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title:Kokkai kaigiroku
date:2014
source:http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/077/1140/07703041140004a.html
genre:spoken
subcorpus:diet
terms of use:Public domain


 1○ 委員長 ( 岩動道行君 )
 2ただいま から 大蔵委員会 を 開会 いたし ます 。
 3委員 の 異動 について 報告 いたし ます 。
 4去る 二 月 十八 日 、 安孫子藤吉君 、 井上吉夫君 、 初村滝一郎君 、 佐多宗二君 が 委員 を 辞任 さ れ 、 その 補欠 として 、 桧垣徳太郎君 、 藤田正明君 、 青木一男君 、 山崎五郎君 が 選任 さ れ まし た 。
 5○ 委員長 ( 岩動道行君 )
 6租税 及び 金融 等 に関する 調査 を 議題 と いたし ます 。
 7この 際 、 大平大蔵大臣 から 、 財政 及び 金融 等 の 基本施策 について 所信 を 聴取 いたし ます 。
 8大平大蔵大臣 。
 9○ 国務大臣 ( 大平正芳君 )
 10当面 の 財政金融政策 につきまして は 、 先般 の 財政演説 におきまして 申し述べ た ところ で ござい ます が 、 関係法律案 の 御審議 を お願い する に当たり 、 本委員会 において 重ねて 所信 の 一端 を 申し述べ たい と 存じ ます 。
 11私 は 、 当面 の 経済運営 に当たり 、 最も 緊要 な 課題 は 、 定着化 し つつ ある 物価 の 安定 を 維持 し ながら 、 景気 の 着実 な 回復 と 雇用 の 安定 を 実現 し て まいる こと で ある と 存じ ます 。
 12御承知 の とおり 、 石油危機 を 契機 と いたし まし て 内外 の 経済 が 異常 な 混乱 に 陥っ て 以来 、 政府 は インフレ の 克服 に 重点 を 置い た 政策運営 に 徹し て まいり まし た 。
 13その 成果 は 、 国民各位 の 理解 と 協力 を 得 まし て 着実 に 上がっ て まいり まし た 。
 14他方 、 政府 は 、 経済活動 の 著しい 減退 に対しまして も 昨年 二 月 以来 四 次 に わたる 景気対策 を 実施 し て これ に 対処 し 、 日本銀行 も これ に 相呼応 し て 公定歩合 の 引き下げ 等 金融緩和 の 措置 を 講じ て まいり まし た 。
 15これら の 施策 の 効果 も あり まし て 、 昨年 春 以降 経済活動 は 立ち直り の 兆し を 見せ 、 景気 は 徐々に 回復 の 過程 を たどっ て おり ます が 、 経済活動 の 水準 は なお 低く 、 回復 の 足取り は 必ずしも 力強い と は 申せ ない 状況 で ござい ます 。
 16申す までも なく 、 国民生活 の 安定 と 向上 を 図り まする ため に は 、 企業 の 健全 な 活動 を 維持 し 、 雇用 の 機会 を 確保 する こと が 強く 要請 さ れる の で あり ます が 、 私 は 、 その ため 、 本年 こそ この 経済 の 回復 を 一層 確実 な もの として まいら なけれ ば なら ない と 考え て おり ます 。
 17私 は 、 また 、 資源 、 環境 、 立地問題 等 内外 の 厳しい 制約条件 の もと で 、 今後 における 経済 の 均衡 の とれ た 発展 を 確保 し 、 国民生活 の 着実 な 向上 を 図っ て まいり ます ため に は 、 国民経済 の 各分野 にわたって 、 新た な 状況 に 即応 し 得る よう体質 の 改善 を 図ら なけれ ば なら ない と 考え ます 。
 18特に 、 財政 におきまして は 、 今後 は 、 従来 の 高度成長期 の よう に 多額 の 税 の 自然増収 を 期待 する こと が でき ない と 考え られ ます ので 、 限りある 財源 の 配分 について 従来 に なく 厳しい 選択 が 求め られる の で あり ます 。
 19その ため 、 私 は 、 既存 の 制度 、 慣行 の 見直し を 含め て 極力 歳出 の 合理化 、 効率化 を 進め て まいり たい と 存じ ます 。
 20同時 に 、 租税 及び 社会保険料 の 負担 、 公共料金 等 の あり方 につきまして も 、 国民 の 合意 を 得 つつ その 見直し を 進め て いく こと が 、 避け て 通る こと が でき ない 課題 で ある と 考え て おり ます 。
 21私 は 、 以上 申し述べ まし た 基本的 な 方向 に 沿っ て 財政金融政策 を 運営 し て まいる 所存 で あり ます が 、 その 際 、 物価 の 安定 、 国際収支 の 均衡 、 財政 の 健全化 という 三 つ の 問題 について 特に 慎重 な 配慮 を 払っ て いか なけれ ば なら ない と 考え て おり ます 。
 22第一 に 、 物価 について で あり ます が 、 物価 の 安定 は 、 正常 な 経済活動 を 維持 し 社会的公正 を 確保 し て いく ため の 不可欠 の 前提 で あり ます 。
 23政府 は 本年 三 月末 において 、 消費者物価 の 上昇率 を 一 けた に とどめる よう 努め て おる ところ で あり ます が 、 今後 とも 物価 の 動向 に は 周到 な 注意 を 払っ て まいら なけれ ば なら ない と 考え ます 。
 24第二 に 、 石油危機 を 契機 と し て 大幅 な 赤字 を 記録 し た 我が 国 の 国際収支 は 、 その 後 、 順調 な 改善傾向 を たどっ て まいり まし た が 、 いまだ 赤字 の 域 一 を 脱する に は 至っ て おり ませ ん 。
 25今後 国内景気 の 回復 に 伴う 輸入 の 増加 など も 見込ま れ ます ので 、 赤字幅 は さらに 増大 する 傾向 さえ 予想 さ れ ます 。
 26この よう な 状況 を 考え ます と 、 国際収支 の 問題 は 、 我が 国 経済 にとりまして 依然 と し て 大きな 制約要因 で あり 、 この よう な 見地 から も 節度 ある 財政金融政策 の 運営 が 要請 さ れる の で あり ます 。
 27第三 は 、 財政 の 健全化 で あり ます が 、 昭和 五十一 年度 予算 の 編成 に当たりまして は 、 きわめて 厳しい 財源事情 の もと で 景気回復 の ため に 財政 が 果たす べき 役割 を 考慮 し 、 五十 年度 補正予算 に 引き続き 、 特例公債 を 含む 多額 の 公債 の 発行 により 対処 する こと と いたし まし た 。
 28この ため 昭和 五十一 年度 の 公債 の 発行 の 特例 に関する 法律案 を 国会 に 御提案 いたし て いる ところ で あり ます 。
 29しかし 、 これ は あくまで も 当面 の 事態 に 対処 する ため の 特例措置 で あり まし て 、 政府 として は 、 長期 の 展望 の もと に 、 今後 できるだけ 速やか に 特例公債 に 依存 し ない 財政 に 復帰 する よう あらゆる 努力 を 傾注 し て まいら なけれ ば なら ない と 考え て おり ます 。
 30次 に 、 当面 の 財政金融政策 の 運営 について 申し述べ ます 。
 31まず 、 昭和 五十一 年度 予算 について で あり ます が 、 以上 申し述べ まし た 考え方 に 立ち まし て 、 国民生活 と 経済 の 安定 及び 国民福祉 の 充実 に 配意 し つつ 、 景気 の 着実 な 回復 と 雇用 の 安定 を 図る とともに 、 財政体質 の 改善合理化 を 進める こと を 主眼 として 編成 いたし まし た 。
 32その ため 、 予算 及び 財政投融資計画 を通じ 、 その 規模 を 経済 の 動向 に 即し 、 かつ 、 財政 の 課題 に こたえる に 足る もの に いたし て おり ます 。
 33特に 公共事業関係費 等 につきまして は 、 景気回復 の 促進 に 資する ため 、 その 拡充 を 図る とともに 、 一般行政経費 につきまして は 、 財政体質 の 改善合理化 を 図る ため 、 極力 抑制 に 努め まし た 。
 34また 、 財源 の 重点的 、 効率的 な 配分 を 図る こと と し 、 社会的経済的 に 弱い 立場 に ある 人々 の 生活 の 安定 に 資する ため 、 社会保障 の 充実 に は 特に 意 を 用い た ほか 、 文教 及び 科学技術 の 振興 、 中小企業対策 の 強化 、 経済協力 の 充実 や 輸出金融 の 拡充 、 食糧 の 安定供給 の 確保 、 公害 の 防止 及び 環境 の 保全 等 各般 に わたる 施策 の 推進 に 努め て おり ます 。
 35また 、 国鉄運賃 、 電話料金 等 の 公共料金 につきまして は 、 受益者負担 の 原則 に 立っ て その 適正化 を 図り 、 事業経営 の 健全化 を 進める こと と いたし て おり ます 。
 36さらに 、 地方財政対策 として は 、 地方交付税交付金 について 、 国税 三 税 の 三二 % 相当額分 の ほか 臨時地方特例交付金 及び 資金運用部資金 から の 借入金 の 特例措置 を 講じ ます とともに 、 地方財政対策 の 一環 として 地方債 を 特別 に 発行 する こと 等 により 、 地方財政 の 運営 に 支障 なから しめる よう 措置 し て おり ます 。
 37次 に 、 税制面 におきまして は 、 現下 の 経済情勢 及び 財政事情 を 総合的 に 勘案 し 、 一般的 な 減税 を 行わ ない 反面 、 一般的 な 増税 も これ を 避け つつ 、 現行税制 の 仕組み の 中 で 若干 の 選択的 な 増収措置 を 講ずる こと に とどめ まし た 。
 38すなわち 、 中央 、 地方 を 通ずる 財政状況 と 自動車 に かかる 税負担 の 現状 に 顧み 、 資源 の 節約 、 環境 の 保全 、 道路財源 の 充実 等 の 要請 を 考慮 し て 、 揮発油税 、 地方道路税 及び 自動車重量税 について 、 税率 の 引き上げ を 行う こと と いたし まし た 。
 39一方 、 この 機会 に 租税特別措置 について 一層 の 負担 の 公平 を 期する 見地 から 全面的 な 見直し を 行い 、 いわゆる 企業関係 の 特例措置 を 中心 と し て 相当 大幅 な 整理合理化 を 行う とともに 、 交際費課税 を さらに 強化 する こと と いたし て おり ます 。
 40なお 、 関税率 及び 関税制度 につきまして も 、 内外経済情勢 の 変化 に 対応 し 、 所要 の 改正 を 行う こと と いたし て おり ます 。
 41金融政策 につきまして は 、 昨年来 、 預貯金金利 を 含む 金利水準全般 の 引き下げ と 金融 の 量的緩和 を 進め て まいり まし た が 、 その 効果 は 着実 に 浸透 し 、 貸出金利 は 順調 に 低下 し 、 企業 の 資金繰り に も 余裕 が 見え て まいり まし た 。
 42殊に 本年 に 入り まし て から 、 コールレート 、 手形レート 、 債券 の 流通利回り 等 市場金利 も 全般 にわたって 急速 に 低下 し て まいり まし た 。
 43また 、 この よう な 金融情勢 により 、 大量 に 増発 さ れ て いる 国債 等 の 消化 も 円滑 に 進ん で おり ます 。
 44今後 におきまして も 情勢 の 推移 に 応じ 、 弾力的 、 機動的 な 金融政策 の 運営 に 努め て まいり たい と 考え て おり ます 。
 45また 、 五十一 年度 におきまして も 、 前年度 に 引続き 、 国債 、 地方債 等 公共債 の 大量発行 が 予定 さ れ て おり ます が 、 その 発行 に当たって は その 時々 の 金融情勢 を 勘案 し 、 民間金融 を 圧迫 する こと の ない よう 配意 し て まいる 考え で あり ます 。
 46また 、 公社債市場 の 整備 につきまして も 積極的 な 努力 を 続け て まいり たい と 考え て おり ます 。
 47民間金融機関 に対しまして も 、 公共債 の 円滑 な 消化 に 協力 する とともに 、 当面 の 景気回復 の 促進 を 図る 見地 から 輸出金融 や 中小企業金融 の 円滑化 あるいは 住宅金融 の 拡充 等 について も 、 格段 の 配慮 を 払う など 、 現下 の 国民経済 の 要請 を 踏まえ て 、 適切 な 資金供給 に 留意 する よう 指導 し て まいり たい と 考え て おり ます 。
 48最後 に 、 国際通貨秩序 の 再建 と 我が 国 の 立場 について 申し述べ ます 。
 49私 は 、 新年 早々 ジャマイカ で 開か れ まし た IMF の 暫定委員会 に 出席 し て まいり まし た が 、 この 会議 におきまして 、 新しい 国際通貨秩序 の 再建 に関する 最終的 な 合意 が IMF協定改正案 として 結実 いたし まし た 。
 50この 合意 の 成立 は 、 同じ 会議 で あわせて 合意 を 見 まし た IMF の 第六 次 増資 による その 信用供与力 の 拡大 とともに 、 世界経済秩序 に対する 信認 の 回復 と 世界貿易 の 安定的発展 に 貢献 する もの で あり 、 いわば 画期的 な 意義 を 有する もの で ある と 考え ます 。
 51我が 国 は 世界経済 に 重い 責任 を 持つ 国家 といたしまして 、 引き続き 、 世界経済 の 秩序 の 安定 と 発展 に 積極的 な 役割り を 果たし て まいら なけれ ば なら ない と 考え て おり ます 。
 52以上 、 財政金融政策 に関する 私 の 所信 の 一端 を 申し述べ まし た 。
 53本国会 において 御審議 を 願う べく 予定 し て おり ます 大蔵省関係 の 法律案 は 九 件 で あり 、 この うち 六 件 は 昭和 五十一 年度 予算 に 関連 する もの で あり ます 。
 54本委員会 におきまして 御審議 を お願い する こと と なり ます の は 八 件 で あり 、 それぞれ の 内容 につきまして は 、 逐次 、 御説明 申し上げる こと と なり ます が 、 何とぞ よろしく 御審議 の ほど を お願い 申し上げる 次第 で あり ます 。
 55○ 委員長 ( 岩動道行君 )
 56本件 に対する 質疑 は 、 これ を 後日 に 譲り ます 。
 57本日 は これ にて 散会 いたし ます 。