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title:Kokkai kaigiroku
date:2014
source:http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/078/0260/07810060260001a.html
genre:spoken
subcorpus:diet
terms of use:Public domain

 1○ 稻村委員長
 2これ より 会議 を 開き ます 。
 3まず 、 理事 の 補欠選任 について お諮り いたし ます 。
 4現在 、 理事 が 三 名 欠員 に なっ て おり ます 。
 5その 補欠選任 につきまして は 、 先例 により 、 委員長 に 御一任 願い たい と 存じ ます が 、 御異議 あり ませ ん か 。
 6○ 稻村委員長
 7御異議 なし と 認め ます 。
 8それでは 、 委員長 は 、 近藤鉄雄君 松永光君 及び 綿貫民輔君 を 理事 に 指名 いたし ます 。
 9○ 稻村委員長
 10次 に 、 国政調査承認要求 に関する 件 について お諮り いたし ます 。
 11通商産業 の 基本施策 に関する 事項 中小企業 に関する 事項 資源エネルギー に関する 事項 特許 及び 工業技術 に関する 事項 経済 の 計画 及び 総合調整 に関する 事項 私的独占 の 禁止 及び 公正取引 に関する 事項 鉱業 と 一般公益 と の 調整 等 に関する 事項 の 各事項 につきまして 、 本会期中 、 国政 に関する 調査 を 行う ため 、 議長 に対し 、 承認要求 を 行う こと と し 、 その 手続 につきまして は 、 委員長 に 御一任 願い たい と 存じ ます が 、 御異議 あり ませ ん か 。
 12○ 稻村委員長
 13御異議 なし と 認め ます 。
 14よって 、 さよう 決し まし た 。
 15○ 稻村委員長
 16次 に 、 小委員設置 の 件 について お諮り いたし ます 。
 17先国会どおり 、 小委員 二十 名 より 成る エネルギー・鉱物資源問題小委員会 及び 流通問題小委員会 を それぞれ 設置 いたし たい と 存じ ます が 、 御異議 あり ませ ん か 。
 18○ 稻村委員長
 19御異議 なし と 認め ます 。
 20よって 、 さよう 決し まし た 。
 21小委員 及び 小委員長 の 選任 につきまして は 、 委員長 に 御一任 願い たい と 存じ ます が 、 御異議 あり ませ ん か 。
 22○ 稻村委員長
 23御異議 なし と 認め ます 。
 24よって 、 さよう 決し まし た 。
 25小委員 及び 小委員長 は 、 委員長 が 追って 指名 し 、 公報 をもって お知らせ いたし ます 。
 26なお 、 小委員 及び 小委員長 の 辞任 、 補欠選任 等 に関しまして は 、 あらかじめ 委員長 に 御一任 願い たい と 存じ ます が 、 御異議 あり ませ ん か 。
 27○ 稻村委員長
 28御異議 なし と 認め ます 。
 29よって 、 さよう 決し まし た 。
 30○ 稻村委員長
 31この 際 、 新た に 就任 さ れ まし た 政務次官 を 御紹介 申し上げ ます 。
 32山下通商産業政務次官 、 河本通商産業政務次官 、 西銘経済企画政務次官 。
 33○ 山下 ( 徳 ) 政府委員
 34通産政務次官 を 拝命 し まし た 山下 で ござい ます 。
 35初めて の 通産行政 で ござい ます ので 、 何とぞ よろしく 御指導 の ほど を お願い 申し上げ ます 。
 36○ 河本政府委員
 37この たび 参議院 から 通商産業政務次官 を 拝命 いたし まし た 河本 で ござい ます 。
 38どう か よろしく お願い 申し上げ ます 。
 39○ 西銘政府委員
 40この たび 企画政務次官 を 拝命 いたし まし た 西銘順治 で ござい ます 。
 41顧み まし て 浅学非才 、 先生方 の 御指導 を 得 まし て 、 職責 を 全う いたし たい と 考え て おり ます 。
 42よろしく お願い 申し上げ ます 。
 43○ 稻村委員長
 44通商産業 の 基本施策 に関する 件 、 経済 の 計画 及び 総合調整 に関する 件 並びに 私的独占 の 禁止 及び 公正取引 に関する 件 について 調査 を 進め ます 。
 45この 際 、 通商産業大臣 、 経済企画庁長官 及び 公正取引委員会委員長 から 、 それぞれ 発言 を 求め られ て おり ます ので 、 これ を 許し ます 。
 46河本通商産業大臣 。
 47○ 河本国務大臣
 48第七十八 回 国会 における 商工委員会 の 御審議 に 先立ち まし て 、 当面 の 通商産業行政 に対する 私 の 所信 の 一端 を 申し述べ ます 。
 49まず 第一 に 、 景気 の 動向 について で あり ます が 、 最近 の わが 国 の 経済動向 を 見 ます と 、 鉱工業 の 生産活動 は 、 ことし に 入り まし て 、 世界経済 の 回復 に 伴う 輸出 の 増加 と 国内需要 の 堅実 な 伸び によって 着実 に 回復 し て まいり まし た 。
 50これ に伴い 、 企業経営面 におきまして も 、 依然 と し て 業種間 の 跛行性 は あり ます けれども 、 総じて 明るさ が 見え 始め て き て おり ます 。
 51しかしながら 、 八 月 の 鉱工業生産指数 は 前月 に比べ 減少 し 、 さらに 九 月 、 十 月 の 予測指数 も 連続 し て マイナス と なっ て おり 、 景気 の 先行き について いまだ 手放し で 楽観 できる 状況 で は あり ませ ん 。
 52特に 、 これ まで 好調 を 続け て まいり まし た 輸出 の 増勢 は 、 今後次第 に 鈍化 し て くる もの と 思わ れ 、 これ に かわる べき 国内需要 を 確実 に 伸ばし 、 バランス の とれ た 安定成長 を 実現 する こと が きわめて 重要 な 課題 と なっ て き て おり ます 。
 53この ため 、 まず 、 企業家 に 景気 の 先行き について 確固 たる 見通し を 持っ て いただく こと が 必要 で ある と 存じ ます 。
 54また 、 景気対策 の 観点 から も きわめて 重要 な 特例公債法案 及び 国鉄 、 電電公社関係 の 二 法案 の 早期成立 が 望ま れる ところ で あり ます 。
 55通商産業省 といたしまして は 、 今後とも 景気動向 を 一層 注意深く 見守り 、 景気回復 を 着実 な 軌道 に 乗せる よう 経済運営 に 遺憾 なき を 期し て まいり たい と 考え て おり ます 。
 56次 に 、 最近 の 卸売物価 の 動向 について で あり ます が 、 卸売物価 は やや 高い テンポ で 上昇 を 続け て まいり まし た 。
 57しかしながら 、 これ は 景気回復期 の 一時的 な 現象 と 考え られ 、 今後 次第 に 鎮静化 する もの と 見込ま れ て おり ます 。
 58また 、 消費者物価 につきまして は 、 九 月 の 東京都区部速報値 が かなり 大幅 な 上昇 を 示し て おり ます が 、 これ は 季節的 な 要因 等 に よる ところ が 大きく 、 従来 の 基調 に 特に 変化 が 生じ て いる もの と は 考え て おり ませ ん 。
 59しかしながら 、 物価動向 につきまして は 絶えず 注視 し 、 その 安定 に 万全 を 期する つもり で あり ます 。
 60次 に 、 中小企業対策 について で あり ます が 、 中小企業 につきまして は 、 政府系中小企業金融機関 等 を 通じ まし た 金融 の 円滑化 等 に 努め て まいっ た ところ で あり ます 。
 61しかしながら 、 現在 なお 大きな 困難 に 直面 し て いる 中小企業 も 多く 、 これ から 年末 にかけまして 、 引き続き きめ の 細かい 配慮 を し て いく こと が 必要 で ある と 存じ ます 。
 62特に 、 先般 の 台風 十七 号 による 被災企業 と 国鉄 、 電電公社 に 大きく 依存 し て いる 企業 へ の 対策 が 当面 の 差し迫っ た 問題 で あり ます 。
 63台風被害 につきまして は 、 激甚災害法 を 適用 す べく 準備 を 進め て おり 、 政令指定 を 経 て 、 政府系中小企業金融機関 の 低利融資 、 中小企業信用保険 の 特例措置 等 を 講ずる こと と いたし て おり ます 。
 64これ により 、 被災中小企業 の 一 日 も 早い 立ち直り を 期待 する もの で あり ます 。
 65また 、 国鉄 、 電電公社 の 工事 等 の 抑制 の 結果 、 関連中小企業 が 受注 の 減少 等 によって 困難 な 立場 に 追い込ま れ て いる こと について も 、 十分 な 配慮 が 必要 な 状況 に ござい ます 。
 66通産省 としまして は 、 関連中小企業 へ の 影響 を 緩和 する ため 、 国鉄 、 電電公社 に対しまして 関連中小企業 へ の 配慮 を 要請 し 、 政府系中小企業金融機関 の 弾力的活用 を 図る とともに 、 各通商産業局 を 窓口 と いたし まし て 関連企業 へ の 受注 、 金融あっせん 等 の 指導体制 を 強化 し た ところ で あり ます 。
 67一 日 も 早く 国鉄 、 電電公社 の 工事 等 の 発注 が 軌道 に 乗る こと を 期待 する もの で あり ます が 、 関連中小企業 へ の 影響 につきまして は 、 引き続き 実態把握 に 努め 、 必要 な 対応 を 図っ て まいる 所存 で あり ます 。
 68当面 の 緊急対策 につきまして は 、 以上 述べ まし た とおり で あり ます が 、 昨今 の 中小企業 を 取り巻く 環境 の 厳しさ は 、 改めて 申し上げる までも ない ところ か と 思い ます 。
 69この よう な 環境 の 中 に あり まし て 事業転換 によって 新た な 発展 を 期する 中小企業 に対して 助成措置 を 講ずる ため の 中小企業事業転換対策臨時措置法案 が 前国会 から 継続審査 と なっ て おり ます ので 、 よろしく 御審議 を お願い する 次第 で あり ます 。
 70なお 、 中小企業 の 事業分野 の 確保 の 問題 につきまして は 、 国会 における 御決議 の 趣旨 を 体し 、 本年 七 月 以降 中小企業政策審議会 に 分野調整小委員会 を 設け 、 精力的 に 審議 を 進め て いる ところ で あり ます 。
 71答申 が 得 られ まし た 段階 で 、 これ に基づき 可及的 速やか に 具体的 な 法案 の 作成 に 着手 し たい と 考え て おり ます ので 、 この 旨 御理解 を 賜り たい と 存じ ます 。
 72次 に 、 エネルギー政策 について 申し上げ ます 。
 73エネルギー は わが 国 経済 の 発展 と 国民生活 の 向上 を 実現 し て いく ため に 不可欠 で ある こと は 、 改めて 申し上げる までも あり ませ ん 。
 74流動的 な 国際エネルギー情勢 に 対処 し 、 エネルギー の 安定供給 を 確保 する ため 内外 にわたって 積極的 な 対策 を 展開 し て まいる 所存 で あり ます 。
 75まず 、 石油 の 安定供給確保 を 図る ため 、 産油国 と の 対話 を初め 国際協調 を 精力的 に 進める ほか 、 備蓄 の 強化 、 開発 の 促進 を 図る とともに 、 石油供給体制 の 整備 等 の 施策 を 推進 する こと が 急務 と なっ て おり ます 。
 76この うち 備蓄 につきまして は 、 現在 昭和 五十四 年度 末 九十 日 備蓄達成 を 目標 と し た 石油備蓄増強計画 を 推進 し て いる ところ で あり 、 また 、 石油開発 につきまして は 、 大陸だな石油開発 の 促進 を 初め と いたし まし て 、 わが 国 の 自主的供給源 を 確保 する ため の 対策 を 強力 に 推進 する 必要 が あり ます 。
 77しかしながら 、 これら の 施策 の 実施 の ため に は 、 膨大 な 資金 を 必要 と いたし ます 。
 78この 財源 につきまして は 、 国 が 責任 を 持っ て 確保 する こと が 肝要 で あり 、 この ため に 必要 な 対策 を 講じ て まいる 所存 で あり ます 。
 79さらに 、 原子力開発 、 国内炭 、 水力 、 地熱 等 の 国内エネルギー資源 の 活用 、 電力 の 長期安定的供給確保 の ため の 電源開発 等 の 諸施策 を 総合的 に 推進 し て まいり たい と 考え て おり ます 。
 80また 、 揮発油販売業 の 健全 な 発達 と 揮発油 の 品質 の 確保 を 図る ため の 揮発油販売業法案 及び わが 国 近海 の 有望 な 大陸だな開発 に 早急 に 着手 する ため の 日韓大陸だな法案 は 、 継続審査 と なっ て おり ます が 、 これら は いずれ も エネルギー対策 にとりまして 重要 な 法案 で あり ます ので 、 よろしく 御審議 を お願い いたし ます 。
 81次 に 、 対外経済政策 について 申し上げ ます 。
 82世界経済 は 、 石油危機後 の 未曾有 の 不況 を 克服 し 、 ようやく 拡大軌道 に 乗り つつ あり ます が 、 他方 で 一 次 産品 問題 を 中心 と する 発展途上国 から の 新国際経済秩序形成 の 要求 、 各国 における 輸入制限的 な 動き の 顕在化 等 、 戦後 の 世界経済発展 を 支え て き た 秩序 は 大きな 変革 を 迫ら れ て い ます 。
 83この よう な 事態 に 対処 し 、 わが 国 といたしまして は 、 まず 、 特に 緊急 を 要する 一 次 産品 問題 につきまして は 、 国連貿易開発会議 、 国際経済協力会議 等 の 検討 に 積極的 に 参加 し て いく とともに 、 資源 の 大輸入国 として 一 次 産品 問題 に関する 施策 の 確立 に 努め て まいる 所存 で あり ます 。
 84次 に 、 国際経済 の 調和 の とれ た 発展 と 相互繁栄 を 達成 する ため 、 新国際ラウンド交渉 等 を通じ 自由貿易体制 の 維持 に 努め て まいり ます とともに 、 引き続き 国際協調 を 旨 と し た 貿易政策 を 推進 する こと が 重要 で ある と 考え て おり ます 。
 85さらに 、 経済協力 を 積極的 に 推進 する こと も 重要 で あり ます 。
 86南北問題 は 国際社会 が 当面 する 最も 重要 な 課題 の 一 つ で あり ます が 、 わが 国 は 、 南北間 の 対話 に 積極的 に 参加 する とともに 、 二 国間 の 協力 及び 国際機関 を 通ずる 協力 を 一層 積極的 に 推進 する 必要 が あり ます 。
 87本年 七 月 、 私 は ブラジル共和国 を 訪問 し 、 また 、 先月 に は 、 同国 の ガイゼル大統領 が わが 国 を 訪問 さ れ まし た 。
 88その 際 、 両国 間 の 経済協力 の 推進 につきまして 話し合い を 行い 、 懸案 の 諸問題 の 解決 を 見 まし た こと は 、 両国 経済 の 発展 にとりまして きわめて 大きな 意義 を 持つ もの と 考え て おり ます 。
 89わが 国 といたしまして は 、 さらに 他 の 地域 と の 経済協力関係 の 緊密化 を 図る ため 、 関係諸国 と の 交流 を 頻繁 に 行っ て いく 所存 で あり ます 。
 90委員各位 におかれまして も 、 一層 の 御理解 と 御支援 を 賜り ます よう お願い 申し上げ まし て 、 私 の 所信表明 と いたし ます 。
 91○ 稻村委員長
 92次 に 、 福田経済企画庁長官 。
 93○ 福田 ( 赳 ) 国務大臣
 94先般 三木内閣 の 一部改造 が 行わ れ まし た が 、 私 は 引き続い て この 職 に とどまる こと に なり まし た ので 、 何とぞ 御教示 の ほど を お願い 申し上げ ます 。
 95ことし は 、 しばしば 申し上げ て おる とおり 一 石油ショック後 の 調整過程 三 年間 の その 三 年目 に 当たる わけ で あり ます 。
 96ちょうど その 三 年目 も 年度 の 半ば という ところ に なり まし た が 、 この 半ば という 時点 で わが 国 の 経済 の 動き を 見 て み ます と 、 細かい 点 で は いろいろ 問題 も あり ます 。
 97あり ます が 、 大局的 に 見 ます と 大体 順調 に 動い て おる 、 こういう ふう な 見解 を 持っ て おり ます 。
 98まず 、 経済活動 の 分野 で ござい ます が 、 ただいま 通商産業大臣 から 申し上げ まし た よう に 、 ことし に なり まし て から 生産活動 が ずっと 活発 に なっ て き て おる の で あり ます 。
 99その 原因 は 、 最終需要 が 非常 に 順調 に 伸び て おる という こと で ござい ます 。
 100国民消費 は 、 一−三 月 に 非常 に 高い 伸び を 示し まし た 。
 101引き続き まし て この 堅実 な 伸び が 進行 し て おる わけ で あり ます 。
 102それから 民間住宅 も やや 順調 な 伸び を 示し て おる の で あり ます 。
 103さらに 、 設備投資 で ござい ます が 、 これ は 昨年 実質 一〇 % も 落ち込む という よう な 惨たん たる 状態 で ござい まし た が 、 ことし に なり まし て から 、 これ が 初めて 上向き に 転ずる という 様相 を 呈し て まいり まし て 、 今後 を 展望 し ます と 、 経済活動 が 全体 として 活況 を 呈する 、 そういう 中 で 設備投資 も さらに 伸び て いく であろう 、 こういう ふう に 見 て おり ます 。
 104輸出 は 、 申し上げる までも なく 、 これ も 一−三 月 に 大変 な 伸び を 示し た わけ で あり ます 。
 105あの 伸び で いき ます と 、 昨年 の 同期 に比べまして 輸出 が 倍 に も なる か という よう な 情勢 で あり まし た が 、 その 輸出 が 急 に 伸び まし た 理由 は 、 一 つ は 世界経済 が 全体 として 回復過程 に 入っ た という こと 、 それから もう 一 つ は 、 特に アメリカ で ござい ます が 、 テレビ で あり ます とか 、 自動車 で あり ます とか 、 そういう 製品 につきまして 在庫 を 補充 する という 要請 が あっ た わけ で あり ます 。
 106その ため に 非常 な 伸び を 示す 。
 107しかし 、 だんだん と その 伸び は 鈍化 し て まいり まし た 。
 108つまり 、 在庫補充 が 一応 一 回り を し た 、 こういう 事情 、 それから 世界経済 の 伸び が ちょっと 停滞 し て おる 、 こういう よう な 事情 が ある の です 。
 109反面 、 輸入 の 方 につきまして は 、 これ は 輸出 の 増加 に対しまして 非常 に 沈滞 し た 状態 で あり まし た が 、 この 理由 は 、 わが 国 が 過去 において かなり 輸入ストック を 持っ て おる 、 そういう よう な こと で あり まし て 、 生産活動 は 活発 に なり まし た ものの 、 その ストック を 使う 、 こういう 状態 が あっ た わけ で あり ます 。
 110しかし 、 その ストック も だんだん 底 を つく という よう な こと に なり 、 その 補充 を 必要 と する という こと から 、 これ から は 輸入 は 増勢 に 転ずる 、 また すでに その 徴候 が 出 て おる という 状態 で ござい ます 。
 111それから 、 政府 の 支出 は 一体 どう なっ て いる の だ という こと で ござい ます が 、 これ は まずまず 順調 で ある 。
 112ただ 、 地方財政 の 方 の 支出 、 これ は 単独事業 の 伸び が 不振 で ある という 状態 で あり まし て 、 経済見通し から 比べ ます と 、 財政 は 中央 、 地方 を 通じ ます と ちょっと 不足 で ある 、 こういう よう な 状態 で ござい ます 。
 113以上 、 総合 いたし まし て 、 経済全般 の 動き は 、 まずまず 経済見通し で 見 た 線 を 動い て おる という ふう に 大観 し て いい の じゃ ない か 、 そういう ふう に 思い ます 。
 114生産 は 伸びる 、 それから 同時 に 出荷 も 伸びる 、 雇用 の 状態 も 改善 さ れる という 状態 で 推移 し て い ます 。
 115当面 八 月 、 九 月 、 十 月 、 ちょっと 停滞 が 予想 さ れ まする けれども 、 また 秋 から 活況 を 呈する であろう 。
 116そこで 、 一 年度間 を通じて 見 まする とき に は 、 経済見通し で 申し上げ まし た よう に 、 五 % ないし 六 % の 成長 は まずまず 実現 できる であろう 、 こういう ふう に 見 て おる わけ で あり ます 。
 117それから 一方 、 物価 の 方 で あり ます が 、 これ は いま 通商産業大臣 から 申し上げ た とおり で ござい まし て 、 どう も 卸売物価 の 方 が やや 上がり調 が 心配 に なる 。
 118しかし 、 消費者物価 につきまして は 、 大体 私ども の 見 て おっ た 足取り を 歩ん で おる 、 こういう よう な 状態 で あり ます 。
 119卸売物価 が そういう 状態 で あり ます の は 、 景気回復過程 の 現象 だ 、 摩擦現象 で ある 、 こういう ふう に 見 て おる わけ で あり ます 。
 120それに 海外 から の 輸入物資 の 価格 の 引き上げ傾向 が ある 、 そういう こと か と 思い ます が 、 景気 も 回復軌道 に 乗り つつ ある 、 そういう こと から 摩擦現象 は だんだん なくなる 。
 121それから 輸入物価 、 これ も 落ちつい て き て おり ます 。
 122それから さらに いい の は 、 円為替 が 円 に 強く なり まし て 、 これ が かなり 卸売物価 に 今後 響い て くる 、 こういう ふう に 見 て おる の で あり ます 。
 123したがいまして 、 これ まで は やや 高い 調子 で 動い て おり まし た 卸売物価 も 、 今後 は 落ちつき の 傾向 を 示す であろう 、 現に その 徴候 も あらわれ て き て おる わけ で あり ます 。
 124消費者物価 は 、 ずっと 一 けた で 動い て き て おる の です が 、 九 月 に ちょっと 高い 調子 の 上がり方 を 示し た 、 東京区部 で あり ます 。
 125これ は 季節的要因 と 申し ます か 、 冷害 で あり ます とか 、 それから 風水害 で あり ます とか 、 どういう もの の 影響 が 特に 響い て おる 、 こういう ふう に 見 て おり ます ので 、 やがて 正常基調 を 取り戻す であろう 、 こういう 見解 で ござい ます 。
 126それから 国際収支 は 、 先ほど 申し上げ まし た よう に 、 輸出 、 輸入 の 状態 で あの よう な 状態 で あり ます ので 、 大変 順調 に 動い て おり ます 。
 127全年度間 を通じて 見 ます と 、 あの 経済見通し より は やや いい 結果 に なる の で は ない か という よう な 見解 で ござい ます 。
 128この よう な 状態 で あり ます が 、 国際経済情勢 は これ から も 予断 を 許し ませ ん し 、 また 国内 に も いろいろ の 阻害要因 も ある わけ で あり ます から 、 心 し て 経済 の 運営 に 当たっ て まいり たい 、 かよう に 考え て おり ます 。
 129そして 、 ことし は とにかく 五十 年代 前期 五 カ年 計画 の 初年度 で も あり ます ので 、 調整過程 を 順調 に こなし まし て 、 それ を 新しい 安定成長軌道 に 乗っけ て いき たい 、 かよう に 考え て おる わけ で あり まし て 、 この 上 とも 御教示 、 御鞭撻 の ほど お願い 申し上げ まし て 、 ごあいさつ に いたし ます 。
 130○ 稻村委員長
 131次 に 、 澤田公正取引委員会委員長 。
 132○ 澤田政府委員
 133商工委員会 が 開か れる に当たりまして 、 公正取引委員会 の 主要 な 業務 の 運用方針 等 につきまして 一言 申し上げ たい と 存じ ます 。
 134本年 四 月 一 日 、 私 が 公正取引委員会 の 委員長 に 就任 いたし まし て から すでに 六 カ月 余 が 経過 いたし た の で あり ます が 、 その 間 、 独占禁止法 の 運用 に当たりまして は 、 委員会 の 合議制 という 制度 の 長所 を 生かし ながら 、 一貫 し た 方針 の もと で 、 厳正 な 法 の 運用 に 努め て まいっ た 次第 で ござい ます 。
 135以下 、 最近 におきまする 公正取引委員会 の 主要 な 問題 につきまして 簡単 に 御説明 申し上げ ます 。
 136まず 、 独占禁止法 の 改正 につきまして で ござい ます が 、 本国会 に 二 つ の 法案 が 継続審査 と なっ て おる わけ で ござい ます 。
 137一 つ は 、 第七十五 回 国会 の 衆議院 におきまして 全会 一致 で 修正可決 さ れ まし た 改正案 と 同様 の 内容 の 改正案 で ござい ます 。
 138他 の 一 つ は 、 第七十七 回 国会 において 政府 の 提出 いたさ れ まし た 新しい 改正案 で ござい ます 。
 139公正取引委員会 といたしまして は 、 前者 の 案 の 内容 が 基本 に なる べき で ある という ふう に 考え て おる の で あり ます が 、 後者 の 案 につきまして も 、 独占的状態 に対する 排除措置 に関する 規定 が 削除 さ れ まし た こと は 残念 で あり ます けれども 、 課徴金制度 の 創設 、 株式保有 の 総量規制 、 罰則規定 の 強化 等 、 重要 な 改正点 を 含ん で おり まし て 、 これ により 現行独占禁止法 は 相当 強化 さ れる こと に なり ます ので 、 後者 の 案 で あっ て も それ が 速やか に 成立 する こと を 希望 いたし て おり ます 。
 140第二 に 、 中小企業分野調整問題 につきまして は 、 先般 の 国会決議 の 御趣旨 によって 、 政府 において 新た な 立法措置 を 検討 する ため に 、 現在 、 中小企業政策審議会 に 分野調整小委員会 が 設け られ て 、 慎重 な 審議 が 行わ れ て いる と 聞い て おり ます 。
 141この 問題 につきまして は 、 大企業 と 中小企業 の 調和 を 図る という こと が 大切 で ある こと は 申す までも ござい ませ ん 。
 142ただ 、 企業 の 合理化努力 を 萎縮 さ せる とか 、 ひいては 消費者 の 利益 を 害する よう な こと に なら ない よう 希望 する 次第 で ござい ます 。
 143なお 、 公正取引委員会 といたしまして は 、 大企業 が 不当 な 手段 を 用い まし て 中小企業 の 事業分野 に 進出 する という 場合 に は 、 独占禁止法 を 積極的 かつ 厳正 に 運用 いたし まし て 、 これ を 排除 する こと と いたし て おり ます 。
 144第三 に 、 特殊鋼 三 社 の 合併 について 申し上げ ます 。
 145大同製鋼 、 日本特殊鋼 及び 特殊製鋼 の 特殊鋼メーカー 三 社 の 合併 につきまして は 、 経済情勢 及び 当該業界 の 実態 を 十分 に 検討 いたし まし て 、 厳正 に 審査 いたし まし た 。
 146その 結果 、 市場占拠率 の 点 で 特に 問題あり と 考え られ まし た 自動車用エンジンバルブ鋼 につきまして は 、 当事会社 が 、 その 営業 の 一部 を 他 の 競争会社 に 譲渡 する ほか 、 特許 、 ノーハウ 等 の 技術 を 公開 する 等 の 対応策 を とる こと と なり まし た ので 、 去る 七 月 三十一 日 、 合併 の 届け出 を 受理 いたし まし た 。
 147新会社 は 、 大同特殊鋼株式会社 として 九 月 一日 に 発足 いたし て おり ます 。
 148同社 が 公正競争 を 阻害 する こと の ない よう 、 今後 、 行動面 に関しまして 十分 注視 し て いく 所存 で ござい ます 。
 149第四 に 、 鉄鍋 の 値上げ問題 について で ござい ます が 、 今回 の 値上げ も 同調的 で ある と 考え られ ます ので 、 その 実態 の 解明 に 努める べく 、 現在 、 一応 任意調査 の 形 で 調査 を 進め て いる ところ で ござい ます 。
 150第五 に 、 独占禁止法違反事件 につきまして は 、 本年 四 月 以降 、 グンゼ の 再販事件 や 日本楽器 の 優越的 な 地位 の 乱用事件 など 九 件 を 取り上げ まし て 、 排除勧告 を 行い まし た 。
 151この よう に し て 、 流通段階 の 競争 を 阻害 し て いる 不公正取引 や 石油 、 洋書 など 国民生活 に 関連 の 深い 商品 に関する 価格カルテル 等 の 規制 に 努め て まいっ た 次第 で ござい ます 。
 152最後 に 、 今後 の 独占禁止政策 の 運用方針 について 申し上げ ます 。
 153わが 国 経済 の 減速化 に伴いまして 、 企業行動 は 競争的 な もの から 協調的 な もの へ 変化 し て いく 傾向 が 見 られ ます が 、 その 結果 、 寡占 の 弊害 が これ まで 以上 に 顕在化 し 、 カルテル による 価格引き上げ など の 動き が 強まっ て くる 懸念 が ござい ます 。
 154この よう な 経済環境 の 変化 に応じまして わが 国 経済 の 活力 を 発揮 さ せ 、 公正 な 競争秩序 を 維持 、 促進 する ため 、 公正取引委員会 といたしまして は 、 今後 独占禁止政策 を 一層 積極化 し 、 厳正 な 運用 に 努め て まいる 所存 で ござい ます 。
 155以上 、 簡単 で ござい ます が 、 公正取引委員会 の 業務 の 運用方針 等 について 申し上げ まし た 。
 156何とぞ 、 よろしく 御指導 、 御鞭撻 の ほど を お願い 申し上げ ます 。
 157○ 稻村委員長
 158以上 をもちまして 、 両大臣 及び 公正取引委員会委員長 から の 説明 は 終わり まし た 。
 159次回 は 、 来る 八 日 金曜日 午前 十 時 理事会 、 午前 十 時 三十 分 委員会 を 開会 する こと と し 、 本日 は 、 これ にて 散会 いたし ます 。