Corpus overview Tags Word dependencies String search Tree search
Credits
日本語
ABC

      About context      Leaf-ancestor context Leaf-root context      Download bracketed trees

Context

title:Kokkai kaigiroku
date:2014
source:http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/sangiin/095/1260/09510201260002a.html
genre:spoken
subcorpus:diet
terms of use:Public domain

 1○ 委員長 ( 降矢敬雄君 )
 2ただいま から 商工委員会 を 開会 いたし ます 。
 3産業貿易 及び 経済計画 等 に関する 調査 の うち 、 去る 十 月 十六 日 発生 いたし まし た 北炭夕張炭鉱株式会社夕張新炭鉱 における 災害 に関する 件 を 議題 と いたし ます 。
 4この 際 、 政府 から 報告 を 聴取 いたし ます 。
 5田中通商産業大臣 。
 6○ 国務大臣 ( 田中六助君 )
 7北炭夕張新炭鉱 の ガス爆発事故 について の 御報告 並びに その 後 の 対策 について 御説明 申し上げ ます 。
 8夕張新炭鉱 は 、 十 月 十六 日 の 、 正午 十二 時 四十 分 に 、 坑口 から 三千 メーター 地下 において ガス突出事故 が 起こり まし て 、 全力 を 挙げ て その 後 私ども は 救済措置 を とっ て おり まし て 、 すでに 四 日 に なり ます が 、 現在 も その 作業 を 続け て おる 段階 で ござい ます 。
 9いま の ところ 死亡者 は 四十四 名 、 並びに 行方不明 が 四十九 名 、 合計 九十三 名 の 罹災者 で ござい ます 。
 10通産省 におきまして は 、 直ちに 省内 に 災害対策本部 を つくり まし て 、 立地公害局長 が 現地 に 飛び まし た 。
 11その 後 、 政府部内 に 夕張新炭鉱ガス突出事故対策本部 を 設け まし て 、 本部長 に 通産大臣 の 私 が なり まし て 、 通産政務次官 、 労働政務次官 並びに 国土庁 の 政務次官 が 副本部長 と なり まし て 、 それぞれ の 連絡 並びに 対策 を 練っ た わけ で ござい ます 。
 12私 は 、 十七 日 午前 、 飛行機 で 北海道 に 飛び まし て 、 現地 におきまして は 直ちに 札幌鉱山保安監督局長 並びに 経営者 つまり 会社側 並びに 労働者側 の 意見 を 詳細 に 聴取 いたし まし て 、 まず 第一 に 指示 いたし まし た の は 、 人命尊重 つまり 人命第一主義 だ という こと で 救済 に 全力 を 尽くす こと を 指示 いたし まし て 、 その 後 、 私 は 、 罹災者 並びに 遺家族 、 さらに 入院中 の 人々 の お見舞い など を 行い まし て 、 総理大臣 から お預かり し まし た お見舞い金 を 道知事 に 渡す と同時に 、 陛下 から の お言葉 も ござい まし た ので 、 これ の 伝達 を やっ た わけ で ござい ます 。
 13夜 、 帰京 を し 、 直ちに 省内 で 第一 回 の 災害対策本部会議 を 開き まし て 、 その 際 、 まず 人命尊重 、 罹災者 の 救済 を 第一 に する という こと 、 それから 、 遺家族 、 罹災者 の 医療対策 並びに 罹災者援護対策 について は 万全 を 期する という こと 、 それから 、 それぞれ の 各省庁 の 連絡 を 密 に する ため に 地方連絡協議会 を 設置 いたし まし て 、 縦横 の 関係 の 連絡 に そご の ない こと を 期する こと 、 四 番目 に 、 まず 原因究明 が 第一 で ござい ます ので 、 それ に対する 技術調査団 の 派遣 を 決める という 四 つ の 項目 を 決定 し た わけ で ござい ます 。
 14現在 、 私ども は なお 救済 に 努力 を し て おり ます けれども 、 次 の 段階 を どう する か につきまして は それぞれ 専門家 の 意見 も 聞い て おり ます し 、 まず 保安対策 に そご の ない よう に する ため に 、 自主保安 の 確立 という こと 、 それから その 後 の 鉱山保安監督局長 の さらなる フォローアップ という こと で 、 実は 昨日 、 全国 の 鉱山保安監督局長 に 指示 を する と同時に 、 それぞれ の 石炭鉱業 の 会社 に対して も 労使 挙げ て 保安 の 点検 を する こと を 指示 し た ところ で ござい ます 。
 15概略 以上 の よう な こと で ござい ます ので 、 何とぞ 御了承 を 得 た 上 、 御審議 願い たい という ふう に 考え ます 。
 16○ 委員長 ( 降矢敬雄君 )
 17大臣 は 退席 を さ れ て 結構 で ござい ます 。
 18神谷立地公害局長 。
 19○ 政府委員 ( 神谷和男君 )
 20それでは 、 災害 の 概況 について の 補足説明 並びに 現況 を 若干 大臣 の 御報告 に 補足 さ せ て いただき ます 。
 21災害 の 起き まし た 時刻 並びに 罹災者 の 状況 は 大臣 から 御報告 さ れ た とおり で ござい ます 。
 22具体的 に は 、 災害発生 の 当日 、 十 月 十六 日 午後 零 時 四十 分 ごろ 、 坑外 に 設置 さ れ て おり まし た 集中監視室 に つながっ て おり ます メタンガス感知器 が 異常値 を 示し て 、 災害 の 発生 が 認知 さ れ た わけ で ござい ます 。
 23会社側 の 保安責任者 は 直ちに 救護隊 を 招集 し 、 救護隊 による 搬出作業 に 当たっ て おっ た わけ で ござい ます が 、 十 月 十六 日 午後 十 時 三十 分 ごろ 、 北部入気斜坑方面 から 突如 火災 が 発生 し 、 煙 が 充満 いたし まし た 。
 24当然 予想 さ れる こと で ござい ます が 、 C〇ガス 等 有毒ガス も 急激 に その 地域 を 襲っ た もの と 推定 さ れる わけ で ござい ます 。
 25したがいまして 、 会社側 で は 救護隊 を 直ちに 坑外 に 退避 さ せ た わけ で ござい ます が 、 罹災者 の 救護 に 行っ て おり まし た 救護隊 の うち 十 名 が 音信不通 に なっ た まま 戻っ て い ない という こと で 、 第二 次 災害 により 十 名 の 罹災者 が 、 さらに 先ほど の 行方不明 の 内数 という こと で この 方々 の 中 に 入っ て おり ます が 、 残念 ながら 発生 し た わけ で ござい ます 。
 26こういう 状況 の もと で 坑内 が 非常 に 危険 な 状態 に なり 火災 が 発生 し た こと は 、 当然 予測 さ れ た わけ で ござい ます が 、 坑内 の 状況 という の は なかなか 探査 し 得 ない 状況 に ござい まし て 、 しかしながら 私ども は 会社側 の 説明 あるいは 考え方 を 聞き ながら 、 第三 次 災害 は 絶対 に 起こさ ない という こと で 安全サイド を 踏み ながら 、 第一 次 、 第二 次 、 第三 次 という 形 で 事故発生現場 と 予想 さ れる 地域 に より 近い 地点 まで 救護隊 による 探険隊 を 派遣 いたし まし た が 、 やはり 一定 の 地域 に 入り ます と 、 それ以上 は 煙 と 高熱 と ガス濃度 の 高さ という よう な こと から 、 それ以上 入れ ない という 状態 が 続い て おり まし た 。
 27しかるところ 、 十 月 十八 日 午前 二 時 から 二 時 四十 分 ごろ 、 これ は 、 やはり 外 の 感知器 による 推定 で ござい ます ので 時間 は 正確 に は 申し上げ られ ませ ん が 、 この ころ 、 北部入気斜坑方面 の 坑内 において さらに 小規模 の ガス爆発 が 発生 を いたし た わけ で ござい ます 。
 28この とき は 、 当然 の こと ながら われわれ は 救護隊 を 中 に 入れ て おり ませ ん ので 、 罹災者 は ござい ませ ん でし た 。
 29その 後 、 坑内状況 は ますます 悪化 を し て まいり まし て 、 高温 あるいは 煙 を 伴う ガス が より 坑口 に 近い 方向 に じわじわ と 寄っ て まいり ます ので 、 これ以上 の 悪化 を 防ぐ ため に 十八 日 午後 八 時 二十 分 ごろ から 午後 十一 時 ごろ にかけまして 、 入気側 の 通気 を 抑制 する という 措置 を とり まし た 。
 30一言 で 申し上げ ます と 、 酸素 を 断つ こと によって 火勢 を 抑制 し たい という 考え方 で ござい まし て 、 空気袋 によって 入気坑 を 閉鎖 する という 方法 を とっ た わけ で ござい ます 。
 31本来 で ござい ます と 、 この 種 の 措置 を とり ます とき に は 、 罹災者 に 送っ て おり まし た 圧搾空気 の パイプ という の が ござい ます 。
 32御承知 の よう に 、 前回 の 赤平炭礦事故 で 、 この ビニールハウス で 助かっ た 方 が おら れ まし た が 、 ビニール の 袋 を かぶっ て 、 その 中 に 通っ て おる 圧搾空気 を 吸い ながら 救護隊 の 来る の を 待つ という ため の 施設 で ござい ます 。
 33この ビニールハウス へ の 圧搾空気 の 供給 を 断ち ませ ん と 完全 なる 空気遮断 に は なら ない わけ で ござい ます が 、 やはり 万分 の 一 で も 生存 の 可能性 が ある という こと を 期待 いたし まし て 、 入気 の 密閉 は いたし まし た が 、 火勢 に 多少 悪い という こと が ござい まし て も 、 ビニールハウス へ の 空気 の 供給 は 引き続き 行わ せる という こと で 指示 を いたし て おり ます ので 、 現在 その よう な 状態 で 推移 し 、 すでに かなり の 時間 が たっ て おる わけ で ござい ます が 、 こういう 作業 を いたし ます と 坑内 の 気流 の 状況 、 ガス の 状況 が 変化 を いたし ます ので 、 非常 に 危険 な 状態 に なり ます 。
 34したがいまして 、 外部 の できるだけ 集め られる いろいろ な データ で ガス の 状況 を 調べ ながら 、 安全 を 見きわめ ながら 逐次 坑内 に 入っ て いか なけれ ば なら ない わけ で ござい ます が 、 その 後 、 現在 に 至る まで 慎重 に ガス の 状況 を 分析 いたし て おり ます が 、 特に 改善 の 兆し が ない という 非常 に 苦しい 状態 に 現在 陥っ て おる わけ で ござい ます が 、 できるだけ の データ を さらに 収集 し ながら 、 内部 の 状況 を 把握 し て まいり たい という ふう に 考え て おり ます 。
 35以上 で ござい ます 。
 36○ 委員長 ( 降矢敬雄君 )
 37次 に 、 委員派遣承認要求 に関する 件 について お諮り いたし ます 。
 38北炭夕張炭鉱株式会社夕張新炭鉱 における 災害 の 実情調査 の ため 委員派遣 を 行う こと と し 、 派遣委員 、 派遣期間等 の 決定 は 、 これ を 委員長 に 御一任 願い たい と 存じ ます が 、 御異議 ござい ませ ん か 。
 39○ 委員長 ( 降矢敬雄君 )
 40御異議 ない と 認め 、 さよう 決定 を いたし ます 。
 41本日 は これ にて 散会 いたし ます 。