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Context for nonfiction_greetings

title:mission statement
date:2018
source:https://www.ninjal.ac.jp/info/director/
genre:non-fiction
terms of use:fair usePublic domain


 1所長メッセージ
 2影山前所長 の あと を 受け て 2017 年 10 月 から 4 年間 , 国立国語研究所 英語名称 NationalInstituteforJapaneseLanguageandLinguistics , 日本語略称 国語研 , 英語略称 NINJAL の 所長 を 務める こと に なり まし た 。
 3国語研 の 任務 は , 日本語 について の 独自 の 研究 と , 大学共同利用機関 として の 役目 の 両方 を 果たし て いく こと です 。
 41948 年 の 設置 以来 , 国語研 は 様々 な 地域 , また 時代 に わたる 日本語 の あり方 を 把握 ・ 記録 し て , 様々 な 研究者たち の 役 に 立つ よう に 資料 として 整備 し , データベース など として 提供 し て き まし た 。
 5これら は 研究者個人 として 簡単 に できる こと で は なく , 大学共同利用機関 として の 国語研 が なす べき 仕事 です 。
 6同時 に 研究所 の 研究者 は その 専門分野 における 最先端 の 研究 を 行い , その 分野 の リーダー , また 調整役 として , 研究 を 引っ張っ て いく 役目 を 果たす 任務 が あり ます 。
 7この 中 に は 若手研究者 に対して 様々 な 訓練 の 機会 を 与える こと も 含ま れる でしょう 。
 82009 年 の 人間文化研究機構 へ の 移管 以降 , 国語研 は 日本語研究 の 基礎科学 として の 言語学 の 研究 を 視野 に 入れ , 影山所長 の もと 短期間 で 実に 多く の こと を 成し遂げ て き まし た 。
 9理論研究 の 中心 として の 国際的注目度 も 年々 高まっ て い ます 。
 10同時 に , コーパス の 充実 など 他 の 研究者 に対する 利便性 を 向上 さ せ まし た 。
 11これ から の 国語研 は この よう な 方向性 を 維持 し つつ , 将来 何十 年 , 場合 によって は 何百 年 に も わたっ て 残る 研究成果 を 出す ため に , さらに 基礎的 な 研究 を 充実 さ せ て いく べき で ある と 考え ます 。
 12これ から 進め て いく べき 国語研 の 仕事 として , 理論的・一般言語学的観点 から の 日本語 の 研究 に 加え , 古語 , 現代語 , 方言 を 含む あらゆる 日本語 の データベース の 充実 , 日本語教材 の 作成 , 危機言語 ・ 危機方言 の 記録 ・ 保存 ・ 維持 など が あり ます 。
 13国語研 は 海外 の 機関 と の 協力 の もと , これら を 現代 の インターネット社会 に 合う よう な 形 で 作成 し , 発信 し て いか なけれ ば なり ませ ん 。
 14また , 個人レベル の 研究成果 を 永続的 に 次世代 へ 残し て いく ため の 制度作り も 緊急 の 課題 です 。
 15研究者 は 個人レベル で は いろいろ な 形 で 研究成果 を 発信 し て い ます が , 研究者 が 引退 し たり , 別分野 に 関心 を 移し たり する と , これら の 研究成果 が 継続性 を 失っ て しまい ます 。
 16国語研 独自 の 研究 と 並行 し て , これら を 永続的 に 次世代 へ 残し て いく 制度作り が 必要 です 。
 17データベース作成 , 日本語教材作成 , 危機言語 の 調査 ・ 記録 など の 基礎研究 は どれ も 簡単 に 論文 など の 形 で 成果 を 問う こと は 難しく , 完成 まで に 時間 の かかる 研究 です 。
 18類型論 , 言語理論研究 など の 基礎 を なす これら の 仕事 へ の 正当 な 評価 が 現在 行わ れ て いる と は 限り ませ ん 。
 19適切 な 褒賞 など さまざま な 手段 で , すべて の 研究 の 土台 と なる これら の 基礎研究 が 正当 な 評価 を 受ける よう , 環境 を 整え て いき たい と おもい ます 。
 20また , 日本語 で 書か れ て いる ため 国外 で 正当 な 評価 を 受け て こ なかっ た 過去 の 優れ た 日本語研究 を 海外 に 紹介 する 作業 も 並行 し て 行っ て いき たい と おもい ます 。
 21近年 , 国立 の 共同利用機関 において も 6 年 単位 の 中期計画 により , 短期的 な 成果 が 求め られ て い ます 。
 22しかし , 学術研究 の 成果 は , 短期間 で 得 られる もの で は あり ませ ん 。
 23たとえば , 方言研究 一 つ とっ て み て も 地域 の 方々 と の 協力関係 , 信頼関係 を 築く ため に は 何 年 も の 地道 な 努力 が いり ます 。
 24国語研 の よう な 機関 は 長期 に わたる 基礎研究 の 積み重ね を 必要 と する 作業 を 行っ て いく べき で ある と おもい ます 。
 25現在 の 基礎研究 は この よう に 短期 の 成果 を 出し ながら , 長期的 な 目標 を 見据え て いく という 難しい 課題 を 抱え て い ます 。
 26皆様 の 協力 , ご助言 を お願い いたし ます 。
 27国立国語研究所所長 田窪行則