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title:Kokkai kaigiroku
date:2014
source:http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/078/0001/07809240001003a.html
genre:spoken
subcorpus:diet
terms of use:Public domain

 1○ 議長 ( 前尾繁三郎君 )
 2これ より 会議 を 開き ます 。
 3○ 議長 ( 前尾繁三郎君 )
 4内閣総理大臣 から 所信 について 発言 を 求め られ て おり ます 。
 5これ を 許し ます 。
 6内閣総理大臣三木武夫君 。
 7○ 内閣総理大臣 ( 三木武夫君 )
 8第七十八 回 国会 が 開か れる に当たり 、 当面 する 諸問題 について 所信 を 述べ 、 皆様方 の 御理解 と 御協力 を 得 たい と 存じ ます 。
 9まず 最初 に 、 最近 の 災害 について 申し述べ たい と 思い ます 。
 10台風 第十七 号 は 、 全国 各地 において 被害 を もたらし 、 死者 、 行方不明者 百六十七 名 、 被災者 約四十万 人 を 出し 、 建物 、 公共建造物 、 農作物 に 甚大 な 損害 を もたらし まし た 。
 11これ は まこと に 痛ましい こと で あり 、 それら の 方々 や 関係者 に対し 、 深く 哀悼 と 同情 の 意 を 表し ます 。
 12政府 は 、 直ちに 非常災害対策本部 を 設置 し 、 被害 の 著しかっ た 中部 、 近畿中国 、 四国 の 三 地域 に 、 政務次官 を 長 と する 政府調査団 を 派遣 し 、 被害状況 を 調査 する とともに 、 百四十四 市区町村 に 災害救助法 を 適用 し て 被災者 の 救護救助 に 努め 、 また 災害 の 復旧 に 全力 を 挙げ て おり ます 。
 13また 、 激甚災害 の 指定 、 被災者 に対する 各種 融資措置 を 速やか に 実施 す べく 手続 を 進め て おり ます が 、 今後 、 この よう な 災害再発 を 防止 する ため 、 新しく 治山治水五カ年計画 を 来年度 から 発足 さ す べく 検討 を 進め て おる 次第 で あり ます 。
 14また 本年 は 、 北日本 において は 、 低温寡照 の 不順 な 天候 に 見舞わ れ 、 冷害 が 深刻 な 問題 と なっ て おり ます 。
 15これ に対して 、 政府 は 農業技術指導 の 徹底 を 図り 、 今後とも 被害 を 最小限度 に 食いとめる べく 努力 し て まいり ます 。
 16また 被害 の 早期把握 に 努め 、 被災農家 に対しまして は 、 農業共済金 の 年内支払い に 努める ほか 、 各種 融資措置 を初め 、 被災農家 の 経営 の 安定 、 被災地帯 の 雇用 の 確保 等 により 、 その 救済 に 万全 を 期する 考え で あり ます 。
 17次 に 、 今国会 の 最も 重要 な 案件 として 御審議 を いただき たい の は 、 ロッキード事件 の 究明 と 財政関連 三 法案 で あり ます 。
 18両者 は いずれ 劣ら ぬ 重要性 を 持っ て いる と 考え ます が 、 まず ロッキード事件 の 解明 の 方 から 申し述べ たい と 存じ ます 。
 19いわゆる ロッキード事件 は 、 わが 国 の 政治 に 大きな 衝撃 を 与え 、 ついに 自民党 の かつて の 最高幹部 の 中 から 容疑者 を 出す に 至り まし た 。
 20私 は この 事態 を 大きな 悲しみ をもって 深刻 に 受けとめる とともに 、 政府 及び 自民党 の 最高責任者 として の 責任 を 痛切 に 感ずる もの で あり ます 。
 21ここ に 国会議員各位 を初め 国民 の 皆様 に 深く おわび を 申し上げ たい と 思い ます 。
 22ロッキード事件 が 起こっ た とき 、 私 は その 真相 を 明らか に し なけれ ば 、 日本 の 民主主義 は 、 大きく 傷つけ られる こと と 考え まし た 。
 23そこで 私 は 、 国会 の 決議 を 受け て フォード大統領 に対して 、 真相 の 解明 の 協力 を 要請 いたし まし た 。
 24その 書簡 の 中 で 、 「 私 は 、 日本 の 民主政治 は 、 本件 の 解明 の 試練 に 耐え 得る 力 を 有し て いる こと を 確信 し て いる 。 われわれ は 、 真実 を 究明 する 勇気 と 、 その 結果 に 直面 し て いく 自信 を 持っ て いる 。 」 と 、 こう 述べ まし た 。
 25それ以来 、 私 は 日本 の 民主政治 の ため 、 この 災い を 転じて 福 と なす こと が できる 、 という 確信 の もと に 対処 し て まいり まし た 。
 26ロッキード事件 の 解明 に当たって 、 私 が 厳重 に 守っ て き た 方針 は 、 捜査当局 に対し 、 私 も 法務大臣 も 政治介入 は 一切 行わ ない という こと で あり ます 。
 27今後とも この 方針 は 貫い て まいり ます 。
 28検察当局 による ロッキード事件 の 真相解明 は 、 丸紅 と 全日空 の 二 つ の ルート について は 、 ほぼ 終結 に 達し つつ あり ます が 、 なお いわゆる 児玉ルート が 残さ れ て おり 、 現在 検察当局 は その 解明 に 全力 を 挙げ て おり ます 。
 29この 三 ルート の 法律的解明 が すべて 終わっ た 時点 において 、 私 は 検察当局 から 事件 の 全容 について 報告 を 受け 、 それ に 基づい て 、 国会 に対して 政府 の 報告 を 行う 所存 で あり ます 。
 30ただし 、 児玉ルート の 解明 に 相当 の 時間 を 要する 場合 に は 、 適当 な 時期 に 中間報告 を いたし たい と 存じ ます 。
 31さらに 、 ロッキード事件 に かかわる 政治的 、 道義的 責任 の 問題 につきまして は 、 四 月 二十一 日 の 国会正常化 に対する 衆参両院議長裁定 、 この 第四 項 に 従い 、 国会 の 国政調査権 に 基づく 御調査 に対し 、 刑事訴訟法 の 立法 の 趣旨 に のっとり 、 資料 の 提供 等 最善 の 協力 を 惜しま ない 方針 で あり ます 。
 32ロッキード事件 の よう な 不祥事件 が もし 再び 繰り返さ れる よう な こと が あれ ば 、 日本 の 民主政治 が 重大 な 危機 に 瀕する こと は 明らか で あり ます 。
 33この 不幸 な 事件 を 転じて 、 今後 の 日本 の 政治 と 社会 が 健全 に 発展 し て いく ため の 出発点 と する ため 、 最善 の 努力 を いたす 決意 で あり ます 。
 34ロッキード事件 の 解明 と 並ん で 、 今臨時国会 の 重要課題 が 財政関連法案 に ある こと は 申し上げる までも あり ませ ん 。
 35前国会 で 継続審査 と なり まし た 特例公債法案 及び 国鉄 、 電電公社 関係 の 二 法案 が 速やか に 成立 する よう 国会 の 格段 の 御協力 を 切に お願い する 次第 で あり ます 。
 36現に 執行中 の 本年度予算 及び 政府関係機関予算 は 、 これら 三 法案 の 成立 を 前提 と し て 組ま れ た もの で あり ます 。
 37予算 と 一体不可分 の 関係 に ある 重要 な 財政関連法案 が 、 いま なお 成立 し て い ない こと は 、 まこと に 残念 な 次第 で あり ます 。
 38高度成長 から 安定成長 へ の 転換期 に当たり 、 国 の 財政庵歳入不足 を 補う ため に 、 三兆七千五百億 円 に 及ぶ 特例公債 の 発行 を 余儀なくされ まし た 。
 39特例公債法案 の 成立 は この 財源確保 の ため に 不可欠 で あり ます 。
 40もし 、 これ を 欠け ば 、 予算 の 完全 な 執行 は 不可能 で あり ます 。
 41本年度予算 は 、 景気 の 順調 な 回復 と 雇用 の 安定 を 図る こと を 最重点 の 目標 と し て おり ます 。
 42特例公債法案 の 成立 が さらに おくれる よう な 事態 と なれ ば 、 国 の 財政運営 に 支障 が 生じ ます 。
 43また 、 地方財政 や 事業経営 に 携わる 者 の 心理 に も 悪影響 を 与え 、 せっかく 立ち直り つつ ある わが 国 経済 に 不安 を 与える こと は 必至 で あり ます 。
 44また 、 国鉄 及び 電電公社 の 経営 は 、 現在 きわめて 憂慮 す べき 状態 に あり ます 。
 45国鉄 と 電電公社 に 関連 する 法案 は 、 国鉄 の 再建 と 両公社 の 事業経営 に 必要 な 財源 を 確保 する ため 、 運賃 、 料金 の 改定 を 図る もの で あり ます 。
 46もとより この 種 の 公共料金 の 引き上げ は 、 だれしも 好む もの で は あり ませ ん 。
 47しかしながら 、 国鉄運賃 、 電信電話料金 は 、 これ まで 一般物価 に比べて 低く 据え置か れ て まいり まし た こと は 事実 で あり ます 。
 48これら の 改定 を 行わ ずに 、 国鉄等 の 赤字 に 一般財政資金 を 注ぎ込ん で いけ ば 、 財政 の 赤字 は ますます ふくれ上がり 、 ひいては 財政 のみ なら ず 国民経済 に 大きな 悪い 影響 を 与える こと は 明らか で あり ます 。
 49したがって 、 これら の 事業 の 経営 の 健全化 の ため に は 、 利用者 の 方々 に も ある 程度 の 負担 を お願い いたさ なけれ ば なら ない の で あり ます 。
 50法案成立 が さらに おくれる 場合 に は 、 職員 の ベースアップ や ボーナス の 支払い が 困難 と なり 、 労使関係 に 深刻 な 悪影響 を 及ぼす おそれ が あり ます 。
 51また 、 工事費等 の 経費削減 の ため に 、 中小企業 の 多い 関連業界 は 現に 大きな 打撃 を 受け て おり ます が 、 さらに それ が 深刻化 する こと は 必至 で あり ます 。
 52以上 、 今臨時国会 の 中心課題 で ある ロッキード事件解明 と 財政関連 三 法案 について 申し述べ まし た が 、 この 機会 に 、 他 の 当面 の 内外問題 について も 触れ て おき たい と 思い ます 。
 53まず 、 最近 の 経済情勢 と 経済運営 について 述べ たい と 思い ます 。
 54景気 は 、 国内需要 の 堅実 な 伸び と 、 世界経済 の 回復 に 伴う 輸出 の 増加 によって 、 着実 に 上昇 し て まいり まし た 。
 55生産 、 出荷 、 企業 の 操業度 も 総じて 回復 を 示し て おり 、 雇用情勢 も 改善傾向 に あり ます 。
 56しかしながら 、 個々 の 業種 について は 、 いま なお 回復 の おくれ て いる もの も あり 、 景気 の 先行き について 手放し で 楽観 する こと は でき ない の が 現状 で あり ます 。
 57この よう な 情勢 の もと で 、 今後 とも 景気 の 着実 な 上昇基調 を 維持 し て いく こと が 重要 で あり ます 。
 58輸出中心 で は なく 、 個人消費 や 企業投資 など 幅広い 需要 の 拡大 を 図り 、 バランス の とれ た 本格的 な 成長 を 実現 し なけれ ば なり ませ ん 。
 59個人消費 は 、 生産 と 雇用 の 順調 な 回復 に伴い 、 堅実 に 伸び て いく もの と 期待 さ れ ます 。
 60企業投資 は 、 慎重さ の 中 に も 、 次第 に 盛り上がる 兆し が 見 られ て まいり まし た 。
 61個人消費 について も 企業投資 について も 、 先行き に対する 心理 が 大きな 影響 を 及ぼし ます ので 、 財政関連 三 法案 を 一 日 も 早く 成立 さ せ て いただく こと が 、 この 点 から も きわめて 重要 で あり ます 。
 62政府 として は 、 今後 の 財政金融政策 の 運営 に 万全 を 期する とともに 、 中小企業 の 倒産 や 失業 の 増加 を 防ぐ ため 、 金融面 その 他 あらゆる 適切 な 支援措置 を 講じ て まいり ます 。
 63世論調査 で も 明らか な よう に 、 国民 は 依然 と し て 物価安定 に きわめて 大きな 関心 を 寄せ て い ます 。
 64最近 、 卸売物価 が やや 早い テンポ で 上昇 を 続け て おり ます こと は 警戒 を 要し ます が 、 やがて は 鎮静 する もの と 見 られ 、 いま の ところ それ が 消費者物価 の 安定基調 を 乱す おそれ は ない と 考え ます 。
 65消費者物価 について は 、 政府 は 、 最優先 で 安定政策 を 講じ て まいり まし た が 、 幸い 、 その 上昇率 を 、 五十 年度 末 で 一 けた 台 に する という 公約 を 達成 する こと が でき まし た 。
 66その 後 本年度 に 入っ て も 比較的 落ちつい た 動き を 示し て おり ます 。
 67しかし 、 輸入原料 の 値上がり 、 公共料金 の やむ を 得 ざる 改定 、 景気上昇 に 伴う 商品 の 値上がり傾向 など 、 警戒 し なけれ ば なら ぬ 要因 も 少なく あり ませ ん 。
 68政府 は 、 物価動向 に 絶えず 注意 し 、 総需要 の 適切 な 管理 を 図る とともに 、 企業 の 安易 な 価格転嫁 や 便乗値上げ の 自粛要請 、 生鮮食料品 など 生活必需物資 の 生産・輸送対策 など 、 あらゆる 手段 を 尽くし て 、 物価対策 に 遺漏 なき を 期する つもり で あり ます 。
 69次 に 、 わが 国 の 外交 について 申し述べ たい と 思い ます 。
 70去る 六 月 二十七 、 八 の 両日 、 プエルトリコ において 開催 さ れ た 第二 回 先進国首脳会議 に は 、 大平大蔵大臣 及び 宮澤前外務大臣 を 伴っ て これ に 参加 し まし た が 、 米 、 英 、 西独 、 仏 、 伊 、 加 の 首脳 とともに 、 世界経済 の 抱え て いる 諸問題 について 忌憚 の ない 意見 を 交換 する こと が でき まし た こと は 、 きわめて 有益 で あり まし た 。
 71特に 、 関係諸国間 の 緊密 な 協議 と 協調 により 、 事態 の 悪化 を 事前 に 防止 する こと の 必要性 について 意見 の 一致 を 見 た こと や 、 インフレ の 再燃 を 回避 し つつ 、 経済 の 持続的拡大 を 図る 必要性 について 共通 の 認識 を 得 た こと は 大きな 成果 で あり まし た 。
 72その 後 、 友邦米国 の 首都ワシントン に 立ち寄り 、 建国 二百 年 を 迎え た 米国国民 に対し 、 日本政府 と 国民 を 代表 し て 、 フォード大統領 に対し 祝意 を 述べる 機会 を 得 まし た 。
 73その 際 、 二百 海里 の 漁業保存水域 の 設定 により 生じ た 漁業問題 や 、 日米航空協定 の 問題 など について も 大統領 と 話し合い まし た 。
 74これら の 問題 の 解決 は 必ずしも 容易 で は あり ませ ん が 、 日米 両国 は 深い きずな で 結ば れ て いる 間柄 で も あり 、 話し合い を 重ね て いく こと によって 、 合理的 な 解決 を 得る よう 全力 を 尽くし たい と 考え て おり ます 。
 75中華人民共和国 で は 、 新中国 の 生みの親 と も いう べき 偉大 なる 指導者 で あり 、 また 、 日中国交正常化 に 大きな 指導力 を 発揮 さ れ た 毛沢東主席 が 死去 さ れ まし た 。
 76ここ に 重ねて 深く 哀悼 の 意 を 表する とともに 、 主席 の 遺志 を 継ぐ 中国政府 と の 間 に 、 一 日 も 早く 日中平和友好条約 が 締結 さ れる こと を 強く 期待 する もの で あり ます 。
 77本年 は 日ソ国交回復 二十 周年 に 当たり ます が 、 わが 国 として は 、 北方四島 の 一括返還 を 実現 し て 、 平和条約 を 早期 に 締結 する ため 、 今後 と も 一層 の 努力 を 続け て まいる 所存 で あり ます 。
 78なお 、 最近 、 ソ連軍用機ミグ25 が わが 国 の 領空 に 侵入 し 、 函館空港 に 強行着陸 する という 事件 が 起こり まし た 。
 79政府 は これ に対し 、 今後 と も 冷静 、 慎重 に 対処 する 方針 で あり 、 本件 が 日ソ間 の 基本的友好関係 に 影響 を 及ぼす とと が あっ て は なら ない と 考え て おり ます 。
 80朝鮮半島 で は 、 最近 、 板門店 において 国連軍側 に 死者 を 出す 衝突事件 が 発色 し た の を 契機 に 、 南北間 に 一時的緊張 が 高まり まし た 。
 81朝鮮問題 に対する 政府 の 基本的態度 は 、 朝鮮問題 が 武力 で は なく 、 平和的 な 話し合い によって 解決 さ れ 、 統一 を 目指し て 南北間 の 関係改善 が 進む よう 諸外国 と 協力 する という こと で あり ます 。
 82その ため 、 南北双方 が 直接 話し合い の 機会 を 持つ こと を 希望 し 、 また 、 双方 が 平和的統一 を 達成 する まで の 間 、 とも に 国連 に 加盟 する こと を 期待 する もの で あり ます 。
 83先般 の 海洋法会議 において は 、 深海 の 海底資源開発 問題 や 経済水域設定 の 問題 が 論議 さ れ まし た が 、 こうした 問題 は 、 海洋 に 依存 する ところ の 大きい わが 国 として は 、 重大 な 関心 を 寄せる 問題 で あり ます 。
 84この 問題 に対して は 、 国際協調 の 精神 の もと に 、 国益 を 踏まえ 、 最善 の 解決 の 方途 を 見出す べく でき 得る 限り 努力 を 払う 決意 で あり ます 。
 85海洋法会議 に限らず 、 現在 の 各種 の 大きな 国際会議 で は 、 必ず 南 の 発展途上国 と 北 の 先進工業国 と の 間 の 、 いわゆる 南北問題 が 浮き彫り に さ れ ます 。
 86南北問題 は 、 これ から の 世界 の 経済 、 政治 の 秩序づくり に 最も 重要 な 問題 で あり ます 。
 87政府 は 、 南北問題 が 対決 で なく 、 対話 と 協調 の 精神 で 解決 さ れる よう 、 できる 限り の 努力 を いたし 、 日本 として も 南 の 国々 に対し 、 貿易 の 拡大 を 図る 一方 、 経済技術協力 、 とりわけ 政府援助 の 面 を 一層 強化 し たい と 考え て おり ます 。
 88最近 、 日本 を 訪問 さ れ た ブラジル の ガイゼル大統領 と も 、 日本 と ブラジル 両国 の 理解 と 友好 を 一層 深める とともに 、 両国 が 今後 南北問題 の 解決 に 緊密 に 提携 を する という 約束 を いたし た ゆえん も そこ に ある わけ で あり ます 。
 89ロッキード事件 は 、 わが 国 の 民主主義 にとって 大きな 試練 で あり ます 。
 90世界 に は いろいろ な 政治制度 が あり ます が 、 わが 国 にとって は 議会制民主政治 が 最も すぐれ た 政治制度 で ある と 、 私 は 信じ て おり ます 。
 91どのような 政治制度 も 人間 の 不正 や 失敗 を 根絶 する こと は でき ませ ん 。
 92いずれ の 国 で も 時として 、 政治 の 腐敗 が 起こり ます 。
 93経済運営 の 失敗 も 起こり ます 。
 94民主主義 の もと で は 、 その 腐敗 を 摘発 し て 政治 を 正す こと が でき ます 。
 95政策 の 失敗 を 批判 し て 改革 を 図る こと が でき ます 。
 96民主政治 が その よう な 自己改革 の 機能 を 発揮 できる ゆえん は 、 それ が 、 開か れ た 社会 における 開か れ た 政治制度 で あり 、 真相 を 明らか に する こと によって 、 国民 の 英知 が 発揮 さ れる から で あり ます 。
 97議会制民主主義 の もと で は 、 政治 は 国民 の もの で あり ます 。
 98自由 な 言論 と 報道 を通じて 国民 が 真相 を 知る こと によって 、 国民 が 正しい 判断 を 下し 得る と 私 は 信じ ます 。
 99国民 の 英知 を 信頼 する こと なく し て 民主政治 は 成立 いたし ませ ん 。
 100私 が ロッキード事件 の 真相解明 に 不退転 の 決意 をもって 当たっ て いる の も 、 この 議会制民主主義 に対する 私 の 信念 に よる もの で あり ます 。
 101単に 事件 を 暴露 する こと だけ が 目的 で は あり ませ ん 。
 102真相 の 解明 を通じて 、 日本 の 民主政治 の 自己改革能力 が 発揮 さ れ 、 政治腐敗 の 根源 を 断つ 対策 が 立て られる ところ に こそ 、 真相解明 の 最大 の 意義 が ある こと を 信じ ます 。
 103議員 の 皆さん 、 国民 の 皆さん 、 御理解 と 御協力 を 願っ て やま ない 次第 で あり ます 。
 104○ 三塚博君
 105国務大臣 の 演説 に対する 質疑 は 延期 し 、 来る 二十七 日 午後 一 時 より 本会議 を 開き これ を 行う こと と し 、 本日 は これ にて 散会 さ れん こと を 望み ます 。
 106○ 議長 ( 前尾繁三郎君 )
 107三塚博君 の 動議 に 御異議 あり ませ ん か 。
 108○ 議長 ( 前尾繁三郎君 )
 109御異議 なし と 認め ます 。
 110よって 、 動議 の ごとく 決し まし た 。
 111本日 は 、 これ にて 散会 いたし ます 。