コーパス概要 タグ 文字列検索 ツリー検索
クレジット
English
ABC

      コンテキスト表示 について      Leaf-ancestor コンテキスト Leaf-root コンテキスト      括弧付きツリーをダウンロード

essay_aobascientia20_Sakanoi2014のコンテキスト表示

タイトル アラスカオーロラ偏光観察
Title Arasuka oorora henkookansatsu
筆者 坂野井健
author Sakanoi, Takeshi
年/year 2014
出典 aoba scientia 2014.3
source Aoba scientia 2014.3
genre essay
subcorpus Academic Essay


 1アラスカオーロラ偏光観測
 2惑星プラズマ・大気研究センター
 3惑星分光観測研究部門
 4准教授
 5坂野井健
 6オーロラ
 7~ マイナス30 ℃ の キリリ と し た 寒さ に 包ま れ た 静寂 の 中 、 夜空 を 見上げる と 緑 や 赤 の 光 の 帯 が 激しく 降り注ぎ 、 まるで 自分 が その 光 の 中 に いる か の よう に 感じる ~
 8この 感覚 は 、 言葉 や 映像記録 で 表現 する こと は 出来 ませ ん 。
 9近代科学的アプローチ が 行わ れ て から 100 年間 以上 たち ます が 、 今 なお 多く の 研究者 の 興味 を 集め て い ます 。
 10オーロラ は 、 その 発光プロセス や 形態学的 な 興味 に とどまら ず 、 太陽 から 地球 に 至る まで の 、 様々 な 時間・空間スケール の エネルギー輸送 を 理解 する の に 有効 な 手段 です 。
 11私たち は 、 この オーロラ現象 を 地上観測 と 人工衛星観測 の 両面 を 用い て 研究 を 進め て い ます が 、 今回 は 地上光学観測 を 中心 に お話 いたし ます 。
 12観測地 は 北米 アラスカ 、 フェアバンクス市 近郊 。
 13ここ に は 、 本学出身 で オーロラ研究 の 世界的権威 で ある 赤祖父俊一先生 が いらっしゃる アラスカ大学 が あり ます 。
 14この フェアバンクス市 から 車 で 1 時間 ほど 離れ た 場所 に 、 ポーカーフラット研究観測施設 が あり ます 。
 15ここ は 、 オーロラ が 最も 出現 し やすい 緯度 ( 北緯 65.1 度 、 磁気緯度 66 度 ) に あり 、 世界中 から 多く の 先端的 な 装置 が 集中 し て い ます 。
 162008 年 以降 、 ここ で 私たち は 毎年 冬 期間 に オーロラ観測 を 実施 し て い ます 。
 17最近 の 2 年間 は 、 オーロラ の 「 偏光 」 を 捉え よう と 試み て い ます 。
 18もし 偏光 が 捉え られれ ば 、 オーロラ発光時 の 電子衝突過程 を 、 地上 から リモートセンシング 出来る 可能性 が あり ます 。
 19しかし 、 オーロラ発光 が 偏光 し て いる かどうか について は 、 過去 50 年間 以上 の 議論 が あり ます が 、 明確 な 結論 が で て い ませ ん 。
 20今回 私たち は 、 この オーロラ偏光 を 明らか に する こと を 目的 と し て 、 2013 年 11 月 29 日 から 12 月 15 日 まで アラスカ ・ ポーカーフラット に 赴き まし た 。
 21観測メンバー は 、 私 と 大学院修士 1 年 の 高崎慎平君 の 2 名 です 。
 22鍵谷将人助教 ( 観測 に は 参加 し ませ ん でし た が ) の 貢献 の もと 、 今回 新た に 製作 し た 「 オーロラ偏光イメージング分光器 」 を 持ち込み まし た 。
 23結論 から いう と 、 約2 週間 の 滞在期間 で 、 装置 の 動作試験 、 設置 と 試験観測 、 校正実験 など 、 予定 し て い た 作業内容 を ほぼ 満足 する こと が でき まし た 。
 24最も 怖かっ た こと は 、 光学装置 を 観測ボックス に 収納 し 、 60 kg 程度 に なっ た それ を 、 我々 2 人 と 現地スタッフ の 手 を 借り て 、 屋外 の バルコニー まで 運搬 し た の です が 、 屋外階段 が 雪 で 凍り付い て い た ため 、 滑っ て 転び そう だっ た こと です 。
 25また 、 滞在期間 を通じて 天候 が 悪く 、 強風時 の 屋外作業 で 凍傷 に なる 恐れ が あっ た こと です 。
 26特に 、 精密 な 偏光観測 の ため に 、 2 時間 おき に 屋外 に で て 校正実験 を 行っ た の です が 、 この 実験 は 毎回 30 分間 ほど かかり 、 強風時 に は 大変 苦労 し まし た 。
 27また 、 車 の 運転中 に 、 目 の 前 に ムース ( ヘラジカ ) が 飛び出し て き て 、 危うく ぶつかり そう に なり 肝 を 冷やし た こと も あり まし た 。
 28観測装置 は 現地 に 残し て あり 、 現在 も 日本 から リモート で 自動運用中 で 、 良好 な データ が 取得 でき て い ます 。
 29初期的 な 解析結果 から は 、 予想通り の 結果 と 予想外 の 結果 と 両方 得 られ て い ます 。
 30その 解釈 に 、 今後 慎重 に 取り組ん で いき たい と 考え て い ます 。