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title:Article from Japanese-English Bilingual Corpus of Wikipedia's Kyoto Articles (Version 2.01)
date:2011/01/13
source:CLT_00005.xml (Available from https://alaginrc.nict.go.jp/WikiCorpus/index.html).
genre:wikipedia
subcorpus:wikipedia Kyoto
terms of use:Creative Commons Attribution-Share-Alike License 3.0

 1雅楽
 2雅楽 ( ががく ) は 、 日本 、 中国 、 朝鮮半島 、 ベトナム の 伝統的 な 音楽 の 一 つ 。
 3以下 、 宮内庁式部職楽部 に 伝わる 日本 の 雅楽 ( 重要無形文化財 ) を 中心 に 述べる 。
 4概説
 5雅楽 の 原義 は 「 雅正 の 楽舞 」 で 、 「 俗楽 」 の 対 。
 6国内 の 宮内庁式部職楽部 による 定義 で は 、 宮内庁式部職楽部 が 演奏 する 曲目 の 内 、 洋楽 を 除く もの 、 と さ れる 。
 7多く は 器楽曲 で 宮廷音楽 として 継承 さ れ て いる 。
 8現在 でも 大規模 な 合奏形態 で 演奏 さ れる 伝統音楽 として は 世界最古 の 様式 で ある 。
 9ただし 、 雅楽本来 の 合奏形態 として は 、 応仁の乱 以降 、 徳川幕府 が 楽師 の 末裔 ( 楽家 ) を あつめ て 再編 する まで は 、 100 年 以上 断絶 し て い た ので 、 平安時代 の 形態 を どこ まで 継承 し て いる か は 疑問 で ある 。
 10篳篥 の カタカナ で 記さ れ て いる 譜面 を 唱歌 ( しょうが メロディー を 暗謡 する ため に 楽譜 の 文字 に 節 を つけ て 歌う 事 ) として 歌う とき に ハ行 の 発音 を ファフィフフェフォ と 発音 する など 16 世紀 以前 の 日本語 の 発音 の 特徴 も そのまま 伝え られ て おり 、 全体的 に も かなり 忠実 に 再現 さ れ て いる の で は ない か という こと が 推測 さ れる 。
 11楽琵琶 の 譜面 の よう に 漢字 で 記さ れる もの は 、 中国 の 敦煌 で 発見 さ れ た 琵琶譜 と も 類似点 が 多く 、 さらに 古い 大陸 から 伝わっ た 様式 が 多く 継承 さ れ て いる 。
 12最も 重要 な 史料 として は 、 豊原統秋 ( 1450 ~ 1512 ) が 応仁の乱 により 雅楽 等 の 記録 が 散逸 する こと を 憂え て 著し た 『 體源抄 』 ( たいげんしょう ) が あげ られる 。
 13笙 の 楽家 の 統秋 が 、 笙 を 中心 と し た 雅楽 、 舞楽 について の 記録 を まとめ た もの で 、 古い 時代 の 雅楽 について の 貴重 な 記録 で ある 。
 14日本 三 大 楽書 の 一 。
 1513 巻 22 冊 。
 16永正 9 年 成立 。
 17歴史
 1810 世紀 以前 に 中国 、 朝鮮半島 、 南アジア から 伝わっ た 儀式用 の 音楽 が もと に なっ て いる 。
 19中国 において 雅楽 ya-yüe といえば 儀式 に 催さ れる 音楽 で あっ た 。
 20しかしながら 、 現在 日本 の 雅楽 で 演奏 さ れ て いる 曲目 の なか で 中国 から 伝わっ た と さ れる 唐楽 は 、 唐 の 燕楽 という 宴会 で 演奏 さ れ て い た 音楽 が もと に なっ て いる と さ れる 。
 21日本 と 同様 に 中国 の 伝統音楽 を とりいれ た ベトナム の 雅楽 ( nhãnhạc ) や 大韓民国 に 伝わる 国楽 と は 兄弟関係 に あたる 。
 22楽曲 の カテゴリー として も 、 唐楽 、 高麗楽 、 林邑楽 ( チャンパ の 音楽 ) 等 、 国際色 豊か な 名前 が 伝わっ て おり 、 大陸 の 音楽 伝来 以前 から の 日本古来 の 音楽 の 要素 も 含ま れ て いる 。
 23近代以前 において は 、 最古 の 様式 を 伝える 四天王寺 の 天王寺楽所 ( がくそ ) ( 大阪市 ) 、 宮中 の 大内楽所 ( 京都 ) 、 春日大社 の 南都楽所 ( 奈良市 ) が 三方楽所 と さ れ た 。
 24これら の 楽所 は 近代 に なる と 東京 に 呼ば れ 、 現在 の 宮内庁 の 楽部 の 基礎 と なる が 、 それぞれ の 楽所 の 伝統 は それぞれ の 地 で 続い て いる 。
 25その 他 に も 民謡 や 声明 と も 相互 に 影響 が み られ 、 日本独自 の 様式 が 作ら れ て き た 。
 26現在 、 100 曲 ほど が 宮内庁式部職楽部 に 継承 さ れ て いる 。
 27雅楽 の 曲 の 分類 と 演目
 28日本 に 古く から 伝わる もの ( 国風歌舞 くにぶりのうたまい )
 29日本国外 から 伝来 し た もの ( これ のみ を 雅楽 と する 見解 も ある 。 )
 30これら に は 上記 の 作風 を 真似 て 日本 で 制作 さ れ た 曲 ( 本邦楽 ) も 含む 。
 31平安時代 に でき た 歌曲 ( 謡物 うたいもの )
 32演奏形態
 33楽器 のみ の 演奏 を 管絃 と 言い 、 主として 屋内 で 演奏 さ れ 、 舞 を 伴う 演奏 を 舞楽 と 言い 、 主として 屋外 で 演奏 さ れる 。
 34楽曲 の 様式
 35曲 に は 序 ( じょ ) ・ 破 ( は ) ・ 急 ( きゅう ) が あり 、 西洋音楽 で言う 第一 楽章 、 第二 楽章 、 第三 楽章 を 言う 。
 36序 は 一番 ゆったり し た 流れ で 、 自由 な 緩急 で 旋律 を 演奏 する 。
 37破 は ゆったり し た 流れ だ が 、 拍子 が 決め られ て い て 一 小節 を 八 拍 として 演奏 する 。
 38急 は さっくり し た 流れ と なり 、 拍子 は 一 小節 を 四 拍 と し て 演奏 する 。
 39ただし 、 演目 によって は 必ずしも 急 が 速い テンポ と は なら ない ので 、 あくまでも 一 組 の 曲 の 3 番目 ぐらい の 意味 で ある 。
 40多く の 場合 、 破 のみ あるいは 急 のみ の 演奏 と なる 。
 41序 ・ 破 ・ 急 を 通し で 演奏 する こと を 「 一具 」 と 呼ぶ 。
 42曲 の 調子
 43曲 の 調子 に は 何 種類 か 有っ た が 、 現在 は 、 唐楽 に 6 種類 、 高麗楽 に 3 種類 が 残る 。
 44( 黄鐘調 、 平調 、 盤渉調 は 対応 する 洋音階 の 自然短音階 と 比べ て ラ に 相当 する 音 が 半 音 高い ( ドリア旋法 と 同様 ) 、
 45高麗平調 は 洋音階 と 同じ )
 46渡し物
 47雅楽 の レパートリー で 親しま れ て いる 調子 と は 別 の 調子 に 乗っ取っ て 演奏 する 事 も 可能 で ある ( 「 渡し物 」 と 称する ) 。
 48その 場合 は 西洋音楽 の 移調 と は 異なり 、 その 調子 に 含ま れる 音階 に 沿っ て 演奏 さ れる ため 、 メロディライン が 若干 変化 する 。
 49『 越天楽 』 を 平調 と 盤渉調 で 聴き比べ て 例 に 挙げる と 、 平調 で は 「 D-EEBBABEEEDE 」 と なる が 、 これ を 西洋音楽 の 論理 に 乗っ取っ て 完全 5 度 下 に 移調 する と 「 G-AAEEDEAAAGA 」 と なる 。
 50それ に対して 盤渉調 で は 「 G-AAFFEFBBBAB 」 と なり 、 途中 から 完全 4 度 下 の 移調 に なっ て いる 事 が 判る 。
 51これ は 、 一 つ に は 現代 使用 さ れ て いる 楽器 が 平調 の ため の もの で 、 特に 、 主旋律 を 奏する 篳篥 の 音域 が 狭い ため 、 他 の 調子 を 演奏 する とき に 、 部分的 に 変え て 演奏 せ ざる を 得 ない ため で ある 。
 52この よう な 部分 で 龍笛 が 補足的 に 本来 の 音 に 近い メロディー を 吹く こと に なり 、 その 部分 が ヘテロフォニー と 呼ば れる 、 ずれ の 現象 を 伴っ て 演奏 さ れる こと により 、 独特 の 味わい が でる こと と なる 。
 53実際 は 、 更に 複雑 で 、 黄鐘調 や 盤渉調 の 『 越天楽 』 を 、 聞き慣れ た 平調 と 聞き比べる と 、 同じ 曲 と は 思え ない ほど 、 全く 違う 雰囲気 に なる 。
 54譜面 も 別 に 作成 さ れ 、 唱歌 も 変わる 。
 55『 迦陵頻 』 に於いて は 、 渡し物 で は 曲名 も 『 鳥 』 に 変わる 。
 56実は 、 リズム も 渡し物 において 変化 する こと が ある 。
 57管弦 で は 只拍子 ( 6 拍子 ) で 演奏 さ れる 曲 が 舞楽 に なる と 夜多羅拍子 ( 5 拍子 ) と なっ て 変わっ て しまう もの が いく つ か ある 。
 58一 つ の 曲 に 使用 さ れる 音列 が 変わっ たり 、 リズム が 変わっ たり する ところ は インド の 古典音楽 の ラーガマーリカ ( ラーガ を 変え ながら 演奏 ) や ターラマーリカ ( リズム を 変え ながら 演奏 ) 等 と 共通 する もの が あり 、 特に 雅楽 で言う 拍 の 概念 は インド の ターラ の 概念 に 近い もの が ある こと は 、 小泉文夫 の 指摘 する ところ で ある 。
 59舞楽 の 種類
 60広義 に は 国風歌舞 も 含ま れる 。
 61以下 の 分類 に は 例外 や 異論 も ある 。
 62左方 と 右方
 63唐 を 経由 し て 伝来 し た もの を 左方舞 ( 左舞 ) と 言い 、 伴奏音楽 を 唐楽 と 呼ぶ 。
 64朝鮮半島 ( 高麗 ) を 経由 し て 伝来 し た もの を 右方舞 ( 右舞 ) と 言い 、 伴奏音楽 を 高麗楽 と 呼ぶ 。
 65平舞
 66平舞 ( ひらまい ) は 、 文舞 ( ぶんのまい ) と も よば れ 、 武器 など を 持た ずに 舞う 、 穏やか な 感じ の 舞 。
 67仮面 を 付け ずに 、 常装束 ( 襲装束 ・ 蛮絵装束 ) で 、 4 人 で 舞う 曲 が 多い 。
 68例外 として 、 『 振鉾 ( えんぶ ) 』 は 鉾 を 持つ 1人 舞 、 『 青海波 』 『 迦陵頻 』 『 胡蝶 』 は 別装束 、 『 安摩 』 『 二ノ舞 』 は 仮面 を 着け 笏 や 桴 を 持つ など 。
 69走舞
 70走舞 ( はしりまい ) は 勇猛 な 仮面 を 付け 、 桴 や 鉾 を 持ち 、 平舞 に比して 活発 な 動き で 舞う 勇壮 な 舞 。
 71別装束 ( 裲襠装束 ) で 1 名 ( 『 納曽利 』 は 2 名 、 又は 1 名 ) で 舞う 。
 72武舞
 73武舞 ( ぶまい 、 ぶのまい ) は 、 太刀 ・ 剣 や 鉾 を 持っ て 舞う 勇猛 な 舞 。
 74「 文舞 」 に対する 言葉 。
 752 名 、 又は 4 名 で 舞う 。
 76童舞
 77童舞 ( どうぶ 、 わらわまい ) とは 、 元服前 の 男子 が 舞う 舞楽 の こと で ある 。
 78近代以降 は 女子 あるいは 成人女性 が 舞う 場合 も 多い 。
 79装束 、 仮面 、 化粧 から 童舞 は 特に 関東地方 において は 希少価値 が きわめて 高い 。
 80『 迦陵頻 』 と 『 胡蝶 』 は 童舞専用 の 曲 で あり 、 その 他 に も 『 蘭陵王 ( 雅楽 ) 』 や 『 納曽利 』 等 、 童舞 の バージョン が ある 曲 が 多い 。
 81仮面 を 付け ずに 白塗り の 厚化粧 を する の が 原則 で ある が 、 素顔 の まま や 薄化粧 の 場合 も ある 。
 82女舞
 83番舞一覧
 84平安以降 、 唐楽 の 曲目 と 高麗楽 の 曲目 が 番舞 ( つがいまい ) として セット で 上演 さ れる 場合 が 多く なっ た 。
 85その 一覧 を 示す 。
 86雅楽 に 使わ れる 楽器
 87管絃 の 合奏 の 中心 と なる 楽器 は 、 一般的 に 三 管 、 三 鼓 、 両絃 の 8 種類 と いわ れる 。
 88これら の 楽器 は 大変 高価 で ある が 、 練習用 に 、 やや 安価 な 楽器 ( プラスチック製 ) も ある 。
 89その 他 に 笏拍子 など が 使わ れる こと も ある 。
 90笙 は 簧 ( リード ) に 結露 する と 音程 が 狂う ので 、 演奏 の 合間 に 必ず 暖め て おく 。
 91この ため 夏 でも 火鉢 や 電熱器 を そば に 置く 。
 92篳篥 は 舌 ( リード ) を 柔らかく する ため 、 緑茶 に 浸ける 。
 93三管 の 説明
 94三管 について は 次 の よう な 説明 が なさ れる 。
 95「 天 から 差し込む 光 」 を 表す 笙 。
 96「 天 と 地 の 間 を 縦横無尽 に 駆け巡る 龍 」 を 表す 龍笛 。
 97「 地上 に こだま する 人々 の 声 」 を 表す 篳篥 。
 98この 3 つ の 管楽器 を あわせて 「 三管 」 と 呼ぶ 。
 99合奏時 の 主 な 役割 は 、 主メロディ を 篳篥 が 担当 する 。
 100篳篥 は 音程 が 不安定 な 楽器 で ある 。
 101同じ 指 の ポジション で 長 2 度 くらい の 差 は 唇 の 締め方 で 変わる 。
 102演奏者 は 、 本来 の 音程 より 少し 下 から 探る よう に 演奏 を 始める ため 、 その 独特 な 雰囲気 が 醸しださ れる 。
 103また 、 その 特徴 を 生かし て 、 「 塩梅 」 と いわ れる 、 いわゆる こぶし の よう な 装飾的 な 演奏法 が 行わ れる 。
 104龍笛 は 篳篥 が 出 ない 音 を カバー し たり し て 、 旋律 を より 豊か に する 。
 105笙 は 独特 の 神々しい 音色 で 楽曲 を 引き締める 役割 も ある が 、 篳篥 や 龍笛 の 演奏者 にとって は 、 息継ぎ の タイミング を 示し たり 、 テンポ を 決め たり といった 役割 も ある 。
 106笙 は 日本 の 音楽 の 中 で は めずらしく 和声 ( ハーモニー ) を 醸成 する 楽器 で ある 。
 107基本的 に は 6 つ の 音 ( 左手 の 親指 、 人差し指 、 中指 、 薬指 と 右手 の 親指 と 人差し指 を 使用 ) から 構成 さ れ 、 4 度 と 5 度 音程 を 組み合わせ た 20 世紀 以降 の 西欧音楽 に 使用 さ れる よう な 複雑 な もの で ある が 、 調律法 が 平均律 で は ない ので 協和音 と 不協和音 というより 、 むしろ 澄ん だ 音色 に 聞こえる 。
 108クロード・ドビュッシー の 和音 は 笙 の 影響 が み られる という 説 も ある 。
 109三鼓 の 説明
 110「 三鼓 」 とは 、 羯鼓 ( 又は 三ノ鼓 ) 、 鉦鼓 、 和太鼓 で ある が 、 羯鼓 の 演奏者 が 洋楽 の 指揮者 の 役割 を 担い 、 全体 の テンポ を 決め て いる 。
 111楽人 の 正式 な 装束 は 衣冠 、 又は 狩衣 が 原則 で ある が 、 明治以降 に 楽部 が 直垂 を 制定 し て 以降 は 神社仏閣 や 民間 の 伝承団体 で も 直垂 を 着用 する 場合 が 多い 。
 112直垂 の 場合 、 生地 は 海松色 ( みるいろ ) と 呼ば れる 、 見る 角度 によって 色彩 が 変わる 美しい もの が 使わ れる 場合 が 多い 。
 113略式 で は 比較的 安価 な 白衣 に 差袴 ( 神職 の 普段着 と 同様 ) 、 稀 に 夏 に は 統一 の 浴衣 ( 俗楽 の 浴衣ざらい に 倣う ) と なる 。
 114装束 を 統一 し ない 場合 、 僧職 は 法衣 、 女性 は 女性神職装束 や 巫女装束 、 一般的 な 和服 の 場合 が ある 。
 115通常 、 化粧 し ない ( 女性 は 薄化粧 の 場合 有り 、 三管 の 場合 は 口紅 を 塗ら ない ) が 、 舞人 と 兼任 の 場合 や 、 祭り 等 によって は 厚化粧 の 場合 も ある 。
 116舞人 の 装束 は 国風歌舞 や 謡物 で は 白系 、 唐楽 で は 赤系 、 高麗楽 で は 緑 、 茶 、 黄褐色系 が 多い 。
 117それぞれ に 、 特定 の 曲目 専用 の 装束 ( 常装束 ) と 、 複数 の 曲目 で 共通 に 使う 装束 ( 常装束 、 等 ) が ある 。
 118曲 によって は 指定 の 仮面 を 着用 する 場合 が ある 。
 119仮面 を 付け ない 曲 の 場合 や 、 仮面 が 指定 さ れ た 曲 を 女性 や 少年少女 が 舞う 場合 は 仮面 を 付け ずに 素顔 の まま か 、 化粧 ( 団体 によって は 歌舞伎舞踊 と 同様 の 舞台化粧 ) を する 場合 が ある 。
 120尚 、 これら の 正式 な 装束 、 仮面 ( 特に 別装束 、 とりわけ 、 童舞 の 装束 ) は 大変 高価 で ある ため 、 これら を 購入 できる 神社仏閣 、 団体 は 大規模 な 神社 、 寺院 や 財政 に 余裕 が ある 団体 に 限定 さ れる 。
 121又 、 童舞 以外 の 殆ど の 装束 は 成人男性 、 又は 女性 用 に 仕立て られ 、 又 、 重量 が ある こと 、 仮面 を 付け た 場合 に 視野 が 制約 さ れる こと 、 長く 伸び て る 部分 ( 裾 、 裳 、 等 ) が ある ため 、 振り付け に関して も 伸び て る 部分 の 捌き方 等 の 難易度 が 高い こと 、 又 、 東日本 において は 伝承団体 の メンバー の 殆ど が 成人 で ある こと と 財政 に 余裕 が ない 場合 が 多い こと から 少年少女 の 育成 に 消極的 な 場合 が 多く 、 育成 し て る 場合 でも 略式 なら 安価 な 装束 で 済む 管弦 と 『 浦安の舞 』 等 に とどまり 、 舞楽 は 行わ ない か 、 行う 場合 でも 成人 に 限ら れる 場合 が 多い 。
 122従って 、 童舞 は 特に 関東地方 において は 希少価値 が きわめて 高い 。
 123伶楽 ( 一 度 廃絶 し 、 近年 復元 さ れ た 雅楽 )
 124現在 、 国立劇場 の 企画 の 一環 として 、 廃絶 さ れ た 楽器 や 楽曲 を 復元 する 試み が 行わ れ て いる 。
 125これ を 総称 し て 、 「 伶楽 」 ( れいがく ) ないし 「 遠楽 」 ( えんがく ) と 呼ぶ 。
 126芝祐靖 が 音楽監督 を 務める 伶楽舎 が 演奏活動 を 行っ て いる 。
 127復元 さ れ た 楽器
 128箜篌 、 五弦琵琶 、 阮咸 、 排簫 、 尺八 ( 近世邦楽 の 尺八 と 異なる ) 、 竽 、 方響 など
 129明治時代 に も 正倉院 に のこる 残欠 を 参考 に 箜篌 や 五弦琵琶 など を 復元 し た こと が ある 。
 130江戸時代 から とだえる こと なく つたわる 漆工芸 や 螺鈿 の 技術 等 により 工芸品 として は 高度 な もの で ある が 、 弦 の 張力 は 演奏 に 耐える もの で は なく 、 演奏 の ため の 楽器 として の 復元 は 昭和 に なっ て から で ある 。
 131近代 における 雅楽 の 派生
 132雅楽器 を 用い た 宗教音楽 、 祭典楽 など が ある 。
 133岡山県 ( 黒住教 、 金光教 ) 発祥 の 、 雅楽 と 能楽 ・ 俗楽 の 要素 が 合わさっ た 「 吉備楽 」
 134金光教楽長 尾原音人 によって 創始 さ れ た 金光教祭典楽 の 「 中正楽 」
 135現代雅楽
 136国立劇場 で は 、 雅楽 の 編成 の ため の 新しい 作品 を 現代 の 国内外 の 作曲家 に 委嘱 し 、 演奏 し て いる 。
 137国立劇場 以外 の 民間 で も 同様 の 試み が 行わ れ て いる 。
 138特に 武満徹 の 「 秋庭歌一具 」 ( 1973 年 - 1979 年 ) は 優秀 な 解釈 により 頻繁 に 演奏 さ れ 、 現代雅楽 の 欠かせ ない レパートリー と なっ て いる 。
 139ポップス の 分野 で は 篳篥 の 東儀秀樹 が 、 篳篥 の 音色 を 生かし た ポピュラー音楽 の 編曲 および 自作 を 演奏 し 、 メディア に も 頻繁 に 出演 する など 、 雅楽 の イメージ を 一新 し 一般 に 紹介 し て いる 。
 140また 東儀 の 他 に 、 雅楽器 も 用い た 演奏集団 、 音楽理論 の 分析 ・ 研究 に 重点 を 置き 現代的雅楽曲 を 創作 する 、 芸術団体 など が ある 。
 141詳しく は 現代雅楽 の 項 を 参照 。
 142雅楽 にまつわる 言葉
 143塩梅 ( あんばい )
 144西洋音楽 で言う ところ の メリスマ 。
 145近似 する 音程 へ 徐々に 移行 する 一種 の ポルタメント 。
 146ゆっくり と 慎重 に 音程 を 変更 する ところ から 、 具合 を 測り つつ 物事 を 進める さま を 表す 。
 147八多羅 ( やたら ) 、 八多羅滅多羅 ( やたらめったら ) 、 滅多 ( めった )
 148現在 は 矢鱈 と 書く が これ は 明治時代 に 夏目漱石 によって 作ら れ た 当て字 で 、 本来 は 雅楽 の 拍子 を 指す 。
 1492 拍子 と 3 拍子 の リズム細胞 を 繋げる 変拍子 。
 150転じて 、 リズム が 合わ ず めちゃくちゃ で 大袈裟 な 身振り や 様 を 指す 。
 151多羅 ( たら ) は サンスクリット の ターラ ( リズム ) に 由来 する 。
 152打ち合わせ ( うちあわせ )
 153管楽器 同士 で 練習 を し た 後 、 打楽器 を 交え て 、 最終的 な リハーサル を し た こと から 。
 154野暮 ( やぼ )
 155笙 の 17 本 の 管 の うち 「 也 」 と 「 毛 」 の 音 が 使用 さ れ ない こと から 。
 156左舞 ( さまい ) が 上達 する こと から 。
 157上手い ( うまい )
 158右舞 ( うまい ) から 。
 159二の舞 を 舞う ( にのまいをまう )
 160「 二ノ舞 」 は 「 安摩 」 と セット の 番舞一覧 、 ただし 例外的 に どちら も 左方 に 属し 、 装束 のみ 二ノ舞 は 右方 の 装束 。
 161安摩 が 上手 に 舞っ た 後 、 二ノ舞 は 真似 て 舞お う と する が 、 上手 に 出来 ずに 滑稽 な 動き に なる という 設定 。
 162転じて 他人 の 成功 を 真似 て 失敗 する こと 。
 163他人 の 失敗 を 繰り返す 例 に 使わ れる の は 本来 は 誤用 。
 164呂律 ( ろれつ )
 165古く は 「 りょりつ 」 と も 読ん だ 。
 166呂 と 律 は 雅楽 における 曲調 の 大分類 で あり ( 上述 の 曲 の 調子 を 参照 ) 、 呂律 は 広い 意味 で の 曲 の 調子 を 意味 する 。
 167呂旋法 を 前提 に 作ら れ た 曲 を 律旋法 で 詠お う と する と 調子 が おかしく なる こと から 、 音 の 調子 が 合わ ない ( 転じて 詠唱 や 講演 で うまく 言葉 が 続け て 発音 でき ない ) こと を 「 呂律 が 回ら ない 」 と 表現 する よう に なっ た 。
 168二の句 を 継げ ない ( にのくをつげない )
 169朗詠 で 、 一の句 から 二の句 に 移る 時 、 急 に 高音 と なる ため 歌う の が 難しい こと から 。
 170雅楽 を 鑑賞 する 機会