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title:translation of "The Tale of Peter Rabbit" by Beatrix Potter
date:2017
genre:fiction
source title:The Tale of Peter Rabbit
source author:Beatrix Potter
source date:1902
source:Frederick Warne & Co., 1902; Project Gutenberg, January 30, 2005. Produced by Robert Cicconetti, Ronald Holder and the PG Online Distributed Proofreading Team (http://www.gutenberg.org/ebooks/)
terms of use:Creative Commons license

 1ピーターラビット物語
 2ビアトリクス・ポター
 3昔々 、 4 匹 の 子ウサギ が い まし た 。
 4名前 は フロプシー 、 モップシー 、 コットンテイル そして ピーター です 。
 5彼ら は 、 とても 大きな モミ の 木 の 根下 に ある 土盛 の 中 で 、 母うさぎ と 一緒 に 住ん で い まし た 。
 6「 さあ 、 子供たち 、 」
 7ある 朝 母ウサギ が 言い まし た 。
 8「 野原 に 入っ たり 、 小道 を かけ たり し て も よい けれど 、 マクレガーさん家 の 庭 に は 決して 入っ て は いけ ませ ん よ 。
 9あなたたち の お父さん は ね 、 そこ で 災難 に あい 、 マクレガー夫人 に パイ の 具 に さ れ た の です よ 。
 10さあ さあ 、 行っ て らっしゃい 、
 11でも いたずら は し ない で ね !
 12お母さん は 今 から 出かけ て き ます から ね 。 」
 13そう 言っ て 、 母ウサギ は バスケット と 傘 を 持ち 、 森 の 中 を 通り 、 パン屋さん へ と 行き まし た 。
 14彼女 は 、 ライ麦パン 一 斤 と 丸ぶどうパン を 5 個 買い まし た 。
 15フロプシー 、 モップシー と コットンテイル は 、 とても 良い 子ども達 だっ た ので 、 黒いちご を 摘み に 小道 を 降り て 行き まし た 。
 16でも 、 ピーター は 、 とても いたずら好き だっ た ので 、 一目散 に マクレガーさん の 庭 へ と 走っ て 行き 、 門 の 下 から 中 に 潜り込み まし た 。
 17ピーター は 、 初め に レタス と フランス豆 を 食べ 、 そして ラディシュ を 食べ まし た 。
 18その あと 食べ 過ぎ て ちょっと おなか の 具合 が 悪く なっ た ので 、 パセリ を 探し に 行き まし た 。
 19しかし 、 キュウリ畑 の 苗床 の 端 の あたり で 、 誰 に 会っ た と 思い ます か ?
 20なんと まさか の マクレガーさん でし た !
 21マクレガーさん は 四つ這い に なっ て 、 キャベツ の 苗 を 植え て い まし た が 、 ピーター を 見る や 、 飛び起き て 、 ピーター の 後 を 走り 、 熊手 を 振りかざし 、 「 とまれ ! この 泥棒 ! 」 と 叫び まし た 。
 22ピーター は 心臓 が 止まっ て しまう くらい に 、 怯え まし た 。
 23そして ピーター は 怖さ の あまり 、 門 に 戻る 道 を 忘れ て しまっ た ので 、 庭中 を 駆け回り まし た 。
 24ピーター は キャベツ畑 で 靴 一 足 を 失い 、 もう 片方 は ジャガイモ畑 で 失い まし た 。
 25両方 の 靴 を 失くし た 後 、 ピーター は 4 本 の 足 で 走り 、 より 速く 駆ける よう に なっ た ので 、 もし 運 悪く セイヨウスグリ の 網 に 走っ て 飛び込ん だり し なかっ たら 、 また もし ジャケット の 大きな ボタン が 網 に 引っかから なかっ たら 、 彼 は やすやす と 逃げ おおせ た かも しれ ませ ん 。
 26それ は 真鍮 の ボタン の 付い た まったく 新しい 、 青い ジャケット でし た 。
 27ピーター は なす すべ も なく 、 大粒 の 涙 を 流し まし た 。
 28しかし 、 ピーター が すすり泣い て いる の を 優しげ な 雀たち が 聞きつけ て 、 とても 興奮 し て 、 彼 の もと へ 飛ん で 行き 、 お願い だ から 元気 を 出し て と 励まし まし た 。
 29マクレガーさん は ざる を 持っ て やってき 、 ピーター の 頭 から すっぽり 被せ よう と し まし た が 、 ピーター は 寸で の ところ で 、 マクレガーさん の 攻撃 から すりぬけ まし た 。
 30後 に は ピーター の ジャケット だけ が 残り まし た 。
 31そして 、 ピーター は 道具小屋 に 駆け込み 、 小屋 に あっ た 缶 の 中 に 飛び込み まし た 。
 32缶 の 中 に あんな に も たくさん の 水 が 入っ て い なけれ ば 、 隠れ場所 として は 最高 の 場所 だっ た でしょう に 。
 33マクレガーさん は 、 ピーター は 道具小屋 の どこ か 、 おそらく 植木鉢 の 下 あたり に 隠れ て いる の だろう と 確信 し て い まし た 。
 34彼 は 植木鉢 を 慎重 に ひっくり返し て 、 ひと つ ずつ 覗き込み まし た 。
 35その 時 、 ピーター は くしゃみ を し て しまい まし た 。
 36クシュン !
 37マクレガーさん は 、 すぐさま ピーター の 後 を 追い 、 足 で ピーター を 押さえつけ よう と し まし た が 、 ピーター は 窓 から 飛び出 て 、 その 拍子 に 植木鉢 を 3 鉢 ひっくり返し て しまい まし た 。
 38窓 は マクレガーさん に は 小さ すぎ まし た し 、 その 上 彼 は ピーター を 追う こと に は もう うんざり し て い まし た 。
 39彼 は 仕事 に 戻っ て 行き まし た 。
 40ピーター は 座っ て 一休み し まし た 。
 41マクレガーさん と の 闘い で 、 息 が 切れ 、 体 は がたがた と 震え 、 どちら に 行っ て いい の か 全く 見当 も つき ませ ん でし た 。
 42また ピーター は 水 の 入っ た 缶 の 中 に 座り込ん で い た ので 、 体 が びしょ濡れ に なっ て い まし た 。
 43しばらく し て 、 ピーター は あたり を さまよい歩き はじめ 、 ひょこひょこ と 、 ゆっくり 歩み 、 そして まわり を 見渡し まし た 。
 44すると ピーター は 壁 に 扉 を 見つけ まし た が 、 その 扉 に は 鍵 が かかっ て い まし た 。
 45その 上 、 太っちょ の 小さな ウサギ が くぐり込める 隙間 は あり ませ ん でし た 。
 46お母さんネズミ が 、 戸口 の 石 の 階段 を ちょろちょろ と 、 出 たり 入っ たり し て い まし た 、
 47森 で 待っ て いる 彼女 の 家族 に エンドウ豆 と そら豆 を 運ん で いる の です 。
 48ピーター は 彼女 に 門 へ の 道 を 尋ね まし た 。
 49彼女 は 口 に 大きな エンドウ豆 を くわえ て い た ので 、 答える こと が 出来 ませ ん でし た 。
 50彼女 は 頭 を 振っ た だけ でし た 。
 51ピーター は 泣き 始め まし た 。
 52それから ピーター は 家 へ 帰る 道 を 見つけ よう と 庭 を 駆け巡り まし た が 、 あちこち 迷っ て 混乱 する ばかり でし た 。
 53やがて 、 ピーター は マクレガーさん が じょうろ に 水 を 汲み に 来 て いる 池 へ と やって来 まし た 。
 54一 匹 の 白い 猫 が 金魚 を 見つめ て い まし た 、
 55彼女 は ピクリ と も 動か ない で 、 座っ て い まし た 。
 56しかし 時々 、 彼女 の 尻尾 の 先端 は 、 生き て いる か の よう に ぴくぴく と 動い て い まし た 。
 57ピーター は 彼女 に 話しかけ ない で 、 この 場 を 離れる こと が 最善 だ と 考え まし た 。
 58というのも ピーター は いとこ の 小さな ベンジャミンバニー から 猫 という 生き物 について 聞い て い た から です 。
 59ピーター は 道具小屋 へ と 戻っ て 行き まし た が 、 突然 、 彼 の ごく 近く で 、 鍬 の 音 が 聞こえ まし た 。
 60クシャ 、 クシャ 、 クシャ 。
 61ピーター は 急い で 藪 の 中 に 隠れ まし た 。
 62しかし ほどなく し て 、 何事 も 起こら ない ので 、 ピーター は 藪 から 出 て 、 手押し車 に 乗っ て 、 そこ から こっそり 周り を 覗き見 まし た 。
 63ピーター が 最初 に 見 た もの は 、 鍬 で たまねぎ を 刈る マクレガーさん の 姿 でし た 。
 64マクレガーさん は ピーター に 背 を 向け て い まし た 。
 65そして 、 マクレガーさん の 向こう に 門 が あっ た の です !
 66ピーター は 音 を 立て ずに 、 手押し車 から 飛び降り 、 クロフサスグリ の 草薮 の 真っ直ぐ な 道 を 、 できるかぎり 早く 駆け出し まし た 。
 67マクレガーさん は 曲がり角 の ところ で 、 ピーター の 姿 を 捉え まし た が 、 ピーター は かまわ ず 、 走り 続け まし た 。
 68ピーター は 門 の 下 に 滑り込み 、 そして ついに 庭 から 脱出 し 、 安全 な 森 へ と 逃げ込み まし た 。
 69マクレガーさん は カラス を 追い払う ため の かかし に 、 ピーター が 残し て いっ た 小さな ジャケット と 靴 を 掛け まし た 。
 70ピーター は 、 モミ の 木 の 我が家 に 着く まで 、 決して 走る の を 止め たり 、 うしろ を 振り返っ たり し ませ ん でし た 。
 71彼 は とても 疲れ て い た ので 、 ウサギ穴 の 床 の 心地よく 柔らかい 砂 の うえ で 、 ゴロン と 横 に なり 、 目 を 閉じ まし た 。
 72ピーター の お母さん は 、 食事 の 支度 に 忙しく し て い まし た 。
 73彼女 は 、 ピーター は 服 を どう し た の でしょう と 不思議 に 思い まし た 。
 74ピーター が 二 週間 で 、 小さな ジャケット と 靴 を なくす の は 二 度目 でし た 。
 75かわいそう に 、 その 夜 、 ピーター の 具合 が あまり よく あり ませ ん でし た 。
 76お母さん は ピーター を ベッド に 寝かせ て 、 カモミール茶 を 作っ て 、 少量 を 与え まし た 。
 77寝る 前 に 飲む 量 は 大匙 一 杯 分 です よ 。
 78でも 、 フロプシー 、 モップシー と コットンテイル は パン 、 ミルク と 黒いちご を 晩御飯 に 食べ まし た 。
 79おしまい