 谷 、 すなわち 塩 の 海 に 向かっ て 行っ た 。
 355すなわち 彼ら は 十二 年 の 間 ケダラオメル に 仕え た が 、 十三 年目 に そむい た ので 、 十四 年目 に ケダラオメル は 彼 と 連合 し た 王たち と共に き て 、 アシタロテ・カルナイム で レパイムびと を 、 ハム で ズジびと を 、 シャベ・キリアタイム で エミびと を 撃ち 、 セイル の 山地 で ホリびと を 撃っ て 、 荒野 の ほとり に ある エル・パラン に 及ん だ 。
 356彼ら は 引き返し て エン・ミシパテ すなわち カデシ へ 行っ て 、 アマレクびと の 国 を ことごとく 撃ち 、 また ハザゾン・タマル に 住む アモリびと を も 撃っ た 。
 357そこで ソドム の 王 、 ゴモラ の 王 、 アデマ の 王 、 ゼボイム の 王 および ベラ すなわち ゾアル の 王 は 出 て シデム の 谷 で 彼ら に 向かい 、 戦い の 陣 を しい た 。
 358すなわち エラム の 王 ケダラオメル 、 ゴイム の 王 テダル 、 シナル の 王 アムラペル 、 エラサル の 王 アリオク の 四 人 の 王 に対する 五 人 の 王 で あっ た 。
 359シデム の 谷 に は アスファルト の 穴 が 多かっ た ので 、 ソドム の 王 と ゴモラ の 王 は 逃げ て そこ に 落ち た が 、 残り の 者 は 山 に のがれ た 。
 360そこで 彼ら は ソドム と ゴモラ の 財産 と 食料 と を ことごとく 奪っ て 去り 、 また ソドム に 住ん で い た アブラム の 弟 の 子 ロト と その 財産 を 奪っ て 去っ た 。
 361時に 、 ひとり の 人 が のがれ て き て 、 ヘブルびと アブラム に 告げ た 。
 362この 時 アブラム は エシコル の 兄弟 、 また アネル の 兄弟 で ある アモリびと マムレ の テレビン の 木 の かたわら に 住ん で い た 。
 363彼ら は アブラム と 同盟 し て い た 。
 364アブラム は 身内 の 者 が 捕虜 に なっ た の を 聞き 、 訓練 し た 家 の 子 三百十八 人 を 引き連れ て ダン まで 追っ て 行き 、 その しもべたち を 分け て 、 夜 かれら を 攻め 、 これ を 撃っ て ダマスコ の 北 、 ホバ まで 彼ら を 追っ た 。
 365そして 彼 は すべて の 財産 を 取り返し 、 また 身内 の 者 ロト と その 財産 および 女たち と 民 と を 取り返し た 。
 366アブラム が ケダラオメル と その 連合 の 王たち を 撃ち破っ て 帰っ た 時 、 ソドム の 王 は シャベ の 谷 、 すなわち 王 の 谷 に 出 て 彼 を 迎え た 。
 367その 時 、 サレム の 王 メルキゼデク は パン と ぶどう酒 と を 持っ て き た 。
 368彼 は いと 高き 神 の 祭司 で ある 。
 369彼 は アブラム を 祝福 し て 言っ た 、
 370「 願わく は 天地 の 主 なる いと 高き 神 が 、 アブラム を 祝福 さ れる よう に 。
 371願わく は あなた の 敵 を あなた の 手 に 渡さ れ たい と 高き 神 が あがめ られる よう に 」 。
 372アブラム は 彼 に すべて の 物 の 十分の一 を 贈っ た 。
 373これら の 事 の 後 、 神 は アブラハム を 試み て 彼 に 言わ れ た 、
 374「 アブラハム よ 」 。
 375彼 は 言っ た 、
 376「 ここ に おり ます 」 。
 377神 は 言わ れ た 、
 378「 あなた の 子 、 あなた の 愛する ひとり子 イサク を 連れ て モリヤ の 地 に 行き 、 わたし が 示す 山 で 彼 を 燔祭 として ささげ なさい 」 。
 379アブラハム は 朝はやく 起き て 、 ろば に くら を 置き 、 ふたり の 若者 と 、 その 子 イサク と を 連れ 、 また 燔祭 の たきぎ を 割り 、 立っ て 神 が 示さ れ た 所 に 出かけ た 。
 380三 日目 に 、 アブラハム は 目 を あげ て 、 はるか に その 場所 を 見 た 。
 381そこ で アブラハム は 若者たち に 言っ た 、
 382「 あなたがた は 、 ろば と 一緒 に ここ に い なさい 。
 383わたし と わらべ は 向こう へ 行っ て 礼拝 し 、 その のち 、 あなたがた の 所 に 帰っ て き ます 」 。
 384アブラハム は 燔祭 の たきぎ を 取っ て 、 その 子 イサク に 負わ せ 、 手 に 火 と 刃物 と を 執っ て 、 ふたり 一緒 に 行っ た 。
 385やがて イサク は 父 アブラハム に 言っ た 、
 386「 父 よ 」 。
 387彼 は 答え た 、
 388「 子 よ 、 わたし は ここ に い ます 」 。
 389イサク は 言っ た 、
 390「 火 と たきぎ と は あり ます が 、 燔祭 の 小羊 は どこ に あり ます か 」 。
 391アブラハム は 言っ た 、
 392「 子 よ 、 神 みずから 燔祭 の 小羊 を 備え て くださる であろう 」 。
 393こうして ふたり は 一緒 に 行っ た 。
 394彼ら が 神 の 示さ れ た 場所 に き た とき 、 アブラハム は そこ に 祭壇 を 築き 、 たきぎ を 並べ 、 その 子 イサク を 縛っ て 祭壇 の たきぎ の 上 に 載せ た 。
 395そして アブラハム が 手 を 差し伸べ 、 刃物 を 執っ て その 子 を 殺そ う と し た 時 、 主 の 使 が 天 から 彼 を 呼ん で 言っ た 、
 396「 アブラハム よ 、 アブラハム よ 」 。
 397彼 は 答え た 、
 398「 はい 、 ここ に おり ます 」 。
 399み使 が 言っ た 、
 400「 わらべ を 手 に かけ て は なら ない 。
 401また 何 も 彼 に し て は なら ない 。
 402あなた の 子 、 あなた の ひとり子 を さえ 、 わたし の ため に 惜しま ない ので 、 あなた が 神 を 恐れる 者 で ある こと を わたし は 今 知っ た 」 。
 403この 時 アブラハム が 目 を あげ て 見る と 、 うしろ に 、 角 を やぶ に 掛け て いる 一 頭 の 雄羊 が い た 。
 404アブラハム は 行っ て その 雄羊 を 捕え 、 それ を その 子 の かわり に 燔祭 として ささげ た 。
 405それで アブラハム は その 所 の 名 を アドナイ・エレ と 呼ん だ 。
 406これ により 、 人々 は 今日 も なお 「 主 の 山 に 備え あり 」 と 言う 。
 407主 の 使 は 再び 天 から アブラハム を 呼ん で 、 言っ た 、
 408「 主 は 言わ れ た 、
 409『 わたし は 自分 を さし て 誓う 。
 410あなた が この 事 を し 、 あなた の 子 、 あなた の ひとり子 を も 惜しま なかっ た ので 、 わたし は 大いに あなた を 祝福 し 、 大いに あなた の 子孫 を ふやし て 、 天 の 星 の よう に 、 浜べ の 砂 の よう に する 。
 411あなた の 子孫 は 敵 の 門 を 打ち取り 、 また 地 の もろもろ の 国民 は あなた の 子孫 によって 祝福 を 得る であろう 。
 412あなた が わたし の 言葉 に 従っ た から で ある 』 」 。
 413アブラハム は 若者たち の 所 に 帰り 、 みな 立っ て 、 共 に ベエルシバ へ 行っ た 。
 414そして アブラハム は ベエルシバ に 住ん だ 。
 415主 は モーセ に 言わ れ た 、
 416「 人 を つかわし て 、 わたし が イスラエル の 人々 に 与える カナン の 地 を 探ら せ なさい 。
 417すなわち 、 その 父祖 の 部族ごと に 、 すべて 彼ら の うち の つかさ たる 者 ひとり ずつ を つかわし なさい 」 。
 418モーセ は 主 の 命 に したがっ て 、 パラン の 荒野 から 彼ら を つかわし た 。
 419その 人々 は みな イスラエル の 人々 の かしらたち で あっ た 。
 420彼ら の 名 は 次 の とおり で ある 。
 421ルベン の 部族 で は ザックル の 子 シャンマ 、
 422シメオン の 部族 で は ホリ の 子 シャパテ 、
 423ユダ の 部族 で は エフンネ の 子 カレブ 、
 424イッサカル の 部族 で は ヨセフ の 子 イガル 、
 425エフライム の 部族 で は ヌン の 子 ホセア 、
 426ベニヤミン の 部族 で は ラフ の 子 パルテ 、
 427ゼブルン の 部族 で は ソデ の 子 ガデエル 、
 428ヨセフ の 部族 すなわち 、 マナセ の 部族 で は スシ の 子 ガデ 、
 429ダン の 部族 で は ゲマリ の 子 アンミエル 、
 430アセル の 部族 で は ミカエル の 子 セトル 、
 431ナフタリ の 部族 で は ワフシ の 子 ナヘビ 、
 432ガド の 部族 で は マキ の 子 ギウエル 。
 433以上 は モーセ が その 地 を 探ら せる ため に つかわし た 人々 の 名 で ある 。
 434そして モーセ は ヌン の 子 ホセア を ヨシュア と 名づけ た 。
 435モーセ は 彼ら を つかわし 、 カナン の 地 を 探ら せ よう と し て 、 これ に 言っ た 、
 436「 あなたがた は ネゲブ に 行っ て 、 山 に 登り 、 その 地 の 様子 を 見 、 そこ に 住む 民 は 、 強い か 弱い か 、 少ない か 多い か 、 また 彼ら の 住ん で いる 地 は 、 良い か 悪い か 。 人々 の 住ん で いる 町々 は 、 天幕 か 、 城壁 の ある 町 か 、 その 地 は 、 肥え て いる か 、 やせ て いる か 、 そこ に は 、 木 が ある か ない か を 見 なさい 。
 437あなたがた は 、 勇ん で 行っ て 、 その 地 の くだもの を 取っ て き なさい 」 。
 438時 は 、 ぶどう の 熟し 始める 季節 で あっ た 。
 439そこで 、 彼ら は のぼっ て いっ て 、 その 地 を チン の 荒野 から ハマテ の 入口 に 近い レホブ まで 探っ た 。
 440彼ら は ネゲブ に のぼっ て 、 ヘブロン まで 行っ た 。
 441そこ に は アナク の 子孫 で ある アヒマン 、 セシャイ 、 および タルマイ が い た 。
 442ヘブロン は エジプト の ゾアン よりも 七 年 前 に 建て られ た もの で ある 。
 443ついに 彼ら は エシコル の 谷 に 行っ て 、 そこ で 一 ふさ の ぶどう の 枝 を 切り取り 、 これ を 棒 を もっ て 、 ふたり で かつぎ 、 また 、 ざくろ と いちじく を も 取っ た 。
 444イスラエル の 人々 が 、 そこ で 切り取っ た ぶどう の 一 ふさ に ちなん で 、 その 所 は エシコル の 谷 と 呼ば れ た 。
 445四十 日 の 後 、 彼ら は その 地 を 探り 終っ て 帰っ て き た 。
 446そして 、 パラン の 荒野 に ある カデシ に い た モーセ と アロン 、 および イスラエル の 人々 の 全会衆 の もと に 行っ て 、 彼ら と 全会衆 と に 復命 し 、 その 地 の くだもの を 彼ら に 見せ た 。
 447彼ら は モーセ に 言っ た 、
 448「 わたしたち は あなた が 、 つかわし た 地 へ 行き まし た 。
 449そこ は まこと に 乳 と 蜜 の 流れ て いる 地 です 。
 450これ は その くだもの です 。
 451しかし 、 その 地 に 住む 民 は 強く 、 その 町々 は 堅固 で 非常 に 大きく 、 わたしたち は そこ に アナク の 子孫 が いる の を 見 まし た 。
 452また ネゲブ の 地 に は 、 アマレクびと が 住み 、 山地 に は ヘテびと 、 エブスびと 、 アモリびと が 住み 、 海べ と ヨルダン の 岸べ に は 、 カナンびと が 住ん で い ます 」 。
 453その とき 、 カレブ は モーセ の 前 で 、 民 を しずめ て 言っ た 、
 454「 わたしたち は すぐ に のぼっ て 、 攻め取り ましょ う 。
 455わたしたち は 必ず 勝つ こと が でき ます 」 。
 456しかし 、 彼 とともに のぼっ て 行っ た 人々 は 言っ た 、
 457「 わたしたち は その 民 の ところ へ 攻めのぼる こと は でき ませ ん 。
 458彼ら は わたしたち よりも 強い から です 」 。
 459そして 彼ら は その 探っ た 地 の こと を 、 イスラエル の 人々 に 悪く 言いふらし て 言っ た 、
 460「 わたしたち が 行き巡っ て 探っ た 地 は 、 そこ に 住む 者 を 滅ぼす 地 です 。
 461また その 所 で わたしたち が 見 た 民 は みな 背 の 高い 人々 です 。
 462わたしたち は また そこ で 、 ネピリム から 出 た アナク の 子孫 ネピリム を 見 まし た 。
 463わたしたち に は 自分 が 、 いなご の よう に 思わ れ 、 また 彼ら に も 、 そう 見え た に 違い あり ませ ん 」 。
 464そこで 、 会衆 は みな 声 を あげ て 叫び 、 民 は その 夜 、 泣き明かし た 。
 465また イスラエル の 人々 は みな モーセ と アロン に むかっ て つぶやき 、 全会衆 は 彼ら に 言っ た 、
 466「 ああ 、 わたしたち は エジプト の 国 で 死ん で い たら よかっ た のに 。
 467この 荒野 で 死ん で い たら よかっ た のに 。
 468なにゆえ 、 主 は わたしたち を この 地 に 連れ て き て 、 つるぎ に 倒れ させ 、 また わたしたち の 妻子 を えじき と さ れる の であろう か 。
 469エジプト に 帰る 方 が 、 むしろ 良い で は ない か 」 。
 470彼ら は 互 に 言っ た 、
 471「 わたしたち は ひとり の かしら を 立て て 、 エジプト に 帰ろ う 」 。
 472そこで 、 モーセ と アロン は イスラエル の 人々 の 全会衆 の 前 で ひれふし た 。
 473この とき 、 その 地 を 探っ た 者 の うち の ヌン の 子 ヨシュア と エフンネ の 子 カレブ は 、 その 衣服 を 裂き 、 イスラエル の 人々 の 全会衆 に 言っ た 、
 474「 わたしたち が 行き巡っ て 探っ た 地 は 非常 に 良い 地 です 。
 475もし 、 主 が 良し と さ れる ならば 、 わたしたち を その 地 に 導い て 行っ て 、 それ を わたしたち に くださる でしょう 。
 476それ は 乳 と 蜜 の 流れ て いる 地 です 。
 477ただ 、 主 に そむい て は なり ませ ん 。
 478また その 地 の 民 を 恐れ て は なり ませ ん 。
 479彼ら は わたしたち の 食い物 に すぎ ませ ん 。
 480彼ら を 守る 者 は 取り除か れ ます 。
 481主 が わたしたち と共に おら れ ます から 、 彼ら を 恐れ て は なり ませ ん 」 。
 482ところが 会衆 は みな 石 で 彼ら を 撃ち殺そ う と し た 。
 483その とき 、 主 の 栄光 が 、 会見 の 幕屋 から イスラエル の すべて の 人 に 現れ た 。
 484主 は モーセ に 言わ れ た 、
 485「 この 民 は いつ まで わたし を 侮る の か 。
 486わたし が もろもろ の しるし を 彼ら の うち に 行っ た のに 、 彼ら は いつ まで わたし を 信じ ない の か 。
 487わたし は 疫病 をもって 彼ら を 撃ち滅ぼし 、 あなた を 彼ら よりも 大いなる 強い 国民 と し よう 」 。
 488モーセ は 主 に 言っ た 、
 489「 エジプトびと は 、 あなた が 力 をもって 、 この 民 を 彼ら の うち から 導き出さ れ た こと を 聞い て 、 この 地 の 住民 に 告げる でしょう 。
 490彼ら は 、 主 なる あなた が 、 この 民 の うち に おら れ 、 主 なる あなた が 、 まのあたり 現れ 、 あなた の 雲 が 、 彼ら の 上 に とどまり 、 昼 は 雲 の 柱 の うち に 、 夜 は 火 の 柱 の うち に あっ て 、 彼ら の 前 に 行か れる の を 聞い た の です 。
 491いま 、 もし 、 あなた が この 民 を ひとり残らず 殺さ れる ならば 、 あなた の こと を 聞い た 国民 は 語っ て 、 『 主 は 与える と 誓っ た 地 に 、 この 民 を 導き入れる こと が でき なかっ た ため 、 彼ら を 荒野 で 殺し た の だ 』 と 言う でしょう 。
 492どうぞ 、 あなた が 約束 さ れ た よう に 、 いま 主 の 大いなる 力 を 現し て ください 。
 493あなた は かつて 、 『 主 は 怒る こと おそく 、 いつくしみ に 富み 、 罪 と とが を ゆるす 者 、 しかし 、 罰す べき 者 は 、 決して ゆるさ ず 、 父 の 罪 を 子 に 報い て 、 三 、 四 代 に 及ぼす 者 で ある 』 と 言わ れ まし た 。
 494どうぞ 、 あなた の 大いなる いつくしみ によって 、 エジプト から このかた 、 今 に いたる まで 、 この 民 を ゆるさ れ た よう に 、 この 民 の 罪 を おゆるし ください 」 。
 495主 は 言わ れ た 、
 496「 わたし は あなた の 言葉 の とおり に ゆるそ う 。
 497しかし 、 わたし は 生き て いる 。
 498また 主 の 栄光 が 、 全世界 に 満ち て いる 。
 499わたし の 栄光 と 、 わたし が エジプト と 荒野 で 行っ た しるし を 見 ながら 、 この よう に 十 度 も わたし を 試み て 、 わたし の 声 に 聞きしたがわ なかっ た 人々 は ひとり も 、 わたし が かつて 彼ら の 先祖たち に 与える と 誓っ た 地 を 見 ない であろう 。
 500また わたし を 侮っ た 人々 も 、 それ を 見 ない であろう 。
 501ただし 、 わたし の しもべ カレブ は 違っ た 心 を もっ て い て 、 わたし に 完全 に 従っ た ので 、 わたし は 彼 が 行っ て き た 地 に 彼 を 導き入れる であろう 。
 502彼 の 子孫 は それ を 所有 する に いたる であろう 。
 503谷 に は アマレクびと と カナンびと が 住ん で いる から 、 あなたがた は 、 あす 、 身 を めぐらし て 紅海 の 道 を 荒野 へ 進み なさい 」 。
 504主 は モーセ と アロン に 言わ れ た 、
 505「 わたし に むかっ て つぶやく この 悪い 会衆 を いつ まで 忍ぶ こと が でき よう か 。
 506わたし は イスラエル の 人々 が 、 わたし に むかっ て つぶやく の を 聞い た 。
 507あなた は 彼ら に 言い なさい 、
 508『 主 は 言わ れる 、
 509「 わたし は 生き て いる 。
 510あなたがた が 、 わたし の 耳 に 語っ た よう に 、 わたし は あなたがた に する であろう 。
 511あなたがた は 死体 と なっ て 、 この 荒野 に 倒れる であろう 。
 512あなたがた の うち 、 わたし に むかっ て つぶやい た 者 、 すなわち 、 すべて 数え られ た 二十 歳 以上 の 者 は みな 倒れる であろう 。
 513エフンネ の 子 カレブ と 、 ヌン の 子 ヨシュア の ほか は 、 わたし が かつて 、 あなたがた を 住まわ せ よう と 、 手 を あげ て 誓っ た 地 に 、 はいる こと が でき ない であろう 。
 514しかし 、 あなたがた が 、 えじき に なる であろう と 言っ た あなたがた の 子供 は 、 わたし が 導い て 、 はいる であろう 。
 515彼ら は あなたがた が 、 いやしめ た 地 を 知る よう に なる であろう 。
 516しかし あなたがた は 死体 と なっ て この 荒野 に 倒れる であろう 。
 517あなたがた の 子たち は 、 あなたがた の 死体 が 荒野 に 朽ち 果てる まで 四十 年 の あいだ 、 荒野 で 羊飼 と なり 、 あなたがた の 不信 の 罪 を 負う であろう 。
 518あなたがた は 、 かの 地 を 探っ た 四十 日 の 日数 にしたがい 、 その 一日 を 一 年 と し て 、 四十 年 の あいだ 、 自分 の 罪 を 負い 、 わたし が あなたがた を 遠ざかっ た こと を 知る であろう 」 。
 519主 なる わたし が これ を 言う 。
 520わたし は 必ず わたし に 逆らっ て 集まっ た この 悪い 会衆 に 、 これ を ことごとく 行う であろう 。
 521彼ら は この 荒野 に 朽ち 、 ここ で 死ぬ であろう 』 」 。
 522こうして 、 モーセ に つかわさ れ 、 かの 地 を 探り に 行き 、 帰っ て き て 、 その 地 を 悪く 言い 、 全会衆 を 、 モーセ に むかっ て 、 つぶやか せ た 人々 、 すなわち 、 その 地 を 悪く 言いふらし た 人々 は 、 疫病 に かかっ て 主 の 前 に 死ん だ が 、 その 地 を 探り に 行っ た 人々 の うち 、 ヌン の 子 ヨシュア と 、 エフンネ の 子 カレブ と は 生き残っ た 。
 523モーセ が 、 これら の こと を 、 イスラエル の すべて の 人々 に 告げ た とき 、 民 は 非常 に 悲しみ 、 朝早く 起き て 山 の 頂き に 登っ て 言っ た 、
 524「 わたしたち は ここ に いる 。
 525さあ 、 主 が 約束 さ れ た 所 へ 上っ て 行こ う 。
 526わたしたち は 罪 を 犯し た の だ から 」 。
 527モーセ は 言っ た 、
 528「 あなたがた は 、 それ を なし遂げる こと も でき ない のに 、 どうして 、 その よう に 主 の 命 に そむく の か 。
 529あなたがた は 上っ て 行っ て は なら ない 。
 530主 が あなたがた の うち に おら れ ない から 、 あなたがた は 敵 の 前 に 、 撃ち破ら れる であろう 。
 531そこ に は 、 アマレクびと と 、 カナンびと が あなたがた の 前 に いる から 、 あなたがた は 、 つるぎ に 倒れる であろう 。
 532あなたがた が そむい て 、 主 に 従わ なかっ た ゆえ 、 主 は あなたがた と共に おら れ ない から で ある 」 。
 533しかし 、 彼ら は 、 ほしいまま に 山 の 頂 に 登っ た 。
 534ただし 、 主 の 契約 の 箱 と 、 モーセ と は 、 宿営 の 中 から 出 なかっ た 。
 535そこで 、 その 山 に 住ん で い た アマレクびと と 、 カナンびと が 下っ て き て 、 彼ら を 撃ち破り 、 ホルマ まで 追っ て き た 。
 536ここ に 、 レビ の 子 コハテ の 子 なる イヅハル の 子 コラ と 、 ルベン の 子 なる エリアブ の 子 ダタン および アビラム と 、 ルベン の 子 なる ペレテ の 子 オン と が 相結び 、 イスラエル の 人々 の うち 、 会衆 の うち から 選ば れ て 、 つかさ と なっ た 名 の ある 人々 二百五十 人 と共に 立っ て 、 モーセ に 逆らっ た 。
 537彼ら は 集まっ て 、 モーセ と アロン と に 逆らっ て 言っ た 、
 538「 あなたがた は 、 分 を 越え て い ます 。
 539全会衆 は 、 ことごとく 聖なる もの で あっ て 、 主 が その うち に おら れる のに 、 どうして あなたがた は 、 主 の 会衆 の 上 に 立つ の です か 」 。
 540モーセ は これ を 聞い て ひれ伏し た 。
 541やがて 彼 は コラ と 、 その すべて の 仲間 と に 言っ た 、
 542「 あす 、 主 は 、 主 に つく もの は だれ 、 聖なる 者 は だれ で ある か を 示し て 、 その 人 を みもと に 近づけ られる であろう 。
 543すなわち 、 その 選ん だ 人 を 、 みもと に 近づけ られる であろう 。
 544それで 、 次 の よう に し なさい 。
 545コラ と その すべて の 仲間 と は 、 火ざら を 取り 、 その 中 に 火 を 入れ 、 それ に 薫香 を 盛っ て 、 あす 、 主 の 前 に 出 なさい 。
 546その 時 、 主 が 選ば れる 人 は 聖なる 者 で ある 。
 547レビ の 子たち よ 、 あなたがた こそ 、 分 を 越え て いる 」 。
 548モーセ は また コラ に 言っ た 、
 549「 レビ の 子たち よ 、 聞き なさい 。
 550イスラエル の 神 は あなたがた を イスラエル の 会衆 の うち から 分かち 、 主 に 近づか せ て 、 主 の 幕屋 の 務 を さ せ 、 かつ 会衆 の 前 に 立っ て 仕え させ られる 。
 551これ は あなたがた にとって 、 小さい こと で あろ う か 。
 552神 は あなた と あなた の 兄弟 なる レビ の 子たち を みな 近づけ られ た 。
 553あなたがた は なお 、 その 上 に 祭司 と なる こと を 求める の か 。
 554あなた と あなた の 仲間 は 、 みな その ため に 集まっ て 主 に 敵し て いる 。
 555あなたがた は アロン を なん と 思っ て 、 彼 に対して つぶやく の か 」 。
 556モーセ は 人 を やっ て 、 エリアブ の 子 ダタン と アビラム と を 呼ば せ た が 、 彼ら は 言っ た 、
 557「 わたしたち は 参り ませ ん 。
 558あなた は 乳 と 蜜 の 流れる 地 から 、 わたしたち を 導き出し て 、 荒野 で わたしたち を 殺そ う と し て いる 。
 559これ は 小さい こと でしょう か 。
 560その 上 、 あなた は わたしたち に 君臨 し よう と し て いる 。
 561かつ また 、 あなた は わたしたち を 、 乳 と 蜜 の 流れる 地 に 導い て 行か ず 、 畑 と 、 ぶどう畑 と を 嗣業 として 与え も し ない 。
 562これら の 人々 の 目 を くらまそ う と する の です か 。
 563わたしたち は 参り ませ ん 」 。
 564モーセ は 大いに 怒っ て 、 主 に 言っ た 、
 565「 彼ら の 供え物 を 顧み ない で ください 。
 566わたし は 彼ら から 、 ろば 一 頭 を も 取っ た こと なく 、 また 彼ら の ひとり を も 害し た こと は あり ませ ん 」 。
 567そして モーセ は コラ に 言っ た 、
 568「 あなた と あなた の 仲間 は みな アロン と 一緒 に 、 あす 、 主 の 前 に 出 なさい 。
 569あなたがた は 、 おのおの 火ざら を 取っ て 、 それ に 薫香 を 盛り 、 おのおの その 火ざら を 主 の 前 に 携え て 行き なさい 。
 570その 火ざら は 会わせて 二百五十 。
 571あなた と アロン も 、 おのおの 火ざら を 携え て 行き なさい 」 。
 572彼ら は 、 おのおの 火ざら を 取り 、 火 を その 中 に 入れ 、 それ に 薫香 を 盛り 、 モーセ と アロン も 共 に 、 会見 の 幕屋 の 入口 に 立っ た 。
 573その とき 、 コラ は 会衆 を 、 ことごとく 会見 の 幕屋 の 入口 に 集め て 、 彼ら ふたり に 逆らわ せ よう と し た が 、 主 の 栄光 は 全会衆 に 現れ た 。
 574主 は モーセ と アロン に 言わ れ た 、
 575「 あなたがた は この 会衆 を 離れ なさい 。
 576わたし は ただちに 彼ら を 滅ぼす であろう 」 。
 577彼ら ふたり は 、 ひれ伏し て 言っ た 、
 578「 神 よ 、 すべて の 肉 なる 者 の 命 の 神 よ 、 この ひとり の 人 が 、 罪 を 犯し た からといって 、 あなた は 全会衆 に対して 怒ら れる の です か 」 。
 579主 は モーセ に 言わ れ た 、
 580「 あなた は 会衆 に 告げ て 、 コラ と ダタン と アビラム の すまい の 周囲 を 去れ と 言い なさい 」 。
 581モーセ は 立っ て ダタン と アビラム の もと に 行っ た が 、 イスラエル の 長老たち も 、 彼 に 従っ て 行っ た 。
 582モーセ は 会衆 に 言っ た 、
 583「 どうぞ 、 あなたがた は これら の 悪い 人々 の 天幕 を 離れ て ください 。
 584彼ら の もの に は 何 に も 触れ て は なら ない 。
 585彼ら の もろもろ の 罪 によって 、 あなたがた も 滅ぼさ れ て は いけ ない から 」 。
 586そこで 人々 は コラ と ダタン と アビラム の すまい の 周囲 を 離れ去っ た 。
 587そして 、 ダタン と アビラム と は 、 妻 、 子 、 および 幼児 と 一緒 に 出 て 、 天幕 の 入口 に 立っ た 。
 588モーセ は 言っ た 、
 589「 あなたがた は 主 が これら の すべて の 事 を さ せる ため に 、 わたし を つかわさ れ た こと 、 また わたし が 、 これ を 自分 の 心 に したがっ て 行う もの で ない こと を 、 次 の こと によって 知る であろう 。
 590すなわち 、 もし これら の 人々 が 、 普通 の 死に方 で 死に 、 普通 の 運命 に 会う の で あれ ば 、 主 が わたし を つかわさ れ た の で は ない 。
 591しかし 、 主 が 新しい 事 を さ れ 、 地 が 口 を 開い て 、 これら の 人々 と 、 それ に 属する 者 と を 、 ことごとく のみ つくし て 、 生き ながら 陰府 に 下ら せ られる ならば 、 あなたがた は これら の 人々 が 、 主 を 侮っ た の で ある こと を 知ら なけれ ば なら ない 」 。
 592モーセ が 、 これら の すべて の 言葉 を 述べ 終っ た とき 、 彼ら の 下 の 土地 が 裂け 、 地 は 口 を 開い て 、 彼ら と その 家族 、 ならびに コラ に 属する すべて の 人々 と 、 すべて の 所有物 を のみ つくし た 。
 593すなわち 、 彼ら と 、 彼ら に 属する もの は 、 皆 生き ながら 陰府 に 下り 、 地 は その 上 を 閉じふさい で 、 彼ら は 会衆 の うち から 、 断ち滅ぼさ れ た 。
 594この 時 、 その 周囲 に い た イスラエル の 人々 は 、 みな 彼ら の 叫び を 聞い て 逃げ去り 、 「 恐らく 地 は わたしたち を も 、 のみ つくす であろう 」 と 言っ た 。
 595また 主 の もと から 火 が 出 て 、 薫香 を 供える 二百五十 人 を も 焼きつくし た 。
 596主 は モーセ に 言わ れ た 、
 597「 あなた は 祭司 アロン の 子 エレアザル に 告げ て 、 その 燃える 火 の 中 から 、 かの 火ざら を 取り出さ せ 、 その 中 の 火 を 遠く 広く まき散らさ せ なさい 。
 598それら の 火ざら は 聖 と なっ た から 、 罪 を 犯し て 命 を 失っ た 人々 の 、 これら の 火ざら を 、 広い 延べ板 と し て 、 祭壇 の おおい と し なさい 。
 599これ は 主 の 前 に ささげ られ て 、 聖 と なっ た から で ある 。
 600こうして 、 これ は イスラエル の 人々 に 、 しるし と なる であろう 」 。
 601そこで 祭司 エレアザル は 、 かの 焼き殺さ れ た 人々 が 供え た 青銅 の 火ざら を 取り 、 これ を 広く 打ち延ばし て 、 祭壇 の おおい と し 、 これ を イスラエル の 人々 の 記念 の 物 と し た 。
 602これ は アロン の 子孫 で ない ほか の 人 が 、 主 の 前 に 近づい て 、 薫香 を たく こと の ない よう に する ため 、 また その 人 が コラ 、 および その 仲間 の よう に なら ない ため で ある 。
 603すなわち 、 主 が モーセ によって エレアザル に 言わ れ た とおり で ある 。
 604その 翌日 、 イスラエル の 人々 の 会衆 は 、 みな モーセ と アロン と に つぶやい て 言っ た 、
 605「 あなたがた は 主 の 民 を 殺し まし た 」 。
 606会衆 が 集まっ て 、 モーセ と アロン と に 逆らっ た とき 、 会見 の 幕屋 を 望み見る と 、 雲 が これ を おおい 、 主 の 栄光 が 現れ て い た 。
 607モーセ と アロン と が 、 会見 の 幕屋 の 前 に 行く と 、 主 は モーセ に 言わ れ た 、
 608「 あなたがた は この 会衆 を 離れ なさい 。
 609わたし は ただちに 彼ら を 滅ぼそ う 」 。
 610そこで 彼ら ふたり は 、 ひれ伏し た 。
 611モーセ は アロン に 言っ た 、
 612「 あなた は 火ざら を 取っ て 、 それ に 祭壇 から 取っ た 火 を 入れ 、 その 上 に 薫香 を 盛り 、 急い で それ を 会衆 の もと に 持っ て 行っ て 、 彼ら の ため に 罪 の あがない を し なさい 。
 613主 が 怒り を 発せ られ 、 疫病 が すでに 始まっ た から です 」 。
 614そこで 、 アロン は モーセ の 言っ た よう に 、 それ を 取っ て 会衆 の 中 に 走っ て 行っ た が 、 疫病 は すでに 民 の うち に 始まっ て い た ので 、 薫香 を たい て 、 民 の ため に 罪 の あがない を し 、 すでに 死ん だ 者 と 、 なお 生き て いる 者 と の 間 に 立つ と 、 疫病 は やん だ 。
 615コラ の 事 によって 死ん だ 者 の ほか に 、 この 疫病 によって 死ん だ 者 は 一万四千七百 人 で あっ た 。
 616アロン は 会見 の 幕屋 の 入口 に いる モーセ の もと に 帰っ た 。
 617こうして 疫病 は やん だ 。
 618主 は モーセ に 言わ れ た 、
 619「 イスラエル の 人々 に 告げ て 、 彼ら の うち から 、 おのおの の 父祖 の 家 にしたがって 、 つえ 一 本 ずつ を 取り なさい 。
 620すなわち 、 その すべて の つかさたち から 、 父祖 の 家 にしたがって 、 つえ 十二 本 を 取り 、 その 人々 の 名 を 、 おのおの その つえ に 書きしるし 、 レビ の つえ に は アロン の 名 を 書きしるし なさい 。
 621父祖 の 家 の かしら は 、 おのおの の つえ 一 本 を 出す の だ から で ある 。
 622そして 、 これら の つえ を 、 わたし が あなたがた に 会う 会見 の 幕屋 の 中 の 、 あかし の 箱 の 前 に 置き なさい 。
 623わたし の 選ん だ 人 の つえ に は 、 芽 が 出る であろう 。
 624こうして 、 わたし は イスラエル の 人々 が 、 あなたがた に むかっ て 、 つぶやく の を やめ させる であろう 」 。
 625モーセ が 、 この よう に イスラエル の 人々 に 語っ た ので 、 つかさたち は みな 、 その 父祖 の 家 にしたがって 、 おのおの 、 つえ 一 本 ずつ を 彼 に 渡し た 。
 626その つえ は 合わせて 十二 本 。
 627アロン の つえ も 、 その つえ の うち に あっ た 。
 628モーセ は 、 それら の つえ を 、 あかし の 幕屋 の 中 の 、 主 の 前 に 置い た 。
 629その 翌日 、 モーセ が 、 あかし の 幕屋 に はいっ て 見る と 、 レビ の 家 の ため に 出し た アロン の つえ は 芽 を ふき 、 つぼみ を 出し 、 花 が 咲い て 、 あめんどう の 実 を 結ん で い た 。
 630モーセ が それら の つえ を 、 ことごとく 主 の 前 から 、 イスラエル の すべて の 人 の 所 に 持ち出し た ので 、 彼ら は 見 て 、 おのおの 自分 の つえ を 取っ た 。
 631主 は モーセ に 言わ れ た 、
 632「 アロン の つえ を 、 あかし の 箱 の 前 に 持ち帰り 、 そこ に 保存 し て 、 そむく 者ども の ため に 、 しるし と し なさい 。
 633こうして 、 彼ら の わたし に対する つぶやき を やめ させ 、 彼ら の 死ぬ の を まぬかれ させ なけれ ば なら ない 」 。
 634モーセ は その よう に し て 、 主 が 彼 に 命じ られ た とおり に 行っ た 。
 635イスラエル の 人々 は 、 モーセ に 言っ た 、
 636「 ああ 、 わたしたち は 死ぬ 。
 637破滅 です 、
 638全滅 です 。
 639主 の 幕屋 に 近づく 者 が 、 みな 死ぬ の で あれ ば 、 わたしたち は 死に絶える で は あり ませ ん か 」 。