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nonfiction_What_NINJAL_aspires_toのコンテキスト表示

title:mission statement
date:2016
source:https://www.ninjal.ac.jp/info/director/
genre:non-fiction
terms of use:fair usePublic domain


 1所長メッセージ
 2国語研 が めざす もの
 3所長 影山太郎
 4国立国語研究所 ( 国語研 ) が 大学共同利用機関法人人間文化研究機構 に 設置 さ れ て から 6 年目 , 第2 期 中期目標・中期計画期間 の 最終年度 に なり まし た 。
 5人間文化研究機構 は , 歴史 , 文化 , 民俗 , 文学 , 地球環境 など の 諸問題 を 「 人間文化 」 という 新た な 枠組み で 総合的 に 研究 する 研究機関 で , 国語研 は 言語 の 観点 から 人間文化研究 を 促進 し よう と し て い ます 。
 6思い返せ ば , 2009 年 10 月 の 立ち上げ から 成果取りまとめ の 今年 まで , 一人前 の 研究所 に 近づく よう , 全力 で 前 に 進ん で き まし た 。
 76 年間 の 研究成果 は , ウェブサイト で 提供 する 各種 の コーパス・データベース類 や , 専門家向け・一般向け の 各種 の 出版物 だけ で なく , 公開講演会 , 地方 で の セミナー , 児童・生徒向け の イベント 等 , 様々 な 形態 で お伝え し て き まし た 。
 8とりわけ , インターネット で の 発信 に関して は , 発足当初 は 寂しかっ た ウェブコンテンツ も 現在 で は あふれる ほど 多く なり まし た 。
 9これ から 1 年 ほど 掛け て , ウェブサイト を より 使い やすい もの に 改修 し て いき ます 。
 10この 6 年間 , 国語研 が 研究活動 の 屋台骨 に し て き た の は , 「 国際連携 」 と 「 社会貢献 」 という 2 つ の キーワード です 。
 11この 2 つ は , 本研究所 の 研究対象 で ある 「 国語 」 すなわち 日本語 という もの の 性質 を 考え た とき , とりわけ 大きな 意義 を 持ち ます 。
 12すなわち , 国 の 言語 として の 観点 から は , 日本語 が 社会 で どのように 使わ れ て いる か を 研究 し , その 成果 を 日本語社会 に 還元 する こと が 重要 です 。
 13この 方面 の 成果 として は , まず , 方言 ( とりわけ , 消滅危機 に 瀕し た 方言・言語 ) を 取り上げ なけれ ば なり ませ ん 。
 14消滅危機言語 という の は 2009 年 に 発表 さ れ た ユネスコ の 報告書 で も 明記 さ れ て いる もの で , 国語研 で は 沖縄諸島 と 八丈島 の 言語・方言 を 重点的 に 調査 し て 記録資料 の 作成 を 行う とともに , 関連 する 地方自治体 と 協力 し て 消えゆく コトバ の 保存 と 再生 に 努め て い ます 。
 15加えて , ユネスコ報告書 で 言及 さ れ た アイヌ語 について も 同様 の 活動 を 行っ て い ます 。
 16社会 という 言葉 を 広く 解釈 する と , 一般社会 だけ で なく , 研究者社会 ( 研究者コミュニティ ) を 指す と も 理解 でき ます 。
 17国語研 は , 現代 だけ で なく 過去 も 含め た 各種 の 日本語資源 を 電子化 し , 一般社会 と 研究者コミュニティ に 提供 し て い ます 。
 18その 代表 は 『 現代日本語書き言葉均衡コーパス 』 です が , 平安時代 の 作品 や 明治・大正 の 貴重 な 記録 も コーパス化 さ れ まし た 。
 19これ により , 見つけ たい もの が 的確 に 検索 できる よう に なり まし た 。
 20また , コーパス本体 と 連動 し て , 親しみ やすい インターフェイス を 開発 し , 利便性 を 高め て い ます 。
 21日本語教育 に関する 研究 も , 一般社会 と 研究者コミュニティ の 橋渡し と なる 役割 を 担っ て い ます 。
 22従来 は , 様々 な 文化 に 由来 する 外国人 が 共生 する 現代日本社会 に 重点 を 置い て 研究 し て き まし た が , 現在 で は 国内 だけ で なく , 北京日本学研究センター と の 学術協定 を始め , 世界 各国 で の 日本語教育 に 範囲 を 広げ て , 外国人日本語学習者 の コミュニケーション について 研究 を 進め て い ます 。
 23もう 1 つ の キーワード 「 国際連携 」 について は , オックスフォード大学 , マックスプランク進化人類学研究所 , 台湾中央研究院 と の 組織的協力 など により 国際的研究ネットワーク を 構築 し た だけ で なく , 将来的 な 日本語研究 の グローバル化 の 礎 と なる よう , 海外 で の 共同研究 の 成果発表 を 精力的 に 進め て い ます 。
 24なかでも , ドイツ の Mouton社 と の 学術協定 による 英文日本語研究ハンドブックシリーズ ( 全12 巻 ) は , 最初 の 3 巻 が 2015 年 初頭 に 刊行 さ れ まし た 。
 252016 年 以降 も 続刊 が 予定 さ れ て い ます 。
 26この シリーズ は , 諸外国語 の 研究 で も 比類 の ない 画期的 な プロジェクト で , これ により 日本語 の 姿 と 日本語 の 学術的研究 が 全世界 に 紹介 さ れる こと に なり ます 。
 27コトバ は , 人間 の 諸活動 における コミュニケーション の 手段 で ある という 機能 と , 人間 を 人間 たら しめる 生物学的 な 性質 と を 併せ持っ た 人類 の 財産 です 。
 28日本語 の 研究 を 深める こと は , 究極的 に は 日本社会 と 日本文化 を 発展 さ せる こと に つながり ます 。
 29日本語 を 将来 に 引き継ぎ , 発展 さ せ て いく ため , みなさま から の 幅広い ご支援 を お願い 致し ます 。
 30国立国語研究所 所長 影山太郎